大桃珠生ちゃんの祖父が語る「容疑者逮捕までの“悪夢の7日間”」

新潟小2女児殺害事件

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珠生ちゃんの自宅付近に設置された献花台。なぜ珠生ちゃんが狙われたのか、不可解な点はいまだ多い

「珠生(たまき)に最後に会ったのは5月4日でした。ゴールデンウィークで親族で集まっていて、他の孫たちと一緒に夕飯を食べ、みんなでワイワイ遊んでいました。『次は(5月中旬にある地元の)お祭りの時にまた会おうね』って話して別れたんです。珠生は笑っていましたね。いまでもあの笑顔が思い浮かんできて、なんで、あんなことに……」

そう話すのは、5月7日にJR越後線の線路で変わり果てた姿で発見された、大桃珠生ちゃん(7)の祖父。新潟市立小針小の2年生だった珠生ちゃんは、下校途中に小林遼(はるか)容疑者(23)に殺害された。小林容疑者が逮捕されたのは、事件発生から7日後の14日のことだった。

事件後、珠生ちゃんの遺族が口を開くのは初めてのこと。珠生ちゃんの写真を手に、目を細めながら祖父が話す。

「7日の夕方6時過ぎに、息子(珠生ちゃんの父親)から電話がありました。その時、私は出られなくて、かけ直したのですが、なかなか電話がつながらなかった。息子と話せたのは夜中になってからでした。息子は取り乱していて、『珠生が事故で亡くなった』とだけ聞けました。最初、電車の事故だと聞いたんです。ただ、その時から絶対に事故ではない、違うと思いました。そもそも珠生が夕方まで帰ってこないなんて、いままでありませんでしたし、線路内に立ち入るなんてことはそれまで一度もしたことがない。私はその時から何かあったんだと感じていました。そうして、私たち夫婦も、(珠生ちゃんの自宅がある)新潟市に慌てて駆けつけましたが、息子たちは警察の方などとやり取りをしていて、朝になってようやく会うことができました。珠生の母親はとてもじゃないですが、話をできる状態ではありませんでした」

不幸にして、祖父の予感は的中してしまった。小林容疑者が逮捕されるまで、遺族たちは悪夢のような日々を過ごすことになった。

「棺(ひつぎ)で帰ってきた珠生と会いました。顎(あご)のあたりに少し傷跡がありましたが、他は綺麗なままでしたね。ほんの数日前に『またお祭りでね』と笑顔を浮かべていたんですよ。テレビなどで出ている写真の珠生は少し暗い表情をしていますが、普段はいつも明るくて、ずっとニコニコしている子だったんですよ。事件が起きた時、珠生のお兄ちゃん(小学4年)にはテレビを見せないようにしたんです。だから、お兄ちゃんは事件のことは何も知らないんです。それでも、珠生が帰ってきたあと、棺の中の妹をじっと見つめていました。まだ幼い胸中で何を思っているのかわかりませんが、仲が良い兄妹でしたから……」(祖父)

14日に小林容疑者が逮捕され、捜査は一段落ついた。しかし、小林容疑者の供述には不可解な点が多く、事態の解明は進んでいない。

「いまは、『女の子に申し訳ない』と話していますが、出された食事も完食していますし、淡々と取り調べに応じているようです。小林容疑者の自宅の家宅捜索や押収されたスマホなどから、幼稚園から小学校低学年ぐらいの少女の写真が出てきています。自分で実際に小学校の運動会などに行って撮影したものも混ざっているようです。ただ、犯行時の様子など、供述が二転三転している。まだ何か隠していることがあるのでしょう」(全国紙記者)

祖父がこう続ける。

「珠生がいないことがいまだに信じられないんです。容疑者は逮捕されましたが、それで珠生が戻ってくるわけではない。この先どうなるのか、この悲しみがどうなるのか、まだまったくわかりません。容疑者にはすべてをきちんと話してほしいと思います」

遺族の悲痛な声は、小林容疑者に届くのか。

5月21日、小林容疑者の自宅に家宅捜索に入る新潟県警。自宅から、幼い女の子の写真などが押収されたという

殺害された珠生ちゃん。絵を描くことが好きだった

新潟西署に移送される小林容疑者。供述が二転三転している

撮影:幸多潤平(献花台、小林容疑者)

 

Photo Gallary4

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