安倍官邸の番犬・黒川検事長“休日恒例”愛犬との散歩写真

安倍政権により突然定年が延長され検事総長に昇進予定の黒川氏。心境を聞くべく直撃した

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晴れた日曜日、茶色のパーカ姿で黒川弘務検事長は散歩に出かけた。愛犬は尻尾を振って嬉しそうに小走りしていた

「安倍官邸の番犬」

国会で大モメしている「定年延長問題」の当事者、検察庁のナンバー2・黒川弘務東京高検検事長(63)は、一部メディアからはそう揶揄(やゆ)されている。

「安倍晋三政権のもとで法務省大臣官房長と法務事務次官を歴任し、『共謀罪』法の成立にも貢献しました。誰に対しても偉ぶることがなく、調整能力が極めて高いので、官邸からの信頼が厚いんです。とくに菅義偉官房長官から重宝がられています」(全国紙社会部担当記者)

一方で、仲間内や自宅近所では熱心な「愛犬家」として知られているという。

東京の一軒家で3匹の犬を飼っており、休日の午前中には、大型の牧羊犬としてもおなじみのバーニーズマウンテンドッグとゆっくり散歩を楽しむことが日課となっている(上写真)。

黒川検事長は、もともと2月8日の誕生日に定年を迎えるはずだった。検察庁法には、検事総長の定年が65歳、検事長以下が63歳と定められている。

だが、その1週間前に、「法解釈の変更」によって黒川検事長の定年を半年間延長することが閣議決定され、大きな波紋を呼んでいる。安倍官邸が、お気に入りの検事長をこのまま検事総長に就任させたいことが明らかだからだ。

黒川検事長本人はどんな心境なのか?

3月1日の日曜日、パーカ姿で愛犬と散歩中に本誌は声をかけた。

――突然の定年延長について、どうお考えですか?

「…………」

黒川検事長は終始無言を貫き、足早に歩き去った。

検察内部の事情に詳しいジャーナリストの伊藤博敏氏はこう指摘する。

「『桜を見る会』にしても、もし特捜部が本腰で捜査すれば、安倍首相の説明とは違う事実が出てくるでしょう。カジノリゾート関連の汚職事件も捜査対象が広がるかもしれない。それを抑えるためにも官邸は、融通の利く人材を検察トップに据(す)えたい。このことを黒川氏は理解して受け入れたと思います。

秋元司代議士の捜査にゴーサインを出しても、黒川氏は官邸の中枢には絶対に手を出さないでしょう。しかし、司法の人事が政治に利用されるようなことは絶対にあってはなりません。逆に言えば、安倍政権がそれだけ追い詰められているとも言えます」

検察トップが「飼い犬」だとしたら、まともな捜査が実行されるはずがない。

黒川弘務検事長は東京大学法学部卒、検察・法務官僚のエリート街道を歩んできた。趣味はカジノ、乗馬、囲碁など幅広い

『FRIDAY』2020年3月20日号より

  • 撮影田中俊勝

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