トランプともっとも親しい日本人「知ってること、ぜんぶ話すぜ」 | FRIDAYデジタル

トランプともっとも親しい日本人「知ってること、ぜんぶ話すぜ」

どうなる?6月12日米朝首脳会談 大統領とは何度も一緒に食事して、ケータイで直電できる間柄

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リングに上がる姿で取材に応じる戸口氏。取材後にトランプに電話をするも、残念ながら出なかった

「ビジネスマン時代のトランプは、ジョークとプロレスが好きな、ユーモラスな男だったんだ。それだけに、彼があんな怒りっぽい、攻撃的な大統領になるとは想像もつかなかったよ」

こう話すのは、70歳の現役プロレスラー・タイガー戸口氏。『キム・ドク』のリングネームで30年にわたりアメリカで活躍した戸口氏は、大のプロレス好きとして知られるトランプ大統領(71)と何度も食事に行った”マブダチ”だ。


「彼と初めて会ったのは、’80年代の後半だったかな。NYのマディソン・スクエア・ガーデンで行われる俺の試合によく観戦に来ていたんだけど、ある日の試合後、『俺はあんたの大ファンなんだ!』と、楽屋を訪ねてきてくれてね。当時は今よりスリムだったよ(笑)。それからは控室で話したり、試合後に食事に行ったもんさ。
トランプはレスラー同士の食事の場にも顔を出した。マンハッタンの『ママ・レオーニ』という高級イタリアンで、たびたびプロレス談義をしたよ。トランプはハルク・ホーガンが好きで、天龍源一郎とも交流があったんだ。彼は俺たちに、株や不動産の情報を教えてくれた。教えてもらった株で、ずいぶん儲けさせてもらったよ。トランプは、『ビジネスは情報が命』とよく話していたね」

大統領就任後も問題発言連発のトランプにはご立腹の戸口氏だが、「彼の言動も計算の上かもしれない」と、分析する。

「食事の場ではよく、『お前のヒール(悪役)っぷりは最高だ。俺にパフォーマンスの極意を教えてくれ』と聞かれた。ビッグマウスや大衆を煽る身振り手振りを全て、トランプはプロレスから学んだんだ。『モハメド・アリは自分の見せ方をプロレスから学んだ。俺も同じだ』と、酔っ払って話していたから、これは間違いない。
だからこそ、最近の言動にも何らかの狙いがあると思う。たとえば、安倍首相と会談したときにハンバーガーを食べていたけど、彼はハンバーガーもコーラも好きじゃない(笑)。トランプはイタリアンが好きで、いつもパスタとピザに赤ワインだった。『アメリカの象徴』であることを意識しているんだろうな」

6月12日には米朝会談が開かれる予定だが、開催に至るまでの経緯にもトランプの人柄が透けて見えるという。

「やると言って一度はやめ、やっぱり開催すると決めた。明らかに、トランプは金正恩をコントロールしたがっている。アメリカ有数のカネ持ち一家に生まれた彼は、これまで何不自由なく、意のままに生きてきた。そんな彼に公然と反発したのが北朝鮮。トランプとしては、どっちが上の立場かをはっきりさせたかったんだろう。ただ、金正恩にはトランプの『常識』が通じそうにない。それなのにトランプは自分のやり方を押し通そうとするから、俺は友人として心配だよ」

そう語り終えると、戸口氏はおもむろにトランプのケータイに電話。多忙のためか電話には出ず、戸口氏は「今度会ったときにコブラツイストかけてやる」と笑った。

30年来の親友だけあり、タイガー戸口氏の電話帳には、「DONALD TRUMP」の名前とケータイ番号が登録されている

6月1日、朝鮮労働党副委員長(左端)と会談し米朝会談開催を決めた

本誌未掲載カット

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写真:小松寛之 AP/アフロ(3枚目写真) 取材・文 栗田シメイ

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