巨人はストーブリーグ、西武・藤波、西武・山川、日ハム・清宮の今

事件はベンチ裏で起きていた!

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左上から時計回りに楽天・オコエ瑠偉、上原、薮田、鳥谷、売り出し中のオリックス・宗佑磨、工藤監督ら12球団のキーマンたち

5月にストーブリーグ突入!?

「マイコラスがいればなあ……」

「嗚呼、マイコラス。マイコラス……」

開幕から15試合を終えた時点で5勝10敗。セ・リーグの借金を独り占めする巨人の最大の弱点が投手陣だ。チーム防御率4.88はリーグワースト(数字はすべて4月16日現在。以下同)。斎藤雅樹投手コーチは念仏のように、昨季14勝を挙げたマイコラス(現カージナルス)の名を呟(つぶや)いているという……。

「球団はマイコラスの『心はジャイアンツにある』なんて言葉を信じていたフシがある。ちょっと取材すれば、あいつの本音がメジャー復帰にあることはすぐわかったはずですが……。残留を前提に補強プランを練ったから、ゲレーロを獲りに行ったんでしょうね。補強ポイントは明らかに先発ピッチャーだったのに……」(スポーツライター・後藤茂喜氏)

ゲレーロ(31)は昨季のホームラン王だが、巨人に強奪された中日・森繁和監督(63)は開幕前、「期待する選手はゲレーロ」とコメントしていた。

「皮肉ではなくホンネです。チャンスに弱く、本塁打もソロばかり。そのクセ、ロクに練習しないから、チームメイトのビシエドが怒って、ケンカしていました。ビシエドは昨季、打率.250、18本塁打と低調でクビになりそうだったんですが、森さんが『ゲレーロが出ていくから、打つかもよ』と残したんです」(前出・後藤氏)

事実、今季のビシエドは打率.273、3本塁打と大当たり。一方のゲレーロは得点圏打率.176、ソロ本塁打1本と”ソロアーティスト”ぶりを発揮している。

残った投手陣がマイコラスの穴を埋めるしかないのだが、エースの菅野智之(28)は1勝2敗で防御率4.29、田口麗斗(22)は0勝1敗で防御率8.36とメタメタ。「若返りのため」と主砲の村田修一(37・栃木ゴールデンブレーブス)を切っておきながら、43歳の上原浩治を獲得。「あの男が帰ってきた!」とムリヤリ盛り上げようとしたが、2試合連続で大炎上して、早くも敗戦処理に……。

番記者の間では早くも「5月ストーブリーグ突入説」が囁かれている。

球団関係者が耳打ちする。

「昨年の中央大学OB会で話題になったんですが、『阿部慎之助(中大OB)の関係者が、阿部政権誕生に向けてスカウティングを始めた』という怪情報が流れているそうです。この話を聞いてピンときました。実は今季、正捕手の小林誠司が打率.429と唯一の弱点だった打撃で結果を残しているのに、ルーキーの大城卓三に先発マスクを被らせたり、代打を送ってベンチに引っ込められていた。なぜだか理由がわからなかったんですが……小林は阿部に心酔していて、自主トレにもベッタリ。阿部政権の話を耳にして気を悪くした高橋由伸監督が、阿部子飼いの小林を干している――と考えれば辻褄が合う。阿部自身、7打席しかバッターボックスに立たせてもらってないですから」

高橋監督、いつまでやれるのか――?

連日の投壊で斎藤投手コーチ、高橋監督、村田真一ヘッドコーチ(右端)ら、巨人首脳陣の表情は冴えない

藤浪のアンダースローに驚愕

一方、開幕カードで菅野、田口を連続KOした阪神も火種を抱えている。ひとつは田口KO後に4点リードをひっくり返された藤浪晋太郎(24)だ。下位打線相手に突如、四球を連発。バントの構えをした打者の頭上にクソボールを投げたかと思えば、打球をアンダースローでファーストに送球。球場をザワつかせた。

「試合を見ていた番記者たちも思わず、『うわ!』と声を上げた。”イップス”の投手がサイドスローやアンダースローに転向するのはよくある話。ファーストへの送球とはいえ、アンダースローで投げた藤浪の姿を見て、『そこまで深刻なのか』と記者たちも驚いた」(遊軍記者)

もう一つの火種は鳥谷敬(36)だ。

長らく守ってきたショートのポジションを若手育成のために追われ、ようやくサードに慣れてゴールデングラブを獲ったかと思えば、セカンドにコンバート。それでも一切、不満を漏らさない大功労者の姿を見て、チームメイトは「トリさんはすごい」と改めて尊敬したというが、本人は親しい関係者に「セカンドは無理だよ……」とコボしているという。

