ソフトバンク“選手と監督の間に不穏な空気”が流れる理由

パ・リーグのベンチ裏情報。西武は遅刻、早退常習の元最多勝右腕に頭を悩ませている

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ソフトバンク 4連覇に黄信号

故障に苦しむ東京五輪のキーマン

キャンプ序盤は右ふくらはぎ、終盤は右腕前腕部と千賀は故障続き。開幕投手はおろか、一軍帯同も絶望的に

大胆な補強とたゆまぬ育成で常勝軍団となったソフトバンク。今季は前ヤクルトの〝60発男〟バレンティン(35)を獲得。育成枠ではリチャード(20)が台湾のウインターリーグで本塁打と打点の二冠王に輝くなど、ブレイクの兆(きざ)しを見せている。心配なのは侍ジャパンのエースに出世した育成の星、千賀滉大(こうだい)(27)だ。キャンプ終盤に右前腕部の張りを訴えてノースロー調整が続いているのだ。

「2年前の開幕前に張りが出たのと同じ箇所。フォークを投げすぎた影響があるのでは、と言われています。その後も投手陣にケガ人が続出。昨季の新人王の高橋礼(24)は太もも、中継ぎで大活躍した甲斐野央(かいのひろし)(23)は右ヒジと毎日のように脱落者が出て、番記者は朝一番で『今日は誰がいない?』とチェックするのが日課になっていました」(球団関係者)

故障者続出により「不穏な空気が漂っている」と打ち明けるのはテレビ局野球担当ディレクターだ。

「甲斐野の離脱を受けて工藤公康監督(56)が『もうちょっとしっかり考えて自主トレをして、キャンプに入ってほしかった』とコボしたのがスポーツ紙の見出しになった。そこに反応したのが守護神の森唯斗(ゆいと)(28)。森はこのオフ、甲斐野に頼まれて、グアム自主トレに連れて行っていた〝師匠〟です。工藤監督は森には触れなかったのに、『自主トレを一緒にやった自分がもう少し考えてやればよかった。申し訳ない』と敢えて謝罪したのです。

森の対応に呼応するかのようにチーム内から『自主トレ云々より、工藤さんが昨季、甲斐野を65試合(チーム最多)も投げさせたのが原因じゃないの?』という声が上がり始めた」

その森も登板過多の影響か、調子はイマイチだ。ホークスの屋台骨を支える投手陣は満身創痍(そうい)、気持ちもバラバラで開幕前から「4年連続日本一」に黄信号が点灯している。

主力投手が次々と離脱し、お手上げ状態の工藤監督。3年連続V逸となれば進退問題に

西武 悩みは投打の穴

毎年のように主力がFAで抜けながらもパ・リーグを連覇した西武だが、投打にあいた穴を埋めるのは難しそうだ。

「レッズに移籍した秋山翔吾(31)は打つだけじゃなく、走って守れましたからね。昨季の盗塁王の金子侑司(29)がポスト秋山の一番手ですが、スイッチヒッターの金子は左打席で走り打ちになる悪癖がいまだ改善できていない。金子に続くのが川越誠司(26)と愛斗(あいと)(22)。

川越はバットコントロールが巧く、広角に打てる。ウインターリーグではMVPに輝いています。愛斗は二軍の試合で場外にある若獅子寮の屋根に当てた規格外のパワーが持ち味。確実性の低さが弱点でしたが、’18年オフからメンタルトレーナーを付けて殻を破ろうとしている」(球団関係者)

「投」の穴は一昨年の最多勝右腕、多和田真三郎(26)だ。昨年夏にファーム落ちして以降、登板のメドが立っていない。

「投手会の会合にまったくと言っていいほど参加せず、練習にもしばしば遅刻。途中で球場を抜け出すなど、入団当初から多和田にはトラブルが絶えなかったのですが、昨年は一段とエスカレートした。キャンプイン直前まで、まったく連絡がつかず、行方不明状態になったのです。本人は『妻の実家がある札幌で自主トレしていた』と言うのですが、真冬の北海道で自主トレって……。多和田の異変に気づき、もっと早く手を差し伸べていたら、エースの離脱は回避できたかもしれません」(西武担当記者)

