「紀州のドン・ファン」怪死事件 渦中の新妻・Sさんが独占告白 | FRIDAYデジタル

「紀州のドン・ファン」怪死事件 渦中の新妻・Sさんが独占告白

独走スクープ 和歌山県警・事情聴取の一部始終!

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本誌の取材に答える55歳年下の新妻・Sさん。「(夫である野崎氏は)寂しがり屋な可愛い人だった」という


「警察の聴取はもう7回も受けています。(和歌山県警)田辺署に呼ばれたのが3回、家や社長(野崎氏)が経営する会社の捜索に立ち会ったのが4回。携帯も2度取り上げられたし、6月に入ってからは私の東京の家も家宅捜索されて……。警察が私を疑っているのは間違いありません。事情聴取の際にはっきりと、『殺人容疑として捜査しています。家にいたのはあなたと家政婦だけなんだから疑うのは当然でしょ』と言われましたから。でも、私は絶対にやっていません」

「紀州のドン・ファン」こと和歌山の資産家・野崎幸助氏(享年77)が亡くなってから、2週間。これまで沈黙を貫いてきた55歳年下の新妻・Sさん(22)は、静かな口調でそう語り始めた。

遺体から致死量の覚醒剤が検出されるなど、まさに謎が謎を呼ぶ怪事件として大きな注目を集めている野崎氏の死。警察に”第一容疑者”として扱われているSさんはいま、どんな思いを抱いているのか。本誌の独占取材に答えた。

「事情聴取は同じ質問ばかりです。亡くなった日の私の行動や遺体発見の状況などを細かく細かく聞かれる。つらかったのは、亡くなってから1週間後に、13時間拘束され取り調べを受けたとき。『ウソ発見器』にかけられたんです。心拍数を測るようなテープを手首や足首に貼られて、『質問にはすべて”いいえ”で答えてください』と。『(覚醒剤を)食べ物に混ぜましたか』『風邪薬として飲ませましたか』と、とにかく覚醒剤に関する質問をしつこく聞かれました」

野崎氏が亡くなった5月24日、Sさんは昼頃に起きた後、夕方から夫と2階の寝室で相撲中継を見ていた。相撲中継が終わった18時頃に1階のリビングへ降り、ともに食事。その際、野崎氏は「食欲がない」と語り、自らビールをグラスについで飲んでいたという。その後、野崎氏は一人で寝室へ。そして、Sさんが22時半頃に2階に上がると、野崎氏が全裸で死亡していた。Sさんによると、「急性循環不全」と報じられていた死因は、6月6日、「急性覚醒剤中毒死」に変更されたと、警察から説明があったという。

結婚したら毎月100万円

「事情聴取の他にも、(身体検査で)注射痕の確認もありましたし、毛髪検査のために髪の毛も100本くらい切られたし、尿も提出させられました。田辺の家宅捜索では、シーツやタオル、社長のよく着ていた服やビールのグラスなんかを持っていった。私の東京の家を捜索した際には、レーザーみたいなもので光を当てて、持ち物を一つ一つ検査していました」

それでも、「潔白を証明できるならいくらでも捜査に応じる」と言い切るSさん。出会いから結婚に至った経緯も、赤裸々に語った。

「社長と初めて会ったのは、昨年末。友人から『おカネ持ちを紹介してくれる人がいる』と、ある男性を紹介されたんです。その人とは電話でしかやり取りしてないんですが、社長を引き合わせてくれ、田辺で会いました。社長には会ったその日にプロポーズされ、100万円わたされました。そして、今年の年明けにもう一度会ったときに、改めて真剣に結婚を申し込まれて。『結婚してくれたら毎月100万円わたす』と言われ、正直、『美味しい話だな』と思って2月に結婚しました。『月100万円』をお得だと思っていたのだから、私がやるわけないですよ。それに私は、社長がカネ持ちだとは知っていたけど、資産がどれくらいあるかなんてぜんぜん把握していなかったんです。
あと、私に関する様々な情報も、間違ったものばかりです。『通夜でスマホをいじって親族に怒鳴られた』というのはまったくのデタラメ。確かに携帯依存症気味のところはありますが、通夜と葬儀ではいじっていませんし、誰かに怒られてもいません。『交際クラブに登録していた』というのもウソ。私はそんなものに登録したことはありません」

では、事件の真相はどこに――。

「私も、当日一緒にいたお手伝いさんも絶対に殺していません。社長も絶対に覚醒剤をやる人ではありません。愛犬のイブちゃんが5月上旬に亡くなってから、社長は『私も死にたい』と言い出すようになりましたが、私が『そんな気ないでしょ』と言ったら『Sさんがいてくれるなら』と答えていました。自殺はないと思います。田辺の家はセキュリティが甘いので、もしかしたら誰かが何かを仕込んだのかもしれませんし……真相は本当にわからないんです」

最後に、野崎氏が亡くなった現在の心境を聞くと、Sさんは「社長は電話が大好きでひっきりなしに私に電話をしてきた。その電話が鳴らなくなって寂しい気持ちはあります」と語った。

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5月11日、生前の野崎氏。電話好きで、新妻にもひっきりなしに着信があったという

6月上旬に行われた東京にあるSさん宅の家宅捜索は、捜査員約10名が投入され、8時間にわたった

和歌山県警の捜査員と歩くSさん。2月に入籍して以来、東京と和歌山を往復する生活を送っていたという

5月8日、野崎氏宅で行われた愛犬の通夜。焼香している家政婦も現在、警察にマークされているという

撮影:小松寛之(3~4枚目写真)

 

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