渋谷ショック、結婚ラッシュ、若手の台頭、混迷ジャニーズの舞台裏
『関ジャニ∞』渋谷すばる脱退騒動 キーマンは大倉忠義と横山裕 亀梨和也の「デート現場」を発見。 『Sexy Zone』『King&Prince』の台頭で下克上は起きるか
夜も更け、静まり返った西麻布(港区)の路上。周囲を窺(うかが)うように歩くこの男性は、アイドルグループ『関ジャニ∞』の大倉忠義(32=2枚目写真)だ。
この日は、渋谷(しぶたに)すばる(36)の脱退が発表される9日前にあたる4月6日の未明。大倉は後輩らを引き連れ、西麻布のバーで飲み会を開いていた。
「このバーは店内が個室に分かれていて、紹介がないと中に入れない隠れ家。大倉君はIT関係の友人や『ジャニーズWEST』の藤井流星(24)らと一緒に飲んでいました。飲み会では、大倉君はずっと上機嫌。『先輩、連絡先交換してくださいよ!』とお願いする藤井君に、『何でよ、イヤだよ(笑)』と返してジャレ合っていました」(飲み会に参加した客)
飲みの席では常にニコニコと笑顔を絶やさなかったという大倉だが、胸中は複雑だったであろう。4月上旬はちょうど渋谷の脱退でメンバーが揺れに揺れていた時期。さらに、大倉は今回の騒動の”キーマン”でもあったのだから――。
「大倉は『関ジャニ』のドラマーとして、ギターの安田章大(しょうた)(33)とともにバンドの屋台骨を支える存在。渋谷に脱退を翻意させようと話し合った際には、『ウチのメインボーカルはすばる君以外にありえへん。夏のツアーはどうしたらいいんや』とストレートに不安をぶつけていたといいます。ジャニーズにはゴタゴタが起きればグループ内で話し合うという不文律があるんですが、明確な方向性を打ち出さず、メンバーに問題を投げっ放しの藤島ジュリー副社長(51)や事務所の姿勢に対しても違和感を覚えたようです」(テレビ局関係者)
大倉としては、『関ジャニ』をバンド面で引っ張ってきた渋谷の脱退は、そのままグループの将来を左右する事態に直結すると危機感を募らせていたのだろう。
そして、音楽面での今後を案ずる大倉とは別に、渋谷の親友として脱退に反対したメンバーがいた。横山裕(36)だ。
「横山は『関ジャニ』の中でも渋谷、村上信五(36)らと同級生。ジャニーズJr.時代から苦楽を共にし、”三馬鹿”を自称するほどの仲でした。横山・渋谷コンビはファンの間でも”よこすば”と呼ばれ愛されていて、絆は本当に深い。横山は最後の最後まで『なんでや! すばる、抜けんでくれや』と訴えていたようです。ただ、大倉も横山も、渋谷の決心は揺るがないと知り、彼の気持ちを受け入れたといいます」(前出・テレビ局関係者)
その言葉通り、横山は4月15日の会見で「今日という日が来ないで欲しい気持ちでいっぱいだった」と涙し、ファンクラブ専用サイトでも「友達としては一緒にいてほしかった」と打ち明けている。
“渋谷ショック”の余波
メンバーの濃い人間模様が垣間見えた今回の脱退劇だが、この騒動が芸能界最強のアイドル帝国・ジャニーズ事務所に与える影響は大きい。これを機に、絶対的な統率力で所属アイドルをプロデュースしてきたジャニーズ事務所の”タガ”が一気に緩んでいくという声もあるのだ。
「今後起こりえるのが、ベテランたちの結婚ラッシュです。これまで、ジャニーズには”結婚できるのはグループにつき一人だけ”という鉄のオキテがあった。ただ、所属タレントの年齢が上がるにつれ、そのルールが形骸化してきています。実際、ジャニーズの中でも結婚したいアイドルは山ほどいる。今回、渋谷が自分の考えを貫いて退所を決めたことで、所属タレントにとって脱退は現実的な選択肢になりました。事務所側はこれまで通りの『結婚政策』を続けると、『じゃあ俺も辞める』と言い出すタレントが続出しかねません」(芸能プロ幹部)
たしかに、いまのジャニーズはグラドル・菊池梨沙(22)と交際する『TOKIO』の城島茂(47)など、結婚を望むタレントで大渋滞を起こしている。
その中には、前出の大倉と女優・吉高由里子(29)をはじめ、大物同士のカップルもチラホラ。とくに注目なのが、かねてから熱愛がウワサされる『KAT-TUN』の亀梨和也(32)と深田恭子(35)だ。本誌は半年ほど前にも、麻布十番(港区)の高級割烹で、二人がお忍びデートをする姿を目撃している(3枚目写真)。今後、彼らジャニーズアイドルの電撃婚が相次ぐ可能性は十分にあるだろう。
勢力図にも変化の兆し
そしてもうひとつ。ジャニーズの行方を占ううえで見逃せないのが、『Sexy Zone』や『King & Prince』など、若手グループの台頭だ。
「いまや『Sexy Zone』の中島健人(24)や『Hey! Say! JUMP』の山田涼介(24)は、トップグループと並ぶほどの人気を誇っています。現在、彼らはジュリー副社長のプロデュースの下で活動している。ただ、今回の脱退劇でもわかるように、彼女の”統制”にタレントが従うという構図は、もう崩れ始めています。ジャニーズも所属タレントとの関係を見直す時期に来ている。今後”第2の渋谷すばる”が出てこないとも限りませんよ」(前出・テレビ局関係者)
事務所のゴタゴタで最終的に煽りを食うのはファンの人々だ。事務所の管理能力が低下して、山口達也の事件も起こるべくして起きた、と言ったら言い過ぎだろうか――。
撮影:山田宏次郎(1・3枚目) 結束武郎(2枚目) 結束武郎(4枚目) 川上孝夫(5枚目)