全国の美女が…脱北記者が公表「北朝鮮『喜び組』驚きの選抜法」 | FRIDAYデジタル

全国の美女が…脱北記者が公表「北朝鮮『喜び組』驚きの選抜法」

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「喜び組」出身者が多いといわれる北朝鮮の女性楽団員。魅力的な踊りを披露する
「喜び組」出身者が多いといわれる北朝鮮の女性楽団員。魅力的な踊りを披露する

〈授業中に数人の男性が教室に入ってきました。男性たちは、室内を見回してから私に『立て』と命じます。背格好を見定め、午後に校長室に来るよう指示。校長室に行くと、校内で美女と噂されていた女子学生が全員来ていました〉

これは、韓国紙『東亜日報』の記者で脱北者のチュ・ソンハ氏が、自身のYouTubeチャンネルで公表した北朝鮮「喜び組」選抜の様子だ。「喜び組」とは、指導者や幹部たちに奉仕する女性を中心にしたグループのこと。金正日氏の時代にできたが、チュ氏によると息子の金正恩氏も引き継いでいるという。

「『喜び組』は朝鮮労働党中央委員会『5課』で選抜していましたが、現在は違う部署が担当しているようです。『5課』が誕生したのは76年ごろ。父・金日成氏の長寿のためという名目で、金正日氏が作りました。『喜び組』メンバーの大半が、容姿端麗の女性です。金ファミリーや幹部の前で歌って踊るだけの存在なのか、性的な奉仕もするのか、明確なことはわかっていません」(韓国紙記者)

前出のチュ氏によると、「喜び組」の選抜方法は独特だ。「5課」の要員が全国の学校を回り、美しい女性をスカウト。中には親衛部隊に配属させるため、男性が選ばれることもあるとか。チュ氏自身も、審査を受けたという。チュ氏の説明だ。

最終的に残るのは2人

〈容姿を見る1次審査は学校で行われます。2次審査は郡や区域の病院で、感染症などにかかっていないか調べるんです。次は同レベルの身体検査。検査項目には、処女であるかどうかもありました。首都・平壌での審査に残るのは50人ほど。1人あたり3ページの書類が作られます〉

書類の1ページ目は、顔や全身の写真。2ページで生い立ちや家族に関する情報。3ページには、「将軍様に忠誠をつくす」という血書が掲載されていたという。

〈金正日氏は、50人分150ページの冊子すべてに目を通し、そこから10人を選んでいました。さらに2~3人単位で食事をし、最終的に2人を選びます。彼女たちは金正日氏の身辺の世話はもちろん、一緒に狩りに出かけたり、水泳をしたり、カラオケなどします。最終審査で不合格となった女性の中には、党幹部に愛人として囲われるケースもあったそうです〉

金正日氏は派手な女性関係で有名だが、50歳だった92年ごろ身体的問題から性交渉を持てなくなる。「喜び組」は、94年に2人が選ばれたのを最後に一区切りとなった。だが、金正日氏が亡くなってから、再び復活したという。朝鮮半島情勢に詳しい『デイリーNKジャパン』編集長・高英起氏が語る。

「金正日氏が亡くなった翌12年に、『喜び組』は再開しました。金正恩氏が再び稼働させたんです。おそらく酒の相手や、性的な奉仕をさせているのでしょう。

国家の命運が自分一人の決断で左右される独裁的指導者は、プレッシャーが強く、息を抜けることがほとんどありませんから。ストレス発散の相手となっていると思われます。担当が『5課』から別の部署に変わったのは、最高機密扱いの『喜び組』の存在が知られるようになったからでしょう」

さまざまな形で、指導者を間近でサポートする「喜び組」。独裁国家の運営に重要な役割を果たす、金ファミリーに欠かせない存在であることは間違いない。

  • 写真代表撮影/Pyeongyang Press Corps/Lee Jae-Won/アフロ

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