コロナで品薄の紙おむつが届いた! 安室奈美似の感謝の声 | FRIDAYデジタル

コロナで品薄の紙おむつが届いた! 安室奈美似の感謝の声

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感染拡大が止まらない新型コロナウイルスによって生じた生活必需品の「買い占め騒動」。マスクなどはいまだに品薄状態だが、2014年に急性硬膜下血腫に倒れた母・瑛子さんを介護するものまねタレントの安室奈美似は紙おむつが手に入らず、その不安をFRIDAYデジタルに明かした。

記事が公開された3月10日以降、記事を読んだ沖縄在住の女性や長野県在住の男性から「力になりたい」と介護用オムツや除菌ウェットティッシュ、マスクなど、介護の必需品が届いていたことが判明した。

読者から届いた贈り物

「もう本当に、本当にありがたかった。感謝で心が震えるとはこういうことなんですかね。その方たちも自分の生活のことで精いっぱいのはずなのに、私たち家族のことを思って送ってくださって……。たくさんの贈り物とともに直筆の手紙が添えられていました」

奈美似さんは声を上ずらせながら、心温まる話をこう振り返った。

記事が出た直後の3月上旬、奈美似さんの会社の電話が鳴った。声の主は、沖縄在住の女性だった。

「ニュースを読みました。介護用オムツが買えないようなら沖縄では買えるので送りたい。私も介護経験があって、おむつが足りない不安はわかるので、力になりたい」

さらに数日後、長野在住の男性からは会社のPCアドレスにメールが入った。

「この度のニュースを読みました。力になりたいので、僅かながらではありますが、品不足の品を贈りたい」

その男性は医療関係の仕事をしているため、その伝手や情報網を駆使して紙おむつと同じく手に入りづらい除菌ウェットティシュやマスクを段ボールで送ってくれた。奈美似さんが続ける。

「連絡をいただいたお2人はいずれも、母が普段使っているオムツのサイズまで聞いてきてくれました。そんな優しさに触れながら、改めて痛感していることがあります。自分のやったことは、良いことも悪いことも、最後に自分に必ず返ってくる、ということです」

沖縄県在住の女性から届けられた紙おむつ。直筆の手紙が添えられていた
沖縄県在住の女性から届けられた紙おむつ。直筆の手紙が添えられていた

予期せぬ優しさに触れて気づいたこと

そう明かすと、奈美似さんは思い出したかのように、こんな話をしはじめた。

「街中のお店からマスクが消えた2月中旬ごろ、私が仕事でお世話になる千葉の知人の方が、マスクを一箱送ってくださいました。母の介護にはとても貴重なので有難かった。

その数日後、私の親友の知人に会うと、『近日中に仕事で北京へ行かなければいけないんですが、中国は新型ウイルス感染が急激に拡大しているので不安で……』と言っていたので、その方とは初対面でしたが、いただいたマスクを譲りました。目の前に不安で困っている人がいたから自分にできることをしただけなんですが、母がもし元気なら、同じことをしただろうと思ってとった行動でもあります」

以来、奈美似さんや家族は、マスクは毎日洗って干して再利用している。洗っても十分使えているため、「意外と丈夫だなぁ」と感心しながら、奈美似さんは頭の中を芸能界にデビューした時期までタイムスリップさせていた。

「私は中学卒業後から仕事で家を出て、以来忙しかったこともあって母と一緒に生活できなかったんです。父が12年前に亡くなった後、一人になった母と一緒に生活できるチャンスはありましたが、すでに結婚もしていたので別々の生活が続きました。

その間、母は入院するなど体調を崩していたんですが、私を応援してくれていた母は心配をかけまいと、入院していたことなどは一切言わず、すべて事後報告でした。そういう時を経て、母は2014年に倒れてしまった。それ以来、生活は一変して、ずっと一緒にいます。母と私の“空白の時”を取り戻すような毎日です」

見る人によっては「(奈美似さんに)試練が降りかかった」ととらえる人もいるかもしれない。奈美似さんも一時、そう受け止めた時期もあったが、今は違う。

「私たち家族にとって、昔も今も必要な時間でした。母は倒れた直後、医師から『意識が戻る可能性は1%』と言われた重度の昏睡状態でしたが、家族みんなで懸命に介護した甲斐もあって、意識を少しずつ取り戻し、今では意思表示をできるまで回復しました。そんな奇跡的なこれまでのできごとを振り返ると、神様が私たちに人を思いやる心を返してくれているような気がしているんです。だからこそ、困った人がいたら助けたい、という思いが強くなったんだと思います」

奈美似さんは一箱のマスクで他国で働く人の一助になり、思いやりの心が循環するように、会ったことのない沖縄や長野の方に助けられた。新型コロナの感染拡大はとどまることを知らず、東京五輪の開催延期も決まった。世界中がこの見えない「敵」に悪戦苦闘を強いられているが、奈美似さんは、人と人との善意の絆があればこの苦難を必ず乗り越えられる、と信じている。

長野県在住の男性から届けられた介護必需品
長野県在住の男性から届けられた介護必需品

◆安室奈美似の明るく笑える介護の様子を撮影した動画「ママのきもち」の最新版はこちらから

  • 写真提供安室奈美似

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