N国・立花孝志党首 書類送検以外にもあった“暴言&恫喝動画” | FRIDAYデジタル

N国・立花孝志党首 書類送検以外にもあった“暴言&恫喝動画”

区議への脅迫容疑で書類送検されたN国の立花党首。暴言問題はこれだけではない。フリーライターが受けた恫喝現場動画を公開する。

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「とことん、やったるから!」
「モラルやルールを守る気は一切ない。アナタが鬱陶しいから権利を侵害する!!」

こう相手を恫喝するのは、「NHKから国民を守る党」(N国)の立花孝志党首(52)だ。立花氏は10月2日、同党所属の二瓶文徳・中央区議を脅迫した疑いで警視庁に書類送検された。だが相手を怯えさせるような言動は、他でも繰り返されていたのだ――。

添付の動画をご覧いただきたい。立花氏から暴言を受けているのは、フリーライターのちだい氏(41)。昨年12月の西東京市議選を撮影取材中に、「肖像権の侵害をします!」と立花氏に顔を撮られたうえ罵倒されたのである。

今年7月の参院選直後『フライデーデジタル』の取材に答えたN国の立花孝志党首。自身の貧しい生い立ちや党の目標について、1時間にわたり語っていた
今年7月の参院選直後『フライデーデジタル』の取材に答えたN国の立花孝志党首。自身の貧しい生い立ちや党の目標について、1時間にわたり語っていた

ちだい氏は’17年11月の東京都葛飾区議選からN国を取材。’18年6月には、N国の立川市議・久保田学氏が同市に居住実態がないというネット記事を掲載した。するとN国は「事実に反する」とちだい氏を提訴。だが居住実態を示す有力な証拠を提示できず、今年9月に一審での敗訴が決定している。ちだい氏が語る。

「立花氏はスラップ裁判(恫喝訴訟)をしかけて、取材ができなくなるまで経済的に追い込むと予告してきました。自分を批判するフリーライターの、言論封殺を狙ってきたのです。しかも提訴するにあたり、動画配信サイトで10万円の懸賞金を出して、私の住所と氏名を探り当てることまでした。その執拗さに恐怖すら覚えます」

添付の動画には、実際に立花氏の次のような発言も残っている。

「どれだけアナタの住所と名前を調べるのが大変だったか! 懸賞金をかけてやってるんだから」

ちだい氏への嫌がらせは続いている。

「毎日、頼んでもいない物が代金引換で自宅に送られてくるのです。アダルトグッズ、脱法ハーブ、果物などが次々と届き、パンフレットは全部で500冊にもなります。送り主は不明ですが、送り状の電話番号の欄には、公表されているN国の議員の電話番号が書かれていました。自宅周辺のことも公開されるなどプライバシーの侵害を受けているため、裁判に訴えることも考えています」

立花氏本人に事実関係を尋ねると、こう答えた。

「敗訴した久保田氏の裁判は、参院選のバタバタで書類をなくしたりしてこちらの反論ができていなかった。弁護士を立てて控訴します。ちだい氏の権利を侵害するとの(動画の)発言は、公に記事を書くジャーナリストなら肖像権なんてあるのかを問うたつもりです。住所や氏名を教えてくれるよう広く動画で呼び掛けたのは、民事裁判を起こすために必要な情報なのに本人が教えてくれなかったからやった。N国の人間が宅配便を送りつけているなんてあり得ません。真実なら、送った人物を除名処分にします」

二瓶氏への脅迫容疑で有罪になれば議員辞職し、次の選挙に出ると言う立花氏。知名度が上がる一方、過去のトラブルも明るみなってきた。

立花氏から恫喝されたというちだい氏。バラエティ番組の放送作家などを経てフリーライターに。選挙の他、福島原発事故による食品への影響などを取材している
立花氏から恫喝されたというちだい氏。バラエティ番組の放送作家などを経てフリーライターに。選挙の他、福島原発事故による食品への影響などを取材している

 

  • 取材・文桐島 瞬

    ジャーナリスト。’65年、栃木県生まれ。プロ野球から原発問題まで幅広く取材。『FRIDAY』『週刊プレイボーイ』など雑誌を中心に活躍している。

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