東出昌大も然り…妻の妊娠中に浮気する男の「身勝手な頭の中」 | FRIDAYデジタル

東出昌大も然り…妻の妊娠中に浮気する男の「身勝手な頭の中」

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妻の杏が第3子を身ごもっている間に不倫をしていた東出昌大。一番やってはいけないという状況の中、どうして男性は浮気をするのか。フリーアナウンサーの花崎阿弓氏が、臨床心理に精通しているドクターに話を訊き、男性の脳メカニズムとその心理を暴く。

結婚翌年1月、仲良く横断歩道を渡る妊娠中の杏と東出昌大。夏には第1子第2子となる双子を出産した
結婚翌年1月、仲良く横断歩道を渡る妊娠中の杏と東出昌大。夏には第1子第2子となる双子を出産した

俳優の東出昌大さんの不倫が発覚しワイドショーを賑わせましたが、東出さんに限らず、妻の妊娠中に浮気をする男性はなぜこんなに多いのでしょう。

子供を身ごもって悪阻(つわり)に苦しみ、精神状態も不安定な妻とお腹の子を、どうして守る事ができないのか、精神科医であるメンタルドクターSidow氏にお話を伺いました。

不倫に走る理由① ただただ本能を満たしたい

「まず、考えられることとしては、男性の本能のせいではないかということです。男性には、原始時代から狩猟本能があります。狩りで獲物を獲って家族を養い、子孫をたくさん増やさなければいけないので、たくさんの女性と子供を作りたいという本能が働くのです。

21世紀の現代でもその本能は男性の中に植え付けられています。そのため、妻だけではなく他の人に種を植え付けたいという気持ちも残っているのでしょう。

妊娠すると妻は親として子供を守ろうとするので、あまり男性の相手をしようと思わなくなります。

また、女性は妊娠中は悪阻やホルモンバランスの崩れから肉体的にも精神的にも不安定になるため、理解が追い付かない夫とは喧嘩も多くなりがちです。そういったときに浮気をしたくなる……それが男性の本能。

もちろん、人間には理性があるのでそれを止めようとする強い気持ちを持つことが大切ですが、『1回くらいならいいか』という気持ちで手を出し、不倫が止められなくなるといったパターンが多いです。

妊娠中の妻には言えない不満に耳を傾け癒してくれると同時に、『多くの女性に種を植え付けたい』という男性の本能も同時に満たしてくれるという点で、男性にとって一番都合がよいのが、不倫相手になってくれる女性なのです。

しかし、男性側は帰る場所があるからこそ浮気するわけで、不倫相手に完全に心が奪われてしまうことは稀です。特に妊娠中の妻より不倫相手を好きになることはほぼないと言っていいでしょう。

なぜなら、男性は誰かのヒーローになりたいという願望が強く、お腹の子供が産まれたときにはその子を守ろうという気持ちが芽生えるからです。なので、最終的には奥さんの元に戻ろうとします」

東出昌大さんの場合は子供が生まれてからも不倫相手との関係を断ち切らなかった……。それが、今回のスキャンダルに対するバッシングの激しさにつながっているのでしょう。

不倫に走る理由② 妻が強くなって女性として見られない

奥さんが妊娠・出産を経て強くなったことで、女性として見られなくなった、という面もあるのでしょうか?

「確かに、妻が子供を身ごもっているときにかぎって不倫したくなる理由の一つとして、妻が強くなってしまう事があげられます。

女性は、子供を産むごとに責任感が増し、子供を守ろうと強くなる傾向にあります。男性側からすると『妊娠中の妻を守ってあげたい』という気持ちが強いのに、守る必要がないほど妻が強くなるため、それとは正反対のか弱い女性を浮気相手に選びがちです。

逆に、妻が依存体質で夫の浮気を心配しすぎる場合も息苦しくなって浮気をする、というケースもよくみられます。自分は外で一生懸命働いてきたのに家の中でも奥さんに気を遣わなければいけない。依存体質な妻は猜疑的でもあるため、浮気をしてもいないのに疑われるときなど、よけいに浮気をしたくなるようです。

また、共働きも男性を浮気に走らせる一つの原因になり得ます。妊娠しても奥さんが働いていることで、世間的には『奥さんが働き者で頑張っている』というように見られます。そうすると、男性側が家事をしているのか? 奥さんに対してケアしているのか? と良い夫である事が求められます。その状況が息苦しくなった結果、癒しを求めて他の女性にいってしまうことがあります」

不倫に走る理由➂ ただただ自己承認欲求を満たしたい

浮気をする側が悪いというのは当然として、妊娠・出産という人生の一大事に夫の浮気を防ぐために、妻はどうすればいいのでしょうか?

「自分の事を認めてほしい、ただただ理解してほしいと願っている男性が、仕事や家庭で理解されない出来事が起こった場合、自己承認欲求を満たすための相手が欲しいと思いがちです。

女性は、子供を産むという人生の一大事を経て成長していきます。1人目の出産のときは、夫とパニックになりながら子供を育てていきますが、2人目以降となると理解が深まっている分、いつまでも要領を得ない夫の行行動にイライラしてくる事も増えてきます。どうしたらいいか分からない男性に対してキツく当たってしまう事もあるでしょう。

そうすると、男性側からすると『この人には俺なんていなくてもいいのだな』と思ってしまい、自分を求めてくれて自己承認欲求を満たしてくれる女性と会いたくなります。特に、妻が妊娠中に不倫をするのは、自分には心配するくらいしかできないという無力感と、自分の心の弱さを埋めている可能性があります。

男性は、性的に『俺は男だぞ!』と自分の強さを見せつけるとともに、社会的にも家庭内でも認められたいからこそ浮気をするのです」

不倫に走る理由④ 男の不倫欲求に応える女が存在する

そもそも、そういった夫婦関係の隙をついて既婚男性の不倫欲求に応じる女性もいかがなものかと思うのですが。

「奥さんがいても、平気で浮気する女性の本性としては『私のほうが奥さんより愛されている』という気持ちが強いのですが、それで一時の愛情は得られるかもしれませんが、一生の愛を得る事はできません。

なぜなら、その男は承認欲求が強すぎるので、たとえいまの奥さんと別れたとしても、また必ず浮気するからです。

奥さんがお腹に生命を宿している時に、なんの後ろめたさもなく何度も不倫をする人ほど身勝手で自分本位な人はいないので、男性を見極める目をもってほしいですね。

ただ、男性として生まれたからにはなんらかの承認欲求をもっています。家庭内でその承認欲求を満たしてあげる事で、夫が不倫を思いとどまる事につながります。相手を褒めて、お互いに自尊心を保ちながら精神的支えになるような状態が一番だと思います」

結論としては、「男性」というものの生態を理解したうえで、そのなかでも身勝手で自分本位な人を選ばないことに尽きるのではないでしょうか。まあ、そこが一番難しいのですが……。

 

Sidow 精神科の差別と偏見を無くしたいと、SNSと心理の関係を学ぶ精神科専門医。YouTuberとして精神科/心理のトピックを発信している

  • 取材・文花崎阿弓

    大学卒業後の2011年4月にケーブルネット鈴鹿に入社。その後、2012年4月に静岡エフエム放送へ転職。2013年4月に退社する。フリーとしてエフエム栃木、スカパーが運営している局を経て再びフリーアナウンサーとして活動している。

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