祝31歳!佐藤健のドラマ&映画一挙紹介「この健がスゴイ!」

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「佐藤めくる展」記者会見(2013年12月8日)の佐藤健

2020年3月21日、31歳の誕生日を迎えた佐藤健(さとうたける)の“株価上昇”が止まらない!

3月17日に放送終了した出演ドラマ『恋はつづくよどこまでも』は最終回視聴率15.4%を記録。毎週「恋つづ」「佐藤健」「天堂先生」がTwitterのトレンド入りを果たすなど、社会現象と言っていい盛り上がりを見せた。

同時期に展開した「公式LINE」も絶好調で、「仕事終わった」「今から帰る」といったような“彼氏感”あふれるメッセージに、悶絶するファンが続出。本人と通話できる企画も行われ、さらに3月18日に開設されたYouTubeチャンネルはたった2日で登録者数70万人を突破。

最早、佐藤健自身が1つのビジネスモデルと言っても過言ではないフィーバーぶりだ。

『恋はつづくよどこまでも』。1月19日昼ごろ、 東京郊外の病院で撮影されていた鬼気迫る緊急搬送のシーン。  撮影:近藤裕介

今夏には、累計興行収入125億円を誇る大ヒットシリーズ『るろうに剣心』の新作2部作の公開が控えており、まだまだこの勢いは止まりそうにない。いま、最注目の俳優であることは間違いないだろう。

ということで本稿では、佐藤健のこれまでの出演作を「この健がスゴイ!」的に振り返りつつ、改めて俳優・佐藤健の魅力を探って行きたい。

まずは簡単にプロフィールを紹介しよう。1989年3月21日生まれの31歳。高校2年生の時にスカウトされて芸能界入り。2007年に『仮面ライダー電王』で初主演を飾る。

その後も『ROOKIES』(08年)、『メイちゃんの執事』(09年)、映画『GOEMON』(09年)と着実にキャリアを積んでいくが、転機となったのはやはり大河ドラマ『龍馬伝』(10年)だろう。

こちらでは“人斬り以蔵”として知られる岡田以蔵という難役に挑戦。純朴な青年が暗殺者へと堕ちていくさまをありったけの存在感で演じ切り、「敬愛」が「狂気」へと変わるさまを見事に表現した。

本作で名実ともに若手演技派の仲間入りを果たした佐藤は、同作の演出を務めた大友啓史監督と再び組んだ『るろうに剣心』で持ち前の運動神経をフルに発揮。日本のアクション映画の歴史を塗り替える超絶剣技で観客の度肝を抜き、うるさ型の原作ファンをもうならせた。

『るろうに剣心 伝説の最期編』初日舞台あいさつでの佐藤健(2014年9月13日)

香港が誇るスター、ドニー・イェンの右腕であるアクション監督・谷垣健治を迎えたことも話題になった本シリーズだが、その谷垣をもってして「(佐藤)健くんの動きは早すぎてカメラが追い付かない。難しいアクションもワンテイクで決める」と言わしめるほどの逸材。

また、主人公・剣心はかつては伝説の「人斬り」だったが、現在は「不殺」を誓った温厚な浪人という設定で、狂気と優しさの二面性あるキャラクター性が特徴。見事に三次元化したという功績は、顔良し・演技力良し・運動神経良しという佐藤の万能ぶりを見せつけることとなった。

余談だが、『恋はつづくよどこまでも』でも、佐藤の磨き抜かれた所作が要所要所に観られる。

キスシーンに至るまでの身のこなし、肩で風を切る歩き方、気だるげな眼付と首の角度など、「どう見られているか」「どう動けば美しいか」が完璧に計算されており、佐藤健という役者が演技プラン・或いは演出プランを指先に至るまで身体で表現できるテクニシャンであることが存分に伝わってくる。

