「DV被害者」池田まき衆議院議員 陰湿パワハラ疑惑で本人直撃 | FRIDAYデジタル

「DV被害者」池田まき衆議院議員 陰湿パワハラ疑惑で本人直撃

弱者の味方を目指す代議士の元から、わずか2年で10人近くの秘書が辞めていた――

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「秘書へのパワハラについて」と記者が問いかけると、池田まき議員は顔を強張らせ、足早に車に乗り込んだ
「秘書へのパワハラについて」と記者が問いかけると、池田まき議員は顔を強張らせ、足早に車に乗り込んだ

自分自身がDV被害者で夫は失踪してシングルマザー 誰よりも弱者の気持ちが分かるはずだったのに…

「彼女は鬼です。人間の心を持っているとは思えません。少しでも思い通りにいかないと、『無能』『なんでできないの? 辞めたら?』と罵られる。それを毎日続けられれば、誰だって精神的に参りますよ……」(元公設秘書の男性)

今回、秘書へのパワハラが発覚したのは、立憲民主党所属の池田まき衆議院議員(47)。’17年の衆院選、比例北海道ブロックで初当選した1回生議員だ。

幼い頃に父親からDVを受け、結婚後には夫が失踪。二人の子を育てながらソーシャルワーカーとして働いてきた経験から、〈誰ひとり置いてきぼりにしない社会〉を実現するために池田議員は代議士となった。だが、池田事務所の内情は理想とはかけ離れたものだった。

当選してからの約2年間、池田議員の事務所には11人の公設秘書が在籍。本誌の取材によると、そのうち少なくとも7人が精神的苦痛を理由に退職している。池田議員の陰湿パワハラについて、冒頭とは別の元秘書が証言する。

「少しでも自分の意に沿わないと、『こんなの小学生でもできる』『私なら5分でできる』と詰(なじ)る。で、もうこの秘書はダメだと判断すると、彼女は無視を始めます。事務所にいても、一切話しかけず、仕事の命令も別の秘書を通して行う。そして、その仕事に対してまた、『こんなこと命令した覚えはない』とやるわけです。

秘書は自分の奴隷とでも思っているようで、パワハラどころじゃない問題発言もありました。政治資金パーティのパーティ券を配るよう命じられたときは、『売れなかった分は自腹で補填してもらう』。ガソリンスタンドで順番待ちしていたときには、『国会議員だから優先しろと交渉してこい』と命じられた秘書もいます」

本誌は今回、立憲民主党関係者から池田議員の「陰湿パワハラ音声」も入手。元秘書が事務所内での会話を録音したものだが、そこにははっきりと、

「こんなの小学生でもできる」

「ふざけんな! いい加減にしろよ!」

「もう(秘書を)辞めたほうがいい」

などと、秘書を責め立てる池田議員の声が残されている。ハラスメント事案に詳しい若狭勝弁護士が言う。

「池田議員の行為は、間違いなくパワハラに該当します。国会議員という地位に『特権意識』を持っており、秘書には何をしてもいいと思っているのでしょう。議員としての資質に疑問符がつきますし、何より彼女に投票した国民の信頼も裏切る行為です」

パワハラについて本誌は地元・北海道での講演を終えた池田議員を直撃したが、

「文書でお願いします」

と答えるのみ。そこで事務所に質問書を送ったところ、

「『無理難題を押し付け』たり、『パーティ券』を『自腹で補填』するよう命じたり、国会議員の立場を利用して『優先』的に給油するよう交渉を命じたりしたことはありません。しかし、余りにも職務不履行等が目に余る一部の元秘書に対しては、激務の中で時折、感情的になって声を荒げてしまったり、必ずしも適切とは思われない表現を使って叱責してしまったりしたこともあったかもしれません。その点は率直にお詫び申し上げたいと思います。なお、(1名を除いて)元秘書から(パワハラについて)ご指摘を受けた事実はありません」

との回答だった。

“弱者の味方”は、選挙用のかりそめの姿だったのか。

最近まで厚生労働委員会のメンバーだった池田まき議員。ハラスメント問題にも取り組んでいたのだが……
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北海道にある池田まき議員の事務所。矢継ぎ早に仕事を振られ、秘書は終電を過ぎても帰れない日々が続いた
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本誌未掲載カット 池田まき衆議院議員 陰湿パワハラ疑惑で本人直撃
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『FRIDAY』2019年11月1日号より

  • 撮影田中俊勝(直撃、事務所外観)

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