「ショート、サードとはまったく逆の動きになるからね。しかも、コンバートを告げられたのはキャンプインして10日ほどたってから。そこからセカンド用グラブを取り寄せ、慌てて対応したのです。金本知憲監督は現役で一緒にやっていたころから、主将就任を要請されても固辞してマイペースでプレーする鳥谷に物足りなさを感じていた。愛あるシゴキなんでしょうけど、いつまで続くのか……」(スポーツ紙阪神担当記者)

衝撃のアンダースロー・藤浪。キャンプからどの送球がシックリくるか試し、下手投げに行きついたという

三連覇を目指す広島の場合、昨季の勝ち頭、薮田和樹(25)が3試合で15四死球、防御率4.38と心配材料だ。

「昨年秋、薮田は侍ジャパンに選出されましたが、韓国戦で4回持たずKO。そのあたりからずっとパッとしない。元来、おとなしい選手で悪く言えばチキン。ことあるごとに『去年はできすぎ』と言っていましたから、もとの薮田に戻っちゃったのかな」(前出・後藤氏)

チームの引き締め役だった石井琢朗コーチ(47)&河田雄祐コーチ(50)がヤクルトに移籍したことで「練習の雰囲気が明らかに緩んだ」とカープ担当記者は言う。

「声出しも去年に比べると覇気が感じられない。バカ打ちしている丸佳浩は今季中にFA権を取得する。黄金時代の崩壊がはじまるかもしれません」

逆にヤクルトが「広島化」していると指摘するのは前出の遊軍記者だ。


「石井コーチらに鬼軍曹の宮本慎也ヘッドが加わって一気に厳しさが増した。昨季、不振にあえいだ山田哲人なんてキャンプで宮本ヘッドにシゴかれて復調しつつある。走塁面でも河田コーチが積極的に走らせて野球に勢いが出始めている。チーム盗塁数は広島を上回る11です」

ヤクルトといえば、本誌は先週号で野村克則二軍バッテリーコーチ(44)と日本テレビの巨人担当ディレクターとのホテル不倫を報じたが、球団OBによれば、こちらも”順調”なのだという。

「ヤクルトの選手にも不倫はバレバレで、フライデーが克則コーチを直撃した際には『克則コーチ、アウト~』なんてヤジられていましたが……お相手のディレクターはフライデーの誌面やワイドショーに出たことで『全国デビューしちゃいました♡』と喜んでいたそうです(笑)。日テレは巨人など関係各位に謝罪していましたが、女は強いね」

昨季、ケガ人続出で”ヤ戦病院”と揶揄されたナインを宮本ヘッド(中央)らは10時間練習で鍛え直した

敵であるはずの巨人担当の日テレ美人ディレクター(左)と”背徳バッテリー”を組んだ克則二軍コーチ

貧乏神が去ってヒゲ神が降臨

怒濤の8連勝で首位を走るDeNA。ラミレス監督(43)は「早くも名将の雰囲気が出てきた」と番記者は言う。

「今永昇太、濵口遥大、ウィーランドと昨季フタケタ勝利を挙げた3人がケガで出遅れた。苦戦は必至と思われましたが、京山将弥ら抜擢した若手が大活躍。『結果を出している限り、今永らが復帰してもお前を使う』と叱咤激励して、投手陣の士気を高めています。かと思えば、長年、先発ローテを担ってきた井納翔一を中継ぎに配置転換。ある意味、非情だが筋の通った采配をナインも評価しています」

その名将・ラミレス監督が「外国人助っ人の中で一番いい」と警戒しているのが中日・アルモンテ(28)だ。仙人を思わせる長いあごヒゲから、「ヒゲ神」としてナインにもてはやされている。

「本人は『幸福のヒゲ』と呼んで大事にしています。入団の際に『ヒゲは伸ばしていいのか?』と確認したほど。アルモンテの打棒が爆発していることから、大島洋平らがここぞの場面でヒゲを触っています」(スポーツ紙中日担当記者)

アルモンテが加入したのは、ゲレーロが巨人に移籍したおかげ。貧乏神が去り、ヒゲ神が来た――とは言いすぎか。

実力主義のラミレス監督は、右のエースとして活躍した井納にも容赦ない。今季は頭から中継ぎに配置転換

得点圏打率6割超え、打点はリーグトップとゲレーロの穴を十分すぎるほどに埋めたヒゲ神・アルモンテ

首位・西武の”働き方改革”

セ・リーグで連勝街道を突っ走るのがDeNAなら、パ・リーグで開幕8連勝と猛ダッシュに成功したのが西武だ。

打線の中心にドカッと座っているのは”おかわり2世”こと山川穂高(26)。打率.360、5ホーマーと春先から打ちまくる彼には、ある覚悟があった。

昨季、山川は78試合で23ホーマーを放ち、後半は4番の座を不動のものにした。そして迎えた契約更改、「1600万円から、どれだけ上がるんだろう」とホクホク顔で交渉のテーブルについた彼に差し出されたのは、「最低でも倍増と思っていたのに1000万円アップだった」(スポーツライター・藤本大和氏)という。

