長澤まさみ、吉高由里子、中谷美紀ほか・女優たちの「視聴率戦争」 | FRIDAYデジタル

長澤まさみ、吉高由里子、中谷美紀ほか・女優たちの「視聴率戦争」

楽屋裏エピソードも盛りだくさん

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左上から時計回りに『特捜9』のイノッチ、『コンフィデンスマンJP』の長澤、『正義のセ』の吉高、『Missデビル』の菜々緒、『花のち晴れ』の杉咲花ら主要キャストたち

今クール最高視聴率となる16%をマークしたのが『特捜9 警視庁捜査一課特別捜査班』(テレビ朝日系)。シリーズの顔だった渡瀬恒彦(享年72)が逝去し、『V6』井ノ原快彦(41)が主演に持ち上がったのを機に、タイトルを一部変更。脇に寺尾聰(70)が加わるなど、リニューアルされたが、代替わりが功を奏した。

「イノッチの計らいで撮影現場には渡瀬さんの写真と愛用していたコーヒーカップが飾られていて、特別捜査班を見守っているそうです。長らくNHKの情報番組の司会を務めた調整能力はダテじゃないですね」(制作会社スタッフ)

『特捜9』に次ぐ高視聴率をマークしたのは、やはりテレ朝の刑事ものドラマ、『未解決の女 警視庁文書捜査官』だ。

頭脳派の鈴木京香(49)がトリックを見破り、熱血肉体派の波瑠(26)を操って未解決事件を解決する――という『名探偵コナン』方式が話題だ。

「撮影が始まってすぐ、双方が現場に差し入れたのが『福砂屋』のカステラ。偶然、重なったようで、その後、『ヨハン・チーズケーキ』も被ったんだとか」(広告代理店テレビ局担当)

美人バディは素でも息ピッタリ?

テレ朝で言うと『警視庁・捜査一課長シーズン3』も二ケタ発進したが、好調な刑事モノにも泣きどころはある。

「時代なのか、大量出血はダメ、刃物で刺すシーンも望ましくないと、とにかく横ヤリが入るようになった。演者によっては、CM絡みで車でひき殺すのはNG、保険金殺人はNGなんてケースもある。結果、殺しの手口が偏ってしまった。スタッフさんが撮影現場で『この手口、前に使わなかったっけ?』なんて苦悩していますよ。それでも、刑事モノは安定して数字が取れるから、やらざるをえないんですけどね」(テレビ誌記者)

ならばと日本テレビは『正義のセ』で吉高由里子(29)に検事役をやらせているのだが、「検事と検察事務官のコンビが悪事に立ち向かうのはキムタクの『HERO』とまったく同じ設定。何も考えずにのんびり観るならいいが、だったらテレ朝の刑事ドラマのほうが落ち着いて観られる」(ライター・大山くまお氏)

ただ、「脚本に『ごくせん』や『働きマン』、『東京タラレバ娘』を手掛けた松田裕子が入っている。原作物は得意だから、新米検事の奮闘ぶりを素直に楽しみたい」(ドラマウォッチャー・北川昌弘氏)という意見もあるから、今後の巻き返しに期待したい。

人気女優だけあって、彼女がCM出演している『江崎グリコ』から大量のお菓子が、打ち上げでは『サントリー』からトリスウイスキーが提供されることが決まっており、現場の士気は高いとか。

菜々緒は「パンチラ上等!」

13.7%で初回視聴率3位に輝いたのが今クールでブッチギリ、映画に迫るほどの制作費をかけて作られている『ブラックペアン』(TBS系)だ。

「医療モノということで、病院のセットやロケなど撮影が大掛かりなうえ、『嵐』二宮和也や小泉孝太郎、売り出し中の竹内涼真に内野聖陽、市川猿之助と大河ドラマなみの豪華キャスト。毎回出てくるゲストも山村紅葉にテニスの沢松奈生子、はてはソムリエの田崎真也と多彩。一説には加山雄三、アントニオ猪木らにもオファーしているとか」(前出・記者)

