OP戦最下位・巨人 揃って絶不調な外国人が連発する“言い訳” | FRIDAYデジタル

OP戦最下位・巨人 揃って絶不調な外国人が連発する“言い訳”

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今季から巨人に入団した外国人3選手。左からビエイラ、パーラ、サンチェス。今のところ前評判どおりの結果を残せていない
今季から巨人に入団した外国人3選手。左からビエイラ、パーラ、サンチェス。今のところ前評判どおりの結果を残せていない

巨人がオープン戦でダントツの最下位となった。

勝率は12球団唯一の1割台(2勝10敗4分け)。3月14日の楽天戦で3対3の引き分けに終わり、12試合連続で白星から遠ざかると原辰徳監督は開きなおるように報道陣に言い放った。

「それがどうした、文句があるか! そんな歌があったね~」

都はるみと岡千秋のデュエット曲『浪花恋しぐれ』の歌詞を引き合いに出したが、内心は穏やかでないようだ。

「いくらオープン戦とは言え、打線の繋がりが悪すぎます。12球団トップの16本塁打を放ちながら、打率はワースト3位の.232。一発に頼らざるを得ない状況です。原監督の表情はさえず、ベンチでは常に首をひねっています。最下位に沈んだ要因の一つが、新外国人のデキの悪さでしょう。丸佳浩、岡本和真、中島宏之ら日本人の主力選手は好調を維持していますが、中軸を期待された助っ人が軒並み不調。打線に迫力が欠け、相手投手に脅威を与えられていません」(スポーツ紙担当記者)

もっとも期待を裏切ったのは、育成2年目のモタだろう。春のキャンプでは首脳陣に猛アピール。宮崎や沖縄での実戦11試合で打率.341、1本塁打、9打点と活躍し、原監督から「非常にハッスルしてイイものを残した」とキャンプのMVPに選ばれた。2月28日には、念願の支配下登録を勝ちとっている。ところが――。

「練習試合では打てても、オープン戦で一軍クラスの投手と対戦するとからきしダメ。一発狙いでフォームが粗くなり、変化球にまったくタイミングが合わないんです。阿部慎之介・二軍監督は『打球速度は160〜170kmもある。メジャーリーガー並だ』と絶賛していましたが、その前にバットに当たらない。オープン戦では22打席連続無安打、8連続三振と極度の不振に陥り、3月13日には左太ももの肉離れを理由に別メニューでの調整を余儀なくされています」(同前)

両手をサメの口のように動かす「シャーク・ダンス」でファンから注目されるパーラも、評判倒れの打者の一人だろう。

「当初は、クリーンナップを打てる左の大砲という触れ込みでした。しかし蓋を開けて見ると、単打を重ねる小ぢんまりした打者だったんです。オープン戦での本塁打は0で、打率も2割台前半とイマイチ。首脳陣も『あれじゃ任せられる打順は6、7番』と、期待が大きかっただけにガックリと肩を落としています。本人も周囲の落胆を感じているのでしょう。身体の不調を理由にしたいのか『肩が痛い、脚の調子が悪い』と話し始めています」(球団関係者)

原監督らが頭を悩ませるのは野手だけではない。投手陣にも“問題児”は多いのだ。

「韓国では昨季17勝をあげ、エース菅野智之との2本柱に期待されているサンチェスです。前評判は高かったですがオープン戦はボロボロ。3試合に登板し0勝1敗で、防御率は10.57と目も当てられない状態です。

当初は『シーズンが始まれば問題ない』と強気だったサンチェスも、試合を重ねるたびに後ろ向きに。3月7日のオリックス戦で4回途中4失点とノックアウトされると、弱気な発言を連発しました。『ボールが滑る』『ドーム球場が慣れない。まるで宇宙船の中で投げているようだ』と。このままでは先発の柱どころか、敗戦処理に降格させられてもおかしくありません」(同前)

マイコラスやマシソンなど、近年活躍した外国人選手もいる。だが相対的に、巨人では評判倒れの助っ人が多いのは事実だろう。

「原監督が全権委任されている影響ですよ。原監督が『OK』と言えば、技術的に疑問符がついても獲得せざるをえない。周囲に『もう少し様子を見たほうがいいですよ』と、ストップをかけられる人がいないんです。また外国人の前所属球団や代理人も、カネのある巨人に対し選手の能力を過大にアピールしているキライがあります。そのため実戦で使ってみると『こんなハズじゃなかった』という状況になりかねないんです」(夕刊紙担当デスク)

巨人としては’17年以来、3年ぶりのオープン戦最下位。果たしてシーズンは大丈夫なのだろうか。巨人でプレー経験のある野球評論家のデーブ大久保氏が語る。

「順位は気にしなくて大丈夫でしょう。弱いチームほど『勝ちクセをつけよう』と、オープン戦から勝利にこだわりますから。負けが込んでも球団から何も言われないのは、原監督が信頼されている証拠です。

ただ心配なのは外国人選手。特にサンチェスです。打者は徐々に調子を上げますが、イイ投手はオープン戦から相手を抑えられます。球が速く変化球がキレ、制球力があれば、ケガでもしていなければ好投ですますからね。サンチェスは打たれ過ぎです。先発の柱として期待されていただけに、開幕後のチームに与える影響は小さくないかもしれません」

新型コロナウイルスの影響で開幕が延期となり、ただでさえプロ野球全体が落ち着かない状況にある。球界を盛り上げるには、盟主・巨人の快進撃は欠かせないのだ。

  • 写真時事通信社

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