「78試合しか出てないから、ウチの査定ではこの数字になる、と球団に言われたそうですが……それはいくらなんでもと絶句したそうです。巨人に移籍した野上亮磨が5000万円から3倍増の1億5000万円を提示されたと聞いて『トレードに出してほしいですわ』ともコボしていました(笑)。結局、山川は2度目の交渉で3000万超の年俸を勝ち取ったのですが、’18年は全試合に出て打ちまくってやると燃えていました」(藤本氏)

山川だけではない。西武打線は日々、進化しているという。切り込み隊長の秋山翔吾(30)はこう語っている。


「みんな能力はあるのに、アウトのなり方まで考えが及んでなかった。右打ちするとか、フォアボールを取りに行くとか、次の打者が打ちやすくする。少しでもランナーを前に進めて、内野ゴロでも点が入る状況を作る。それがいまは意識できている。打線のつながりになっている」

スポーツライター・中島大輔氏によれば、西武に”働き方改革”をもたらしたのは辻発彦監督(59)だという。

「伊原春樹監督は1球1球、サインを出すなど行き過ぎた管理主義で選手の反発を買った。その後を受けた田邊徳雄監督は選手を放置したため、チームが緩んでしまった。その点、辻さんは中村剛也や栗山巧らビッグネームにもスタメンを確約せず、実力主義を貫いて、チームに競争を産みました。選手に次の塁を狙う意識を求める一方、積極的なミスは一切咎めない。おかげでチームは適度に締まり、のびのびプレーできている。秋山を先頭に、各打者が意味のあるアウトを獲りに行くようになったのです」

指揮官でチームはこうも変わるのだ。そういう意味で激変しそうなのがオリックス。ベテラン遊軍記者によれば、「ポスト福良淳一探しが始まっている」と言う。


「4月8日の試合で4連敗を喫したとき、観戦に来ていた宮内義彦オーナーが『見るに堪えない!』と吐き捨てました。先発の山岡泰輔が7回に逆転を許したのがお気に召さなかったようで、『これで継投失敗は何度目や? 球威が落ちとった。僕でも7回に代える』とまで言う始末。キャンプの段階から『福良じゃ、厳しさが足りないな』とボヤいていましたし、このまま負けが込むようだと巨人より先に監督休養なんてこともありえる」

本家・おかわり君を下位に押しやり、開幕から4番に座る西武・山川。昨年秋は侍ジャパンにも選出された

V大本命・ソフトバンクの油断

激変といえば、日本ハムのゴールデンルーキー、清宮幸太郎(18)が「二軍でイメチェンしている」と言うのは、テレビ局日本ハム担当ディレクターだ。

「球団のシナリオでは『7番DH』で開幕スタメンのはずが、腹膜炎を患って入院。二軍スタートを余儀なくされました。3月中には退院して、ファームで実戦復帰したんですけど……別人みたいに激ヤセしているんですよ。そういや、早実の先輩の斎藤佑樹もルーキーイヤーに腹痛でダウンしたなぁ、と思い出して、イヤな予感がしましたね」

どの解説者も圧倒的な優勝候補に挙げていたソフトバンクは、貯金2と、意外やスローなスタートを切った。

30年ぶりに開幕から先発に7試合勝ち星なしなどと騒がれたが、夕刊紙デスクは「ホークスの屋台骨はリリーフ陣。”8回の男”岩嵜翔が右ヒジ手術で離脱したのが痛手」だと指摘する。

「岩嵜が右ヒジに爆弾を抱えているのは、ずいぶん前からわかっていた。’14年秋に手術を検討していましたが、ちょうど秋山幸二監督から工藤公康監督へと交代するタイミングで、彼自身まだ一軍に定着していなかったから、工藤監督から『いま手術をすれば、競争から出遅れる。ガマンして投げられるのならば、潰れる覚悟で投げて、立場を確立してから手術をすればいい』と言われ、手術を回避しています」

昨年、岩嵜は球団新記録の72試合に登板。46ホールドポイントをマークして最優秀中継ぎのタイトルを獲得した。

「立場は確立したはずなのに球団は放ったらかし。首脳陣やトレーナーから手術を勧めるべきでした」(前出・デスク)

油断大敵という言葉を思い知らされるシーズンになるかもしれない。

ドラフト1位の重圧からか、腹膜炎で入院した清宮はご覧の通り、スリムボディに。ランニングは軽快だが

辛口の落合博満氏が「球界ナンバーワンのセットアッパー」と認める岩嵜の離脱に、工藤監督は頭を抱える

 

Photo Gallary10

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