日曜9時はこれまで何本もヒット作を生んだTBSの看板枠。何がなんでも勝ちにいくという意気込みが感じられる。

「ただ、『白い巨塔』(内野×市川の対立)とか『ドクターX』(天才外科医・二宮)とか、未熟な研修医(竹内)、クセのありそうなナース(趣里)とマトモそうなナース(葵わかな)とか、医療ドラマのいろんな要素を詰め込みすぎかなという印象があります」

と北川氏は指摘するのだが、本作には他にもカトパンこと、元フジテレビの加藤綾子アナ(33)が本格的にドラマに挑戦する――なんて話題もある。

「セリフ回しがアナウンサー的というか、棒読みというか、『ニュースじゃないんだから』ってツッコミが先行して彼女がしゃべるたびにしらける」(アラフォーのドラマウォッチャー・吉井和美氏)

視聴率1位を目指すならば、ちょっと肩の力を抜いたほうがいいかも!?

ドラマウォッチャー諸氏が「今クールのダークホース」と推すのが『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』(日テレ系)だ。新入社員に違法じみた研修を強いてふるい落としをたくらむ人事コンサルタントを菜々緒(29)が演じる。

「『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』で世紀の悪女を演じて主役の松坂桃李と木村文乃を食ってしまった菜々緒が、ついにゴールデン初主演。前クールの『BG〜身辺警護人〜』では消化不良気味だったが、今回は思う存分、怪演を見せてくれそう」(大山氏)

「わかりやすいし、菜々緒のSぶりを堪能できるし、あとは彼女に振り回される新入社員・佐藤勝利次第ですね」(北川氏)

クリエイター側のウケもいい。

「自分のセリフのみならず、相手役のセリフも頭に叩き込んで撮影に臨んでいる。当初から菜々緒の長い脚をフィーチャーする予定でしたが、『回し蹴りや踵(かかと)落としなど激しいアクションがやりにくい』と菜々緒から申し出があって、さらにスカートの丈が短くなった。パンチラも厭(いと)わない気っ風の良さに『女優向きだ』とスタッフは感心しきりですよ」(制作会社スタッフ)

中谷美紀(42)が真面目な共働きの主婦を演じる『あなたには帰る家がある』(TBS系)は不倫がテーマだが、大山氏は「夫婦関係についてのセリフのやりとりのテンポが良く、思わず身につまされながら苦笑いしてしまう」と言う。

「次が一番気になるドラマ。玉木宏と不倫に落ちる主婦役の木村多江からは、なんとも言えない薄幸のオーラとヤバげな可愛らしさ、触れなば落ちんというエロスが漂っている。絶対踏み込んじゃいけないとわかっているのに、男に踏み込ませてしまう感じがすごい。じとーっとした湿度の高いモラハラ夫を演じるユースケ・サンタマリアの怪演にも注目!」

月9に復活の兆し

「面白い! すっかりダマされた!」「スケールの大きなコメディエンヌとして、長澤が新境地を開拓している」

視聴率5%を割ることも珍しくなく、他ドラマの後塵を拝すことが多くなっていたフジテレビの看板ドラマ枠「月9」が復活の兆しを見せている。

今クールのフジ月9、『コンフィデンスマンJP』を牽引しているのが、主演の長澤まさみ(30)だ。着物を大胆にはだけて美肌を見せたり、顔面ドアップで投げキッスをしてみたり、コスプレしたり、飛び跳ねたりと徹頭徹尾、ハイテンション。長澤の身体を張った演技を気鋭の脚本家が支えている。

「本作は『リーガル・ハイ』や『ゴンゾウ〜伝説の刑事』など、先鋭的なエンタメ作品を連打して注目を集めた脚本家・古沢良太のオリジナル作品。信用詐欺という、これまで日本のドラマではあまり扱われてこなかったテーマをどのようにエンタメドラマにするのか、ドラマファンの期待度も高い。カラッとした明るさが特徴で、スピーディーに二転三転する展開から目が離せない」(大山氏)

