「しくじりタレント」が令和に続々復活している”本当の理由” | FRIDAYデジタル

「しくじりタレント」が令和に続々復活している”本当の理由”

連載 スタッフは見た!週刊「テレビのウラ側」Inside story of Television

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8月19日放送の『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)に、元『オセロ』の中島知子(51)が出演。芸能界から離れるキッカケとなった洗脳騒動は「すべてウソ」と言い放ち、すぐさまネットニュースになった。

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「真偽のほどは不明ですが、洗脳報道をしたメディアを訴えて勝訴したと豪語していました。昨年末、かつてレギュラー出演していた『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)に16年ぶりに出演したのを皮切りに、バラエティ番組への登場が相次いでおり、衰えない美貌とトーク力で再ブレイク間近だと評判ですね」(制作会社ディレクター)

一時代を築いたスターが、再ブレイクするケースが令和で増えている。

「90年代にミリオンヒットを連発した華原朋美(48)は夫が経営する芸能プロに移籍したのを機にバラエティ番組へ本格参入。平成の歌姫と言われた彼女が、ダイエットなど体当たりでいろんな企画に挑戦するギャップが面白がられています。いしだ壱成(47)は女性週刊誌で3度目の離婚が報じられたのを機に石川県から帰京。NGなしタレントとして人気を集めています」(放送作家)

中島、華原、いしだの3人に共通しているのが「圧倒的知名度」と「スキャンダルで消えた過去」だと広告代理店関係者は指摘する。

「それぞれ歌手や俳優、女性芸人のトップに君臨していた時期があり、知名度も実力も申し分なし。それでいて、スキャンダルで芸能界から距離をおいていたことで、ピーク時とは比べものにならないほど、格安のギャラで起用できるようになった。3人とも、テレビ業界に勢いがあったころのスターだから、当時のゴージャスな生活ぶりと、現在の暮らしのギャップを語るだけでも面白い」

コンプライアンス重視の風潮を受けて、「傷つけない笑い」が定着したが、「その反動が彼らを後押ししている」と前出の制作会社ディレクターは言う。

「過度な容姿イジりは若い視聴者に受け入れられないものの、”傷つけない笑い”に物足りなさを感じている視聴者が多いのも事実。その反動で昨年から、『空気階段』鈴木もぐら(35)や『相席スタート』山添寛(かん)(37)などクズ芸人が台頭しています。中島らスキャンダルで一時姿を消した”しくじりタレント”もクズ芸人同様、自虐ネタができるのが強み。むしろクズ芸人より肝が据わっていて、エピソードも豊富だから、需要はしばらく減らないでしょう」

しくじりタレントは、ネットニュースとの相性もいいという。

「実はネットニュースのメイン読者層は40~50代で、80~90年代に活躍していたタレントの”あの人は今”的な記事がよく読まれるのです。視聴率より見逃し配信で稼ごうと力を入れている番組も増えてきているので、ネットでバズる企画やキャスティングが大事になってくる。しくじりタレントは、知名度もあり、ネットでもバズりやすく、それでいてギャラもリーズナブル。制作費が削減されているいま、テレビ界にとって、こんなにありがたい存在はいないですよ」(前出・広告代理店関係者)

しばらくは、往年のスターの返り咲きが続きそうだ。

『FRIDAY』2022年9月9日号より

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