平野紫耀「貧しい少年時代」と生死を分けた難病の末に… | FRIDAYデジタル

平野紫耀「貧しい少年時代」と生死を分けた難病の末に…

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ドラマ『未満警察』のロケ風景。W主演となった「Sexy Zone」の中島健人(左)と平野紫耀
ドラマ『未満警察』のロケ風景。W主演となった「Sexy Zone」の中島健人(左)と平野紫耀

まさに「飛ぶ鳥を落とす勢い」という言葉がぴったりな「King&Prince」の平野紫耀(23)の人気ぶりだ。

2018年にジャニーズから6人組アイドルグループ「King&Prince」のセンターとしてデビュー。「久々の正統派王子様系グループ」と、あっという間に人気を博し、デビュー曲『シンデレラガール』は発売初週だけで57.7万枚を売り上げる。これは当時「嵐」や「KinKi Kids」などそうそうたる先輩たちをおさえ、歴代ジャニーズ初週売り上げ2位という好記録だった。

また平野は、ジャニーズにおいて大きな飛躍のきっかけとなる俳優としても成功している。デビューと同時に『花のち晴れ~花男NEXT SEASON~』(TBS系)で主演を務め好評を博しただけでなく、デビューわずか2年ながらすでに3本もの主演映画が公開となっている。

なかでも昨年秋に公開された橋本環奈とのW主演映画『かぐや様は告らせたい』は、興行収入22億という大ヒットを記録。勢いそのままに、この年の『ViVi』の人気企画「国宝級イケメンランキング」では、上半期、下半期ともに1位を獲得した。山崎賢人以来という2連覇を成し遂げ殿堂入りしているだけでなく、2019年に発売された雑誌の表紙をもっとも多く飾った男性として、「カバーガール大賞」メンズ部門大賞にまで輝いている。

そして4月からは「Sexy Zone」の中島健人とタッグを組んだ主演ドラマ『未満警察ミッドナイトランナー』(日本テレビ系)がスタートする。新ドラマへの期待度を投票するネット上のランキングサイト「ドラマ投票所」では、綾野剛&星野源の『MIU404』(TBS系)と並んで、他作品を寄せ付けない圧倒的な票数を獲得しているのだ。

平野の人気の理由は何といっても、ジャニーズらしい端正な王子様ルックスと、そこからは想像がつかない「ド」がつくほどの天然ぶりにあるだろう。たとえばネットで「平野紫耀 天然」と打つだけでも、出てくるわ出てくるわ……。

「馬の耳に?」と聞かれて「ピアス!」と答えたり、「僕んち1日に必ず2回は家族旅行に行きます!」と真顔で言い間違えたりと、枚挙に暇がない。しかもどの発言も平野自身は大真面目。本気の天然ぶりは、あの明石家さんまですら、共演した番組で何度も膝から崩れ落ちたほどであった。

「死ぬなよ〜」に込められた深い意味

しかし平野は、ただ、のほほんとトボけた発言を繰り返すおめでたいイケメンではない。そのかわいらしい言動の向こう側に、もう一つのギャップを持っているのだ。

平野はもともと抜群のダンススキルを持っており、ダンスが好きだったことがアイドル活動を始めるきっかけとなった。一方で、平野がアイドルとして頑張ってきたのは、母親のためでもあったと語っている。平野は貧しい母子家庭で育っており、母親は仕事漬けで体を壊したことがあるという。「親に悲しい思いをさせたくない」という思いが、実は人前に立つのが苦手という平野のモチベーションとなっていたのだ。

そしてその母親は、平野が高校を卒業して東京に上京する前に、脳腫瘍を患っていることが判明している。幸い現在は元気に暮らしているようだが、その頑張りの裏には、母親の治療費を稼ぐという、息子としての切実な思いもあったのだろう。

さらに当の平野も、自身が明かしている通り、生死を左右する大病に見舞われた過去がある。平野は幼い頃、難病・川崎病を患っており、今も激しい運動は禁止されているというのだ。

平野といえば運動神経抜群。「少し運動しただけで筋肉がつく」というマッチョな肉体美でも知られているだけに、この告白は多くのファンを驚かせた。加えて膝が悪く、これまで2回も手術を受けている。無理をすると将来は踊れなくなるかもしれないという不安を抱えながら、全力のパフォーマンスを続けファンを笑顔にしているのだ。

平野といえば、コンサートの際に必ずファンに向かって「死ぬなよ~」という一言をかけることでも知られている。そこには、様々な辛い経験から命の尊さを痛感している平野の切実な願いが込められているのだろう。

イケメンなのに、超がつくほど天然というギャップ。そして天然さの裏に潜む、かなりの苦労人というギャップ。平野紫耀のギャップにはそんな深みがあるからこそ、多くの女性たちが惹かれるのかもしれない。

  • 取材・文奈々子

    '72年生まれ。愛媛県出身。放送局勤務を経てフリーライターに。タレントのインタビュー、流行事象の分析記事を専門としており、連ドラ、話題の邦画のチェックは欠かさない。雑誌業界では有名な美人ライター

  • 撮影近藤裕介

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