家族に「コロナ疑い」の人がいる時の対処法 暮しの専門家が伝授!

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日本環境感染学会が示している「新型コロナウイルスの感染が疑われる人(感染者)がいる場合の注意事項」は8項目

保険適用になったとはいえ、だれでもがPCR検査をしてもらえるわけではない新型コロナウイルス感染症。万一家族に「もしかしたらコロナかも?」という症状が見えたら、どのように接すればいいのだろうか。感染者が自宅にいる場合はどう対処すればいいのだろうか? 「日本環境感染学会」から発表されている対処法をもとに、住まい方アドバイザーの近藤典子氏に、具体的な対応策等をアドバイスしてもらった。

中国の国営メディアによると、武漢には仮設病院等に2万3000床が設けられ、感染者が治療を受けていた。日本では「軽症者は自宅療養」とすることが政府の基本方針として示された

「日本環境感染学会」から2月28日に発表された「新型コロナウイルスの感染が疑われる人(以下、感染者)がいる場合の注意事項」では、次の8項目が注意するべきこととして挙げられている。

  • 1.感染者と他の同居者の部屋を可能な限り分ける
  • 2.感染者の世話をする人は、できるだけ限られた人(一人が望ましい)にする
  • 3.できるだけ全員がマスクをする
  • 4.こまめにうがい・手洗いをする
  • 5.日中はできるだけ換気をする
  • 6.取っ手、ノブなどの共用する部分を消毒する
  • 7.汚れたリネン、衣服を洗濯する
  • 8.ゴミは密閉して捨てる

感染者は個室に。同室の場合は、“突っ張り棒”と“シーツ”を使い間地切って隔離

最初に書かれているのは、「感染者と他の同居者の部屋を可能な限り分ける」だ。感染者は、窓があるなど換気のよい個室にできるだけいてもらい、部屋から出るのはトイレやバスルームなど最小限に。感染者が利用したあとはしばらく窓を開けるなど、換気を十分に行うとある。

部屋数が少ないなどの理由で部屋を分けることができない場合でも、感染者から2m以上離れるようにして、カーテンなどで仕切ることが勧められている。

「カーテンを設置するには、天井にカーテンレールをつけなくてはなりませんが、シーツなど軽いものを利用すれば、床と平行に壁の間に“突っ張り棒”を突っ張らせるだけで大丈夫です」(近藤典子氏 以下同)

寝るときも、感染者と別室になることが望ましいが、やむをえず同じ部屋で寝るときは、同じ向きに寝るのではなく、頭を逆に方向に向けて、感染者の顔から距離がとれるようにする。

感染者の世話をする人は、できるだけ一人に決め、持病のある人、妊婦は避けるように推奨されている。

「感染者がいない部屋でも換気は大事。携帯電話や目覚まし時計のアラーム機能を使って、換気したい時間にセットしておけば、忘れることはありません」

感染者の部屋に入るときは必ずマスクを。ゴミ箱はコンビニ袋を重ねて取りつけ、ゴミを直接触らないようにする 

感染者がいるときは、家の中でも家族全員マスクをしたい。感染者の部屋に入ったときは、使用したマスクは、他の部屋に持ち込まず、すぐ捨てるようにする。 

「部屋内側のドア近くにゴミ箱を置き、レジ袋やゴミ袋を何枚か重ねてゴミ箱に取りつけ、袋ごと捨てることができるようにします。そうすれば、ゴミを直接触ることがありません。こまめに捨てられるように、袋はできるだけ小さなものにして、ゴミの日が来るまで、しっかり口を結んでベランダなど外に置いておくようにするといいでしょう」

マスクを外すときはゴムやひもをつまんで、マスクの表面を触らないように。マスクを外したあとは、必ず石鹸で手を洗うことも忘れないようにしたい。

食器、タオルは共用しない。食器洗いや洗濯はいつもの洗剤で大丈夫

食器やタオルなど、感染者と共用しないことも大事だ。

「料理は大皿盛りにしないで、一人一人に盛り付けるようにします。大皿盛りにするときは、必ず取り箸を用意すること。タオルも一人一人に用意することをおすすめします」

家族分のタオルを用意すると、いつも使っているタオル掛けにかけきれないこともある。そのようなときは、S字フックつきの洗濯バサミ等を使う。フックをタオル掛けにかけて、洗濯バサミでタオルをつまめば、一つのタオル掛けに4~5人分のタオルを掛けることができる。

無印良品「ステンレスひっかけるワイヤークリップ(4個入)」390円(税込)

「色付きのマジックテープをフックにつけておけば、だれのタオルか一目瞭然。マジックテープは100円均一ショップで4色入りのものが手に入ります」

食器や洗濯物は感染者と、それ以外の人が使ったものと一緒に洗っても問題ない。

新型コロナウイルスに感染すると下痢をすることがある。汚れた衣服やシーツなどを扱うときは、手袋、マスクをすること。洗濯はふつうに洗濯機で、家庭用洗剤を使い、完全に乾かすようにする。

触れるところはこまめに除菌。洗面所には家族分のカゴを用意して、そこに使うものを

ウイルスは物についても、しばらく生存している。引き出しの取っ手やドアノブ、感染者のベッド柵など、こまめに除菌したい。薄めた漂白剤で拭いたあと、水拭きするか、アルコールで拭く。トイレや洗面所など家族が頻繁に使う場所はこまめに掃除したい。いつも使っている洗剤で掃除して、すすいだあと、薄めた漂白剤で拭くとよい。

収納家具の取っ手や引き出しなどに、できるだけ触れないように工夫することも必要だ。

「洗面所の引き出しや扉は、家族が触れる回数が多い場所。家族分の小さなカゴを用意して、化粧水やヘアクリームなど、自分が使うものを入れて、収納場所から出しておくと、引き出しや扉に触れないですみます。小さなかごは、100円均一ショップでも売っています。

また、靴もいつも履くものを1~2足玄関に出しておくことで、下駄箱に触れる回数を減らすことができます」

感染者がいる家庭では、家族もすでに感染している可能性がある。職場や学校に行くなど外出するときはマスクを着用し、こまめに手洗いうがいをすることだ。感染者の症状が軽くなっても、14日が過ぎるまでは、熱を測るなど健康状態を見守ったほうがいいだろう。 

トランプ大統領からは「東京五輪は1年間延期したほうがよい」という発言も

近藤典子 30年以上のお宅の暮らしの悩みを解決した経験から生み出された収納や 家事動線、掃除術など近藤流のわかりやすい暮らし提案が好評。現在は、資格習得ができる「近藤典子の暮らしアカデミー~住まい方アドバイザー養成講座~」を東京・大阪にて開講中。

  • 取材・文中川いづみ

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