名医が語る腰痛の真実 日本一の鍼灸師が登場 あの苦痛が消える | FRIDAYデジタル

名医が語る腰痛の真実 日本一の鍼灸師が登場 あの苦痛が消える

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緒方氏が会長を務める日本東洋医学系物理療法学会は、日本で最も歴史の長い鍼灸マッサージの学術団体だ

鍼灸マッサージが腰痛に顕著な効果を発揮することもある。どういうときに有効なのか。鍼灸マッサージ歴40年、これまで治療した患者が延べ数万人にのぼるという「日本一の鍼灸師」緒方昭広・日本東洋医学系物理療法学会会長・筑波大学教授が解説する。

「鍼灸マッサージは西洋医学で言えば保存療法。たとえば内臓の障害が原因の腰痛はすぐに病院に行って手術を受けるべきですが、手術しなくても済みそうなレベルの腰痛は鍼灸で治療、改善ができます。ヘルニアでも痛みが取れる場合もあるし、足の痺れが取れることもあります」

なぜ手術をしなくても治るのか。

「私は、40年間治療を続けた結果、腰痛は腰だけに原因があるのではなく、全身のバランスが崩れた結果起こるのだと確信しています。偏った身体の使い方をしていると、身体のバランスが少しずつ崩れて、耐え切れなくなったときに腰に痛みが発生する。腰痛の患者さんでも、肩を刺激してあげると1~2分で痛みが軽くなったりすることもありました。身体のバランスを整えてあげた結果です」

緒方氏の具体的な治療法は、まずどこの筋肉のバランスが崩れているか診察し、それがわかったら、悪い筋肉が浮き彫りになるようにポーズを取らせる。つま先の方向や身体、顔の向き、重心のかけ方などを細かく変えていくと、身体のバランスを崩す原因となっている筋肉が顕在化する。その筋肉を指で刺激する。本誌記者も体験してみたが、2分ほどの施術で腰痛が消え、身体が柔らかくなった。そうした手技が効きにくい椎間関節など、身体の奥にある原因には鍼を使う。椎間板ヘルニアの人が車椅子で来て、15分後には歩いて帰ったこともあるという。もちろん、みんながみんなそう劇的に治るわけではない。

「鍼灸マッサージは身体に優しい治療。薬を使うわけでもなければ、手術のように骨を削るようなこともしない。それらに比べると身体に与える作用は少ない。施術直後はバランスが整っている状態ですが、身体のクセはなかなか抜けないので、すぐに戻ってしまう。2回、3回と治療していって、意識しなくてもバランスが整う身体にしていく必要があります」

鍼灸やマッサージ等の看板を掲げている施術所は多い。選ぶ基準はあるのか。

「鍼灸マッサージは経験の豊富な人とそうでない人の技術の差が非常に大きい。良い鍼灸師を見分けるポイントはミもフタもありませんが年数です。長くやっている人は技術が高いことが多い。鍼灸マッサージの治療を行っている人は、国家資格を持っています。国家試験を受けるには3年間で3000時間勉強しなければいけない決まりがあります。一方、整体、カイロプラクティックなどは民間資格。技術に差があるというのが私の印象です」

看板等に施術者が国家資格を持っていることが表記されているか、開業年数が長いかどうかが信用できる治療院の大きな手がかりとなるのだ。

腰痛の原因が現れるよう細かく姿勢を変える

指では届かない骨の間のツボなどは鍼で刺激する

撮影:小松寛之

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日本一の名医が語る腰痛の真実

第一部 なぜ痛むのか どうすれば治るのか 手術は受けるべきか否か

第二部 日本一の鍼灸師が登場 あの苦痛がウソみたいに消える

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