気持ちが良いほどに、表情・声色・動作が連結しているのだ。

『億男』(18年)でも組んだ大友監督をはじめ、名匠たちから好まれるのも佐藤の特長。

『リアル〜完全なる首長竜の日〜』(13年)は黒沢清監督『8年越しの花嫁 奇跡の実話』(17年)では瀬々敬久監督『ハード・コア』(18年)では山下敦弘監督『ひとよ』(19年)では白石和彌監督と組んでいる。

『リアル』では不穏な“キヨシズム”に溶け込み、『8年越しの花嫁』では朴訥とした普通の青年を演じ切り、『ひとよ』ではDVを振るう父を殺した母への愛憎がないまぜになった次男の苦悩を、ヒリヒリとする危うさで体現した。

映画『いぬやしき』撮影中の佐藤健  Ⓒ2018『いぬやしき』製作委員会 Ⓒ奥浩哉/講談社

マンガの実写化作品にも多数出演しているが、大根仁監督『バクマン。』(16年)では漫画づくりに熱中する高校生を“青春汁”満載で演じ、佐藤信介監督『いぬやしき』(18年)では体が武器になってしまった高校生をダークな冷たさで表現。

本広克行監督『亜人』(17年)は死なない人間=亜人となった青年がヒーローとして覚醒していくさまを生身で魅せた。堤幸彦監督『BECK』(10年)や、小泉徳宏監督『カノジョは嘘を愛しすぎてる』(13年)など、音楽映画でもこなせてしまうから恐ろしい。

テレビドラマにおいては、父子の愛を描いた内野聖陽との共演作『とんび』(13年)、伝説の料理人を体当たりで演じた『天皇の料理番』(15年)、連続テレビ小説『半分、青い。』(18年)、『義母と娘のブルース』(18年)と軒並み評価の高い作品に出演。

佐藤自身、インタビューなどで「出演作は慎重に選んでいる」と発言しており、彼の慧眼が発揮された結果ともいえるだろう。ちなみに『天皇の料理番』では、調理シーンを全て代役なしでこなしたという逸話を持っている。

渡部篤郎と“親子バディ”を演じた『ビター・ブラッド〜最悪で最強の親子刑事〜』(14年)では奔放な父親に振り回される“受け”の演技でコメディもこなせることを証明した。

こうして見ていくと、『恋つづ』人気の白熱ぶりは規格外とはいえ、全く予想外ではない。佐藤健はずっと人気俳優であり続け、そのための努力も怠らなかったのだから。

学生時代のダンス経験から推察されるように、生来の運動神経の高さはあるだろうが、役のためならストイックに肉体を苛め抜く根性(『いぬやしき』や『亜人』での肉体美は驚異的だ)、前述した作品選びの慎重さ、本人のインタビューや共演者の証言から見えるプロ意識など、この約15年、常に研鑽し続けてきたところにも頭が下がる。

才能に胡坐をかかない、それが佐藤健という男に私たちがほれ込んでしまう大きな理由なのだろう。

そしてまた、クールで真面目なイメージが強い佐藤だからこそ、スクリーンやテレビの中で見せる“笑顔”の破壊力は抜群だ。

『恋つづ』の天堂先生がたまに見せたリラックスした笑顔も素晴らしいが、3月18日から公開されたNTTドコモ「5G」のCMで見せる、ダンスからの笑顔も自然体で癒される。映画、ドラマ、舞台、CM……そしてSNSに至るまで、我々を魅了し続ける佐藤健。

ところで、あなたがスゴイ!と感じた佐藤健の作品・演技は何だろうか?

『恋つづ』ロスに加えて「お篭りモード」の今は、佐藤が生み出した世界に浸ろう。そして、これから彼が何を仕掛けてくれるのか、楽しみに追いかけて行こうではないか。

  • SYO

    映画ライター。1987年福井県生。東京学芸大学にて映像・演劇表現について学ぶ。大学卒業後、映画雑誌の編集プロダクション、映画情報サイトでの勤務を経て、映画ライターに。現在まで、インタビュー、レビュー記事、ニュース記事、コラム、イベントレポート、推薦コメント、トークイベント登壇等幅広く手がける。

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