ゆきぽよも深刻に悩む「足の臭い」実はストレスが原因の可能性

昨年末に『ホンマでっか!?　TV』(フジテレビ系）で足が臭いことを告白して話題となった、モデルの「ゆきぽよ」こと木村有希。足が臭くてブーツが脱げないからと、靴を履いたまま居酒屋のお座敷に上がらせてもらったと語り、他の出演者を驚かせた。

そこで、自身も人から指摘されるほど足が臭かったことがあるというフリーアナの花崎阿弓氏が、新生活スタートにあたり悩む人が増えるこの時期に、その原因や解消法を医師にきいた。

---

「足が臭い」のは、足がちゃんと洗えていないのが原因ではないかと思われがちですが、私は、家に帰って靴下のままで部屋の中を歩くのが嫌で、必ずお風呂場で足を洗ってから部屋に入ります。

足の指と指の間はもちろんのこと、爪と指の間なども念入りに洗うなど、少し潔癖なところがあるくらいです。菌の原因となっている皮脂なども、石鹸を使って綺麗に洗っているにもかかわらず、職場で足の臭いを指摘されたことがあり不思議で仕方ありませんでした。

友人に相談すると、「足が臭くなるのはストレスが原因かもしれないよ」と言われたのです。彼女自身も、どんなに仕事で遅くなっても寝る前にお風呂に入って念入りに洗い、翌朝も入浴してから出社していたのに体臭や足の臭いに悩まされていたと言います。だから、「原因はもしかして仕事のストレス？」と思ったそう。

そこで、その現象が本当なのかを確認するために、聖路加国際病院の吉田慧医師に話を伺いました。

「足の臭いはやはり、残っていた菌が繁殖して臭うケースが多いですが、ストレスが原因の可能性もおおいにあります。ストレスがかかると体内に余分な老廃物がたまると同時に、臓器の動きが悪くなるので、尿や便で排出されるべき老廃物が汗となって足や体中から排出されてしまうのです。

こういった臭いを気に病むことがさらにストレスを生み、臭いが消えないループになってしまうことも」（聖路加国際病院・吉田慧医師　以下同）

私も足の臭いを指摘された頃、職場でのストレスを抱えていました。同じ年齢で、仕事の上では先輩だった方にこき使われ、かなり辛辣な事を言われながら働いていたのです。確かに、自分の足の臭いが変わったのもその先輩と関わるようになってからでした。そして、その方とのプロジェクトが終わってからは自然と臭いが消えていったのです。

洗い方を変えたわけでも、石鹸の種類を変えたわけでもなく体臭が変わっていたので、自分でも驚きました。

そして、吉田医師によると、そもそも洗い過ぎも原因だったのではないかという見解も。

「人間の体、そして皮膚にも善玉菌と悪玉菌が存在します。

足をゴシゴシ洗うと、肌を守ってくれている角質を落とし過ぎてしまい、体は新しい角質を作り上げようとしますが、角質を作り上げるのには丸１日かかります。その間、守ってくれるものがなく乾燥している状態の皮膚に、汚いゴミなどが付着。こうした皮膚の恒常性のバランスの変化から、悪玉菌が善玉菌を上回り、臭いが強くなると考えられます。

これは、足だけでなく髪の毛や脇など、汗が出る腺がある部分すべてに共通しています。なので、髪の毛をゴシゴシ洗い過ぎると、乾燥してフケが出てしまうのです。脇やうなじなども同様で、臭いが気になるからといってゴシゴシ洗い過ぎるのは逆効果です」

石鹸選びもとても大切とのこと。石鹸はアルカリ性のほうがよりきれいに皮脂がとれますが、これも角質を洗い流し過ぎる原因になるので、臭いが気になるようなら、弱酸性のものを使うといいようです。

「そして重要なのが食事。ストレスがたまっているからと、ニンニクや肉を食べ過ぎると体臭の原因に。また、乱れた食生活で便秘になると、体内に排泄物がたまり、臭いの原因となることもあるので、乳酸菌をとるなどして腸内に不要なものがたまらないようにしていきましょう。

ストレス発散にもなる適度な運動も大切。運動不足で血行が悪くなると、汗腺へ酸素が届かず汗が出なくなり、悪い汗がたまって臭いの原因に」

よく洗っているのに「足が臭い」とお悩みの方は、ストレスとの付き合い方を見直すことをオススメする。