ビットコインを筆頭に1580種類 最後に残る仮想通貨はどれだ? | FRIDAYデジタル

ビットコインを筆頭に1580種類 最後に残る仮想通貨はどれだ?

時価総額48兆円

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東京・渋谷にある仮想通貨バー「nem bar」店内には、様々な通貨のレートがリアルタイムで映し出されている

「たしかに、コインチェック社の流出事件など、ここ数ヵ月は多くのトラブルがありました。それでも、仮想通貨の価値が右肩上がりになっていくのは間違いない。重要なのは、数多くの通貨が誕生し続けているなかで、抜きんでる『特定の通貨』を見極めなければならない、ということです」(ITライターの三上洋氏)

仮想通貨の市場規模は、’18年5月上旬現在で、およそ48兆円にもなる。昨年末にかけて起きていた各主要通貨の「バブル」は落ち着きを見せているものの、依然として投資家たちの熱心な眼差しは向けられたままだ。

だが、冒頭の三上氏が指摘するように、1580種類にも増殖した仮想通貨のすべてが「生き残る」わけではない。

「ビットコインは世界通貨で言えばドルに当たるものなので、今後もそのポジションは変わらないでしょう。ただ、ビットコインは設計が古いため決済が遅く、手数料も高い。このデメリットを改良したコインがいま、市場を広げています」(前出・三上氏)

なかでも注目を集めているのは、ビットコインに次いで取引高2位のイーサリアム(ETH)だ。ビットポイントジャパン代表取締役社長の小田玄紀氏が話す。


「イーサリアムは、仮想通貨がどのように移動したかの履歴だけではなく、贈与や売買、貸借など、どのような意図で通貨が移動したかまで記録されます。信頼性が高いので、契約など、実用面で使用されやすいのが特徴です」

この「実用性」の高さが評価され、価額が高騰。昨年1月時点では1ETH=940円程度だったのが、いまやおよそ8万2800円で取り引きされている。東京大学の大学院に通いながら、趣味の仮想通貨で数百万円を稼いだというアマチュア投資家のA氏は熱を込めて語る。

「イーサリアムには、NASAやマイクロソフト、インテルなど、アメリカを代表する企業も投資しているんですよ! 実用性はバツグンなので、今後一層利用が広がるでしょうね」

一方で、投資家のポイン氏(注:ハンドルネーム)が将来性を確信するのはリップル(XRP)だ。ポイン氏は、1XRP=0.6円(現在はおよそ88円)の時点でこの通貨を購入し、いわゆる「億り人」になったという。


「リップルは国際送金に特化したコインで、送金手数料が安く、送金時間が短いのが特徴。母体のリップル社は日本の3大メガバンクと業務提携しており、その社会的信頼は非常に高い。去年だけで価格は100倍以上になっていますが、今後も伸びるのは間違いない」(ポイン氏)

日本産の通貨であるモナコイン(MONA)もまた、注目を集める通貨の一つ。旧2ちゃんねるから発祥したため、ふざけて作られた通貨だと思われがちだが、度重なる改良によって、今ではその利便性が非常に高く評価されている。


「気に入った投稿やイラストに対し、『投げ銭』のような感覚でモナコインを贈ることができる、などのユニークな機能があるのが魅力。また、いくつかのネットショップでの決済も実装されています」(前出・A氏)

ただ、信頼が高まってきているとはいえ、あくまでインターネットの技術にのみ裏打ちされた通貨。その価値は必ずしも不動のものではない。

「仮想通貨の市場は日々変わっていくもの。過信せず、常にリスクがあることを理解する必要がある」(前出・小田氏)

諸行無常の仮想通貨の世界。市場を理解しつつ、ビットコインに続く「生き残る通貨」を見極めることが重要になってきているのだ。

4月6日、マネックスグループがコインチェック社の買収を発表。一部仮想通貨の取引を再開した

現在24歳のイーサリアム開発者、ヴィタリック・ブテリン氏。19歳の時にはシステムの構想があったという

 

写真:ロイター/アフロ、YONHAP NEWS/アフロ

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