中居正広＆松本人志のフジ新番組『まつもtoなかい』が〝微妙スタート〟立ちはだかる福山雅治と堺雅人

「好スタートだ」

「いや、もの足りない……」

テレビ業界でも評価が割れている――。

中居正広と『ダウンタウン』松本人志が並び立った新バラエティー番組『まつtoなかい』（フジテレビ系）が４月30日にスタートした。

初回のゲストは元SMAPメンバーの香取慎吾。中居と香取の〝元スマ共演〟は‘17年４月放送のテレビ朝日系『SmaSTATION！！』以来だ。ともにジャニーズ事務所を退所してから初の顔合わせとなった。

当然ネットでは

《この２人が見られるなんて…涙が出てくる》

《SMAP最強！》

《あの頃に戻ったみたい》

など大反響。番組では中居と香取の変わらぬキズナも感じられた。

昨年11月に中居が体調を崩して２度の休養に入った時のこと。香取から

「会えませんか？」

とメールで連絡があり、中居いわく

「その日を境に２か月、毎日連絡をくれました」

と告白。年明けに中居が

「今日どうしてる？」

と返すと、香取は

「空いてます」

自身のアトリエに中居を招き２人だけで会った。

メディアでは重病説も取り沙汰されたが、中居は本当の病状ついては明かさず。唯一、すべてを洗いざらい話していたのは、香取と松本の２人だけだったという。

香取は同番組に出演した理由について

「松本さんにお世話になってて」

と、昨年８月配信の松本のネット番組に自身が出演したことを挙げた。

「松本さんから（出演オファーの）お話をいただいたと（スタッフから）聞いたのでちょっと断れないなと」

と引き受けたというが……。

「香取さんは松本さんを立てていましたが、この番組は〝中居さんありき〟で作られているんです。初回放送で中居さんが本当の病状を教えた２人が並ぶのだから、そういうこと。企画から制作に至るまでの時間も他のバラエティー番組に比べて急ピッチで進められたそうです」（フジテレビ関係者）

ネット上では「フジテレビの執念」というワードもトレンド入りしていたが、キャスティング含めて、かつてイケイケだった頃のフジを彷彿とさせる。

「SNSでは元SMAPメンバーの木村拓哉さんの名前が出なかったことに『忖度』なんて言葉も飛び交っていましたが、そもそも中居さんと香取さんの共演自体がジャニーズ事務所との関係を重視するテレビ局にとってはありえないことでした。ジャニーズの影響力に変化があったというよりは、フジが押し切った感じですね」（テレビ局関係者）

ただし、初回の視聴率に関してはジャッジが難しい。

世帯平均視聴率は10・5％で、個人視聴率は7・0％。放送時間がモロ被りするTBS系日曜劇場『ラストマン―全盲の捜査官―』の世帯平均視聴率は13・1％、個人は7・8％だった（ともにビデオリサーチ調べ、関東地区）。冒頭のような声が上がるのも無理もない。

「松本さんが重視する〝コア視聴率〟も悪くありませんでしたが、この数字の船出はちょっと厳しいのではないか。『ラストマン』が佳境に入れば差は開きそうですし、何より７月からは堺雅人さんら超豪華キャストが出演する『VIVANT』が日曜劇場で始まる。フジの立場からすれば初回は『ラストマン』を上回って欲しかったはずです」（スポーツ紙記者）

『まつもto中居』がいつまで続くかはわからない。業界では

「長く続くような感じではない」（前出・テレビ局関係者）

とも言われているが……。裏番組を〝食う〟ような、世間がアッと驚くキャスティングを期待したい。