千葉ロッテが阪神クビの鳥谷敬を獲得の裏に「新型コロナウイルス」

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3月9日に千葉ロッテ入りが決まった元阪神の鳥谷敬選手

3月9日、異例ともいえる開幕直前のタイミングで「ロッテ・鳥谷」が誕生した。

昨季限りで阪神の“縦じま”ユニホームを脱いでいた鳥谷敬は、ロッテ2軍施設内での初練習後、「シーズンが始まるまでに(移籍先が)どこもなければ引退でした」と、胸の内を吐露した。スポーツライターが話す。

「口数の少ない鳥谷だけに、安堵の思いが伝わってきたし、まさに急転直下の出来事でした。発表の前週にロッテサイドを取材した時は『獲得断念』とも受け取れる感触でしたからね」

そんなロッテとの電撃契約の一報も、思わぬところからもたらされていた。

「鳥谷の状況を心配していた掛布雅之さんなどのOB陣へ、本人からロッテ移籍の連絡があったそうです。連絡を受けた彼らが、世話になっている各スポーツ紙の担当者に『鳥谷から報告があったぞ』と連絡があり、確認に走りました」(スポーツ紙記者)

そもそも「生涯阪神」と公言していた男の去就は、球団からの引退勧告に背を向けて以来、注目の的だった。

「昨年12月に自由契約の身となり、年末には『他の球団から声がかかるのを待っている状態』と話していた。その最右翼が仲の良い井口資仁監督が率いるロッテで、2月のキャンプ前には入団発表になるだろうと言われていた」(前出のライター)

2人は長年、沖縄自主トレを過ごしてきた仲。選手時代の井口監督は、‘13年に日米通算2000本安打を達成した翌年、次の目標を聞かれると、『鳥谷のいる阪神と日本シリーズを戦いたい』と、名指しするほど、後輩の鳥谷を高く評価していた。

ロッテには井口監督と同期で、阪神OBの今岡真訪2軍監督(43)も在籍していることも、「ロッテ入り既定路線」と言われた理由の1つだったが、球団側の反応は思いのほか渋く、難航を極めていた。

「ロッテはオフにムードメーカーで内外野をこなすユーティリティープレイヤーの鈴木大地をFAとはいえ、手放している。理由が『チームの若返り』だっただけに、いくら井口監督の推挙といえ、慎重に鳥谷の調査を続けていた。

特にショートのポジションは、3年目の藤岡裕大、5年目の平沢大河に加え、ドラフト5位のルーキーの福田光輝が争っている。そして、ユーティリティーの三木亮もいましたからね」(前出・スポーツ紙記者)

ところが、オープン戦を戦う中で、不安要素がいくつも上がって来た。

「平沢が右肘痛の影響で2軍スタート、昨秋に右ひざを手術した三木が2軍で調整中です。レギュラー筆頭候補の藤岡にしても、昨年の故障の影響が残っており万全とは言い難い。そこにサードのレアードが打撃の波の激しいタイプと、三遊間に不安が残る」(同・スポーツ紙記者)

同時に、公式戦の開幕がコロナ・ショックで4月以降に変更になったことも、ユーティリティーの鳥谷獲りに舵を大きく切ることにつながったようだ。

「内野は連係プレーなど、実戦経験が必要不可欠だけに1軍合流の時期も早まりそう。その上、ネックの1つと見られていた年棒にしても、1軍最低保証額の1600万円(推定)で折り合った。これは伸び悩む若手に対して絶大の効果になるでしょう。

すでに名球会入りし、昨年まで4億円プレイヤーだった球界のレジェンドと、ガチンコのレギュラー争いですからね」(前出のライター)

スポーツ界に猛威をふるう新型コロナウイルス。鳥谷にとっては、思わぬプラスの影響が出たようだ。

 

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