米国大統領選 民主党代表に誰がなってもトランプに勝てないワケ

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最大のライバルだったブティジェッジ氏が撤退した今、トランプ大統領が再選されることは確実と見られている

「バイデン氏はサウスカロライナ州などいくつかの州で圧倒的な黒人票を集めています。これは、黒人大統領だったバラク・オバマ氏のもとで彼が副大統領を務めていた際、黒人コミュニティと密に関係を築いたからです。一方、サンダース氏はネバダ州でラテン系から過半数の支持を集めました。彼は公立大学の無償化を訴えており若者からの支持も厚い。人気は拮抗していると言えるでしょう」

アメリカ大統領選を専門とする、サンフランシスコ大学のケン・ゴールドスタイン教授はそう語る。

3月3日、大統領選は民主党代表候補を決める前半のヤマ場となる「スーパーチューズデー」を迎えた。その2日前には民主党の注目候補、ピート・ブティジェッジ氏(38)が選挙戦から離脱することを発表。中道派票の多くがジョー・バイデン氏(77)に流れる結果に。これまでリードしていた左派のバーニー・サンダース氏(78)との指名争いは、先が読めない展開となった。

ベテラン候補二人が鎬を削る熾烈な争い。だが、有権者たちの盛り上がりは今一つだ。なぜなのか。

「サンダース氏とバイデン氏、どちらが民主党の代表に選ばれようとトランプ大統領を負かすことはかなり難しいのが現状です。左派のサンダース氏には、全有権者中42%もいる無党派層を取り込むことが難しく、バイデン氏はトランプ大統領に比べて実績が少なくスピーチ一つ取っても力負けの印象が拭(ぬぐ)えません。一方、撤退したブティジェッジ氏は頭脳明晰かつ38歳と若く、『アメリカを変えてくれるのでは』と期待されていました。実際、彼が民主党代表になればトランプ大統領に勝つ見込みもあったでしょう。しかし、現状ではトランプ大統領の再選が濃厚なので、民主党の予備選が盛り上がりに欠けているとしても納得できます」(ジャーナリスト・堀田佳男氏)

サンダース氏もバイデン氏もトランプ大統領も70代。未来のない老政治家たちの誰が大統領になろうがアメリカの未来は変わらない――有権者の間にはそんな諦めが広がっているのかもしれない。

中道派のバイデン氏。指名レースから撤退したブティジェッジ氏も彼の支持を表明している
公立大学の学費無償化を掲げるサンダース氏。地元のバーモント州などで得票数1位を獲得した

『FRIDAY』2020年3月20日号より

  • 写真アフロ

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