多和田は現在、誰もいない時間帯を狙って球場に現れ、練習をしているという。復帰となれば、投壊に悩むチームにとって最高の補強となるが……。

16勝5敗の好成績をおさめ、’18年の西武のV奪回の立て役者となった多和田は、昨季途中から長期離脱中

楽天 悩みは監督

三木肇監督(42)が「地味すぎて見出しにならない。オーナーの三木谷浩史さんと名前がカブっているのも紛らわしい」と、報道陣の悩みの種となっている。

「三木さんがヤクルトの選手だったころ監督だったのが、先ごろ亡くなった野村克也さんでした。逝去の際にはキャンプ地の沖縄から、いち早く東京の野村邸に駆けつけていましたが……『ノムさんにはお世話になった』と言っても、野村政権下で三木さんは20数試合しか出てない。7打席に立っただけ。よほど野村克則一軍作戦コーチ(46)、石井一久GM(46)の目が気になったんだろう、と冷笑されていましたよ」(高橋氏)

開幕前から、担当記者は〝監督問題〟で頭を抱えているのである。

大補強でVを狙える位置につけた楽天だが、不安要素は三木監督(左)。克則コーチと並ぶと貫録不足……

千葉ロッテ 「オフの主役」の苦悩

ドラフト会議で160㎞右腕、佐々木朗希(ろうき)(18)を引き当て、FAでは楽天から先発右腕の美馬学(33)、ソフトバンクから俊足巧打の福田秀平(31)を獲得。ストーブリーグの主役となった千葉ロッテだが、「そこまで脅威ではない」と言うのはパ・リーグ球団の編成担当だ。

「いかに佐々木のポテンシャルが凄いとはいえ、高卒新人を一軍の戦力として計算するのは酷(こく)。なんせ、まだ身長が伸び続けているらしいですから(笑)。開幕投手は美馬に任せるそうですが、彼は勝ち星を稼いで貯金をつくるエースタイプじゃない。先発ローテを守り、イニングを食ってくれる投手。適任じゃないですよ。

福田にしても、獲得する際の条件が『スタメンで使う』だったそうで、チームはセンターで起用する予定です。この余波で名手の荻野貴司(34)がレフトに回り、元首位打者の角中勝也(32)があぶれることになる。これで戦力アップと言えるのか。福田はソフトバンクでは控え。工藤監督は相性のいい投手に対してしか起用しなかったけど、打率は.260でした」

日本ハム 清宮の現在地

高校通算111本塁打、父はラグビー協会の副会長を務める名伯楽・清宮克幸氏。実力も話題性も十分なサラブレッド、清宮幸太郎(20)に巨人や阪神など7球団が入札してから2年半が経(た)つ。

「清宮を取り巻く状況は一変しました。殺到するメディアを捌(さば)くために置かれた専属広報が任を解かれ、各紙の清宮番記者も激減しました」(夕刊紙デスク)

先日、栗山英樹監督(58)が「ちゃんとやってもらわないと困る。遊んでる場合じゃない」と苦言を呈していたように、結果が出ないわりに本人に危機感がないと球団関係者は嘆く。

「スイングで手首を痛めたり、骨折するなんて考えられないよ。いまでもおそるおそる振っているし……お坊ちゃん育ちだからか、人はいいけど痛みに弱い。ハングリーさもない」

キャンプでは「コメント、いらないッスか?」と記者に気を遣う清宮の姿が目撃されていたという――。

予定通りなら、開幕は3月20日。ベンチ裏の戦いもますます熱くなるはずだ。

昨季、清宮は81試合に出場して打率.204、7本塁打。36発打った同期のヤクルト・村上宗隆に水をあけられた

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