枯れた竹しか与えていない虐待疑惑が浮上…米国発・パンダのヤーヤーが 激ヤセして中国で大炎上中 | FRIDAYデジタル

枯れた竹しか与えていない虐待疑惑が浮上…米国発・パンダのヤーヤーが 激ヤセして中国で大炎上中

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ヤーヤーの返還日時はまだ調整中だが、健康状態が注目されている中、中国側は早急な返還を要請している
ヤーヤーの返還日時はまだ調整中だが、健康状態が注目されている中、中国側は早急な返還を要請している

ガジガジガジ……。毛並みはボロボロで、明らかに痩せ細ったパンダが、一心不乱に竹に噛み付いている。古い竹なのか、黄色くなっているようにも見えるが、気にする様子はない。空腹を満たすのに必死なようだ。別の場面では、食べ物を探しているのか、狭い部屋を歩き回る姿も。諦めたのか、やがてパンダは壁に頭をつけてうずくまった――。

中国のSNS「Weibo」に投稿された動画が、大炎上している。映っているのは、米テネシー州・メンフィス動物園で生活するパンダのヤーヤー(22)である。なんとこの動物園にいま、パンダ虐待疑惑が浮上しているというのだ。

メスのヤーヤーはオスのローロー(24)とともに’03年4月にメンフィス動物園に送られ、当初予定していた10年の貸与期間がさらに10年延長、現在まで約20年間同園で暮らしてきた。昨年12月に中国への返還が決まったが、最近、ヤーヤーの現状を映した動画がSNSに投稿され、しかも今年2月にローローが突然死していたことが明らかになり、園の飼育方法に疑問の声が噴出した。

冒頭で描写した悲惨な姿に、中国国民は怒り心頭。SNS上には〈あまりにもかわいそうだ〉〈20年間もこんな思いをしていたのか〉〈すぐにでも迎えに行ってあげてほしい〉といった声が溢れている。

はたして、虐待疑惑は本当なのか。本誌はメンフィス動物園に取材を申し込んだが、一切拒否。そこで、同園を監視している動物愛護団体『In Defense of Animals』に取材したところ、同園の事情にもっとも詳しいブリタニー・ミチェルソン氏から衝撃の答えが返ってきた。

「ヤーヤーの状態は明らかに栄養失調です。さらに、下痢や皮膚病も観察されており、監禁状態に置かれた動物が精神的ストレスから異常行動を取る『ズーコシス』の疑いもある。ヤーヤーが、くるくると回り続ける行動が確認されています。

’21年に動物園側にもっと質の良い竹やタケノコを与えるように嘆願書を出したが、対応してもらえませんでした。ローローは1月中旬に一度倒れましたが、おそらく適切な処置は行われず、2週間後に亡くなりました」

ヤーヤーは、無事に中国に戻れるのか。

ぐったりしているヤーヤー。毛並みがボロボロになっているのは、ひどい皮膚病によるものと見られている
ぐったりしているヤーヤー。毛並みがボロボロになっているのは、ひどい皮膚病によるものと見られている

FRIDAY2023317日号より

  • PHOTO共同通信社

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