トム・ハンクスも感染!欧米セレブがマスクをつけ始めた深い理由
世界各地で感染が広がる新型コロナウイルス。
トム・クルーズ主演の映画『ミッション:インポッシブル』最新作がイタリアでの撮影を中断したほか、ジャスティン・ビーバーが5月に始まるツアーの会場をスタジアムからアリーナへと規模を縮小し、ロバート・ダウニー・Jr.主演の映画『ドクター・ドリトル』や、ダニエル・クレイグの映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』などの話題作品も相次いで公開延期を発表するなど、米エンタメ業界にも深刻な影響が出ている状態だ。
俳優のトム・ハンクスと妻で女優のリタ・ウィルソンが、
だからこそ自衛が重要なのだが、セレブに限らず欧米人は予防目的にマスクをつける習慣がない。罹患者だと勘違いされてしまうからだ。
そんな状況に危機感を持った一部のセレブたちは、SNSにマスクを着用した写真を投稿して、「自衛のためのマスク利用」をアピールしている。女優のグウィネス・パルトロウやケイト・ハドソンなどだ。
▲飛行機の中で撮ったという写真に、「握手はしないで、念入りに手洗いして」とコメントを付けて投稿した女優のグウィネス・パルトロウ。ちなみに、このマスクは1枚7200円もする高級品!
▲二世女優のケイト・ハドソンは、使い捨てのマスクを着用した写真をインスタグラムに投稿。
▲ショーに出演するため、ミラノのファッションウィークを訪れたベラ・ハディッド。対策のためにマスクを着けたとのこと。
だが中には、自分たちのSNSで、「別に感染したわけじゃないの~あくまでも予防なんですよ~」などと、わざわざ言い訳がましいことをせずにプライベートでも予防のためにマスクを着用するセレブもいる。パパラッチがその姿をとらえた。
史上最年少の18歳にしてグラミー5冠を達成した新鋭シンガーのビリー・アイリッシュは、黒マスクを着用。授賞式に透け透けのファッションマスクを着用するなど、もともとマスクそのものに抵抗のない彼女だが、空港で撮られたこの写真で着用しているのは、不織布のサージカルマスク。おそらくコロナ対策のために着けたのだろう。
日本では炭酸飲料「オランジーナ」のCMで知られる、フランス人俳優ヴァンサン・カッセル。コロナ対策のためにマスクで自衛しながらロサンゼルス入りした日の姿を、パパラッチがキャッチした。昨年子供が生まれたばかりなので、感染症には人一倍敏感なのであろう。個性的な顔立ちのせいか、マスク越しにも彼とわかる。
2月中旬、子供たちを連れてアナハイムのディズニーパークを訪れた、ミュージシャンのジョエル・マッデン(左)と、ライオネル・リッチーの養女でタレントのニコール・リッチー(右)夫妻。予防対策のため、ジョエルはマスクを、ニコールはゴム手袋(!)を持参。重装備だ。
パリのファッションウィークでの仕事を終えて帰国し、JFK空港に到着したところをパパラッチに撮られたのは、モデルでジャスティン・ビーバーの妻のヘイリー・ビーバー。その後、クルマで移動した先ではマスクをはずしてしまっていた。
ほかにも、英歌手で女優のピクシー・ロットが派手な花柄のマスクを着用していたり、来日時には必ずマスクを着けて日本人になじみたがる歌手のケイティ・ペリーが、日常的にマスクを使っていたりと、じわじわとセレブたちの間でマスク利用者が増えている。
マスクによる新型コロナウイルス感染症へ予防効果には諸説あるが、セレブたちの影響もあって、欧米での着用が浸透してゆきそうな状況だ……。
- 文:原西香
(はら あきか)海外セレブ情報誌を10年ほど編集・執筆。休刊後、フリーランスライターとして、セレブまわりなどを執筆中