<figure id="attachment_103631" aria-describedby="caption-attachment-103631" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="cfe93a41"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2020/03/a31d48fb9eb031d1651bd77cb1f6295b.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-103631" class="wp-caption-text">巨大津波やウイルスの脅威を「予言」してきた高嶋哲夫氏。次回作は、地球温暖化をテーマに書くつもりだという</figcaption></figure>
未知のウイルス発生を中国当局が隠蔽。増え続ける日本人感染者。無能な閣僚と奮闘する医療従事者。そして、ウイルスの脅威は全世界へ拡がっていく……。
新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、一冊の小説が「まるで予言の書だ」と大きな話題を呼んでいる。
タイトルは<a href="https://www.amazon.co.jp/gp/product/B01DLYGWKS/ref=as_li_tl?ie=UTF8&amp;camp=247&amp;creative=1211&amp;creativeASIN=B01DLYGWKS&amp;linkCode=as2&amp;tag=fridaymag-22&amp;linkId=d6ceac0a2cdbebc3ef2f8ab3586a3462" target="_blank" rel="noopener noreferrer">『首都感染』</a>。’10年に刊行された小説（文庫版は’13年）だが、新型コロナ発生から１万4000部の緊急重版、書店にも問い合わせが殺到している。著者の高嶋哲夫氏(70)が語る。
「SARSが世界的に流行していた頃から、『パンデミック本』を書いてみたいと思っていたんです。グローバル化が進み、人々の移動が容易になった時代に、いかにウイルスは拡がるのか。予言というより、科学的に『いつか起きうること』を分析して書いた小説です」
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元日本原子力研究所研究員の高嶋氏は、理系分野はもちろん、政府対応の描写も実に生々しい。’11年の東日本大震災の５年前には、巨大津波と原発危機を描いた<a href="https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00FPIY2RY/ref=as_li_tl?ie=UTF8&amp;camp=247&amp;creative=1211&amp;creativeASIN=B00FPIY2RY&amp;linkCode=as2&amp;tag=fridaymag-22&amp;linkId=98c2c1b0f1997d8081afcaf58adee181" target="_blank" rel="noopener noreferrer">『TSUNAMI』</a>も発表している。後手に回る政府のコロナ対応を、どう見ているのか。
「場当たり的に入国規制をするなら、もっと早くすべきだった。ただ、『首都感染』の新型ウイルスは致死率60％の強毒性ですが、コロナは約３％（WHO）と言われています。いまからでも正確な情報を伝え、国民をむやみに怖がらせないことを政府が徹底すべきです」
小説のなかで総理は、感染拡大阻止のために「東京封鎖」という英断を下す。政府関係者もこれを読んで、参考にしてみてはいかがか。
<figure id="attachment_103634" aria-describedby="caption-attachment-103634" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="c51f6628"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2020/03/b8a80efbd0a88d4e9536af3390928977.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-103634" class="wp-caption-text">’13年に文庫化。「あまり売れていなかったのに、急に１万部の重版になってびっくりした（笑）」（高嶋氏）</figcaption></figure>
<figure id="attachment_103636" aria-describedby="caption-attachment-103636" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="77e4e2d2"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2020/03/042829fd604e33af363857384a396157.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-103636" class="wp-caption-text">本誌未掲載カット　高嶋哲夫氏　10年前に「新型コロナ予言」！？　バカ売れの小説の中身とは　著者・高嶋氏にインタビュー</figcaption></figure>
『FRIDAY』2020年３月27日・４月３日号より

加藤慶

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、一冊の小説が「まるで予言の書だ」と話題を呼んでいる。10年前に発行された高嶋哲夫氏の『首都感染』。新型コロナ発生から1.4万部の緊急重版、問い合わせが殺到している

コロナ流行を「10年前から予言」と噂される小説の中身

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