佐川前国税庁長官 安倍夫婦の「生け贄」になって監獄へ落ちる

大追跡・サガワ証人喚問

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3月27日の証人喚問後、都内をハイヤーで爆走している最中の佐川氏。本誌のカメラを見つめたあと、左手をかざして顔を隠した

黒塗りのハイヤーの後部座席にどかっと座り、本誌のカメラをギロリと見つめる男。3月27日、衆参両院の予算委員会での証人喚問を終えた直後の佐川宣寿(のぶひさ)・前国税庁長官(60)だ。この日の証人喚問が「ゼロ回答」だったのはご存知の通り。佐川氏は「刑事訴追の恐れがあるので答弁を差し控える」を連発。一方で、官邸や安倍晋三(63)&昭恵(55)夫婦の関与については「ございません」と断定した。

「証人喚問前、佐川氏が『精神的に限界に近いようだ』と言われていたため、万全のバックアップ体制が敷かれました。補佐人は元経済産業相の小渕優子氏(44)や元経済再生担当相の甘利明氏(68)の事件を不起訴にもちこんだ”自民党御用達”のヤメ検弁護士。佐川氏はとくに近畿財務局の職員の自殺の件を聞かれるのを嫌がっていたようだが、その質問を受けても『経緯は詳しく知らない』と答えて乗り切った。退官後の佐川氏には、当初、日本損害保険協会への再就職が規定路線だったが、今回の改ざん事件でさすがに白紙になった。それでも、ほとぼりが冷めるまで2年ほど浪人させたあと、しかるべき再就職先を用意する”論功行賞”案が浮上しています」(自民党関係者)

佐川氏は、証人喚問後も逃げまくった。佐川氏を乗せたハイヤーは国会を出ると、首都高速を爆走。首都高速を一周したかと思えば、なぜか再び国会前に戻る。約1時間の逃走劇の後は、港区のホテルの地下駐車場へと滑り込んで行った。

かたくなに安倍夫婦を守り切り、佐川氏は姿を消した。元東京地検公安部の落合洋司弁護士が話す。

「大阪地検特捜部は、近畿財務局職員の背任容疑のほか、佐川氏らによる虚偽有印公文書作成、公用文書毀棄等などの容疑の告発状を受理しています。背任容疑にくらべて、一連の公文書改ざんの容疑のほうが立件しやすい。職員から『佐川氏から指示が出ていた』などの証言が取れていれば、佐川氏の逮捕に至る可能性は十分にあるでしょう」

佐川氏は「生け贄」となる可能性が高いのだ。しかし、これで安倍夫婦が逃げ切れるわけではない。政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏が話す。

「佐川氏のあの証人喚問を見て、国民は安倍政権、昭恵夫人は説明責任を果たさなくてもいいと思うでしょうか。むしろ、安倍政権は佐川氏を盾にして保身を図ったと感じるでしょう。たとえ佐川氏が逮捕されることがあったとしても、それで終わりではありません。さらなる真相究明を行わなければ、国民の信頼は失われる一方でしょう」

「平成政治史に残る大事件」(小泉進次郎氏)は、より大きく燃え広がり始めた。

撮影:坂口靖子

 

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