新型コロナ「喫茶店でのテレワーク」で根本的に気をつけるべきこと

ここには注意したほうがよさそう

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不特定多数の人が近い距離で接する喫茶店。テレワーク推奨の影響で満席の店が多い(写真はイメージです)

「ここも混んでいるなぁ」

3月中旬の平日、記者が入った都内のコーヒーチェーン店は9割がた席が埋まっていた。すいている店を探し入り口を開けたのは、これで3軒目だ。感染拡大する新型コロナウイルス。政府のテレワーク推奨を受け喫茶店で仕事をしようと考えたが、どの店もノート型パソコンを開いているビジネスマンやOLでいっぱい。仕方なく隣の人と30cmも間隔のあいていない席に座り、窮屈さを感じながら仕事を始めた――。

「ちょっと掃除の邪魔」
「宅配便の荷物置くからどいてよ!」

会社から「不要不急の出社は控えて」という案内があり、在宅勤務を始めた。だが1LDKの狭い賃貸マンションに一日中居座る記者は、妻にとって粗大ゴミのような存在でしかない。邪険な扱いにいたたまれなくなり、喫茶店で仕事しようと決めたのだ。

時刻は午後2時。お昼のピーク時はとっくに過ぎているが、客足が衰えることはない。店内はスタッフも含め、50人ほどの人たちでごった返している。中にはマスクも付けず大声で話をする中年女性の集団も。飛沫感染を恐れ、記者はそっと口をマスクで覆う。

「ゴホッ、ゴホッ……ハックション!」

突然、隣の男性がせき込み大きなクシャミした。店内に緊張が走る。男性はマスクを付けているが、周囲のトゲトゲしい視線を受け申し訳なさそうに頭を下げた。隣に座っていれば、心穏やかなワケがない。落ち着いて仕事のできる心境にならず、席について20分ほどで店を後にした。

テレワークの推奨で、カフェで仕事をする人が増えている。政府は一定の時間を閉鎖的な空間で過ごしクラスター(小規模な集団)感染の危険性が高い場所として、ライブハウスやスポーツジム、屋形船などをあげた。喫茶店は含まれていない。だが店内では長時間滞在するビジネスマンも多く、周囲の人々との距離も近い。

こうした状況でも、安全と言えるのだろうか。3月10日の参議院予算委員会に感染症に詳しい専門家として出席した、医療ガバナンス研究所の上昌広理事長が語る。

「一概には言えませんが、安全とは断言できないでしょう。喫茶店は厚生労働省の提示する3つの基準(換気、人の密接感、不特定多数の接触)にあてはまりますから。

店を見極めるポイントは、二つあります。一つは、スタッフがテーブルやドアノブ、メニュー表などをこまめにアルコール消毒しているか。二つ目が、窓の開閉など換気がしっかりなされているかです。

喫茶店には入れ替わり立ち代わり、いろいろな人が入退店します。1時間以上の長期間の滞在は、この状況下ではできるだけ避けたほうがいいでしょう。体調が悪そうな人を見つけたら、スグに店を出るべきです。条件が悪ければ、クラスター感染の対象になります」

蔓延の一途をたどるコロナウイルス。用心するにこしたことはない。少しでも不安を感じたら、コーヒーを注文した後でも店を変えたほうが良さそうだ。

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