エンターテインメント界の巨星が、静かにこの世を去った――。
長くお笑い界の中心で活躍し、幅広い世代の人々を笑顔に変えてきた志村けんさんが、3月29日に急逝した。
所属事務所によると17日に呼吸障害や全身の倦怠感を訴え、東京・港区の病院に搬送。23日に新型コロナウイルスの陽性反応が出た。
翌24日には人工心肺装置が必要と判断され、新宿区の病院に転院。ICU(集中治療室)で闘病を続けていたが、29日午後11時10分、肺炎により帰らぬ人となった。お笑い界だけでなく、芸能界を長年にわたって支えてきた志村さんの急逝に、日本中が悲しみに暮れている。
生前の志村さんといえば、“酒と美女”に愛された人だった。
「とにかく、お酒が大好きな人でした。『休肝日なんていらない』って、365日飲んでらっしゃった。今年1月には胃のポリープ切除手術をしていましたが、1か月も経たずに飲酒を再開。夜の街でも頻繁に目撃されていましたね」(テレビ局関係者)
‘16年には肺炎を患い入院。ヘビースモーカーとしても知られる志村さんだったが、退院後初めてとなる会見でも、
「タバコは部屋に置いても吸う気にならない。でも、お酒はやめられない。今は軽めに。いつもはロックだけど、お水を入れたりして。それだけはやめられないなあ」
と、お酒への愛着を語っていた。
そんな志村さんがいつもグラスを傾けていたのが、東京港区にある麻布十番だった。FRIDAYは“夜の十番”で、美女や若手芸人と共に豪快に飲む姿を何度も見かけてきた。
「志村さんは芸能人だからってコソコソすることなく、行きつけのお店に堂々と足を運んでいました。新型コロナの影響で飲食店はどこも閑古鳥が鳴いていたんで、志村さんの元には多くの人から“ヘルプメール”が来ていたそうです。そういう人のためにお金を使うのが彼だから、経営が苦しい馴染みの店に顔を出していたみたい。志村さんにとって麻布十番は、”第二の故郷”だったんじゃないかな」(芸能プロ関係者)
美女を連れて大金を落としていく。まさに志村さんは“みんなに愛された殿さま”だった。年齢を感じさせない、その豪快かつ朗らかな姿をもう見られなくなるとは…あまりに寂しすぎる。
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