初回視聴率は9.4%だったが、2回目は7.7%にダウン。北川氏は、明るくスピーディーな展開に落とし穴があるのではないかと指摘する。

「第1話に飛行中の旅客機のドアをあけて、物を捨てるというムチャなシーンがありました。しかも、後からパラシュートで飛び降りた江口洋介が捨てた荷物のもとに降り立つというご都合主義。バブルのころならまだしも、いまのシビアな視聴者は笑って許してくれない」

今後、20パターンもの長澤の変装(コスプレ)が披露される予定だが、ドラマの主要視聴者であるF1層(20〜34歳女性)&F2層(35〜49歳女性)の意見はやはり厳しかった。

「峰不二子みたいな妖艶な女優がやって初めて成立するヒロインでしょ、これ?童顔の長澤に『酔っちゃったみたい〜♡』なんて腰をクネらせられても、観ているこっちが恥ずかしくなるだけ」(吉井氏)

新機軸に挑戦する、チャレンジ精神は買いたいところだが――。

大ヒット作『花より男子』の続編、『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』(TBS系)は、「宣伝にコストを費やしたわりには視聴率7.4%と期待を大きく裏切った」と広告代理店テレビ局担当は頭を抱えている。

「今年5月にCDデビューする売り出し中のジャニーズユニット『King&Prince』の平野紫耀(しよう)が出ているからか、毎日、ロケ現場に女子高生が押しかけている」(キー局ディレクター)

というが、こちらもF1層&F2層にソッポを向かれたのが敗因だ。

「『花男』で主演を張った花の4人組こと『F4』の後継者として、『C5』なる5人組が出てくるんだけど、これが揃いも揃って素人みたいな演技。せめてカッコよければまだ許せるけど、イケメンは平野のみ。『嵐』の松本潤や小栗旬、松田翔太、阿部力(つよし)ら、名だたる役者が『F4』をやっていたんだから、『C5』も全員カッコよくなけりゃ成り立たないのに、視聴者のニーズがわかっていない。ヒロインの杉咲花が可愛くて上手いだけにもったいない!」(吉井氏)

『モンテ・クリスト伯―華麗なる復讐―』(フジ系)はディーン・フジオカ(37)人気に乗じて、主演も主題歌も、主題歌の作詞・作曲もディーン様(DEAN FUJIOKA名義)に任せた。

撮影が始まったころ、空き時間に歓談していたヒロイン役の山本美月(26)に「ディーンさん、唄もお上手ですね」と褒(ほ)められて気を良くしたらしく、「セット直しや休憩時間に、にわかリサイタルが始まる」(芸能プロ幹部)とノリノリだったが、初回視聴率は5.1%と低空飛行。

「焦っているのか、少し前まではなかなか取材を受けてくれなかったのに、最近ではディーン様のほうから売り込みがあるみたいですよ」(別のテレビ誌記者)

『家政夫のミタゾノ』(テレ朝系)は前シリーズのヒロイン、清水富美加(23)が出家したため、後任探しに奔走した。

「剛力彩芽(ごうりきあやめ)を起用することになったのですが、米倉涼子主演の人気シリーズ『ドクターX』の続編をやりたいテレ朝が忖度したんだろうともっぱらのウワサです。剛力は米倉と同じ、オスカープロモーションの所属ですから。『ミタゾノ』には、やはりオスカーの内藤理沙が起用されていますし、10月から始まるドラマにも米倉を起用するらしいです。全力で媚(こび)を売ってますよ!」(テレ朝関係者)

楽屋裏のオンナたちの奮闘に想いを馳せつつドラマを観れば、何倍も楽しめることうけあいだ。

菜々緒の美脚とドS演技が好評。「共演者の西田敏行らも『逸材だ』と激賞している」(テレビ誌記者)という

小泉にニノ、竹内と主役級がズラリ。水谷豊と伊藤蘭の娘の趣里も出演している

好発進した『未解決の女』は鈴木(前列左から2人目)と波瑠(同3人目)のW主演

『あなたには帰る家がある』で中谷は夫に不倫されてしまう真面目な主婦を演じる

撮影:西圭介、坂口安子

 

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