佐川前長官も太田局長も裏切る 官僚たちの「アベ斬り」が始まった

スクープワイド アベ政権強制終了へ

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国会で与野党からの批判を一身に受けてきた太田理財局長。主計局総務課長などを歴任したエリート中のエリートだ

財務省の文書改ざん事件を震源地とし、霞が関が大きく揺れている。

3月7日、学校法人『森友学園』との契約の決裁文書作成に関わっていた近畿財務局の職員A氏(享年54)が神戸市内の自宅マンションで自殺を遂げたことは既報の通り。新たに、財務省理財局の30代の男性職員B氏が今年1月末に自殺していたことが判明した。遺体が発見されたのは、東京・世田谷区にある独身寮の一室だった。

「B氏は去年7月に理財局の国有財産業務課に異動してきました。債権管理係長という肩書で、国有財産についての国会答弁資料の作成を担っていました」(財務省関係者)

他にも理財局の女性主任が今年に入ってから自殺未遂事件を起こしたという情報まで流れている。

揺れているのは財務省だけではない。3月1日に文科省が名古屋市の教育委員会に対し、前文科事務次官の前川喜平氏(63)が名古屋市内の中学校で行った講演の内容を問い質すメールを送っていたことが判明した。メールの件名は「【質問】名古屋市立八王子中学校での総合的な学習の時間について(前川喜平氏の講演の授業)」。差出人は文科省初等中等教育局の課長補佐だ。「前川氏の講演の講演録や録音データ等がありましたらご提供ください」など、2回にわたる計20項目以上の執拗な問い合わせが記されている。当の前川氏に話を聞いた。

「文部科学省で仕事をしている公務員は、教育行政が過度に教育現場に介入してはいけないということはわきまえているわけです。にもかかわらず、あそこまで詳細な質問書を送るということはかなり異例なことです。通常の役所の神経ではやらない、ありえないことなのです」

その後、自民党の赤池誠章参院議員(56)、同じく自民党で”安倍チルドレン”の池田佳隆衆院議員(51)が文科省に対し、問い合わせをするよう”圧力”をかけていたことが判明した。

財務省には「ガサ入れ」が

しかし、安倍一強のもと、官邸の顔色ばかりうかがっていた官僚たちの間に変化が起きている。19日、参院の予算委員会で自民党・和田政宗参院議員(43)が、太田充理財局長(57)に「安倍政権を陥れるために、意図的に変な答弁をしているんじゃないか」と質問した。それに対し、太田局長は「いくらなんでも、そんなつもりはまったくありません。それはいくらなんでも、いくらなんでも、ご容赦ください」と色をなして反論。太田局長の後ろに控える官僚たちも目を見開いて、驚きと怒りに満ちた表情を見せた。これまで見られなかった光景に、委員会は一時異様な空気に包まれた。

「財務省内に、官邸、そして自民党に対する不満が充満しているんです。官僚のみの判断であんな改ざんが行われるわけがないのに、一方的に罪をなすりつける与党の姿勢に対し、我慢の限界に達している。いま森友学園問題を巡る一連の事件を捜査している大阪地検は、財務省本省の関係者の事情聴取を行っています。財務官僚たちは『いつ自分のところに順番が来るのか』と戦々恐々としているのです。27日の佐川(宣寿)氏の証人喚問が終わったら一気に財務省本省の家宅捜索をする可能性もある。このままでは財務省の組織がボロボロにされてしまうという焦りがあり、太田局長の態度はその現れでしょう。佐川氏も辞任会見後、ほとんど都内の自宅に帰らず、精神的にもかなりまいっているようです」(全国紙記者)

安倍政権と一緒に心中するのは御免だとばかりに、佐川氏、太田氏が現政権を裏切って、アベ斬りが始まる可能性が出てきているのだ。一方、ノンフィクション作家・菅野完(すがのたもつ)氏はこうも話す。

「財務省を始めとする官僚たちを見ていると、機を見るに敏というよりは、目の前のことしか考えていないように思えます。ケンカの売り方が中途半端ですし、ただ目の前の火の粉を振り払おうとしているだけに見えます」

結局、保身と省益だけを求める官僚の心根は変わっていないということだろう。

昨年7月、都内の自宅を出る佐川氏。3月27日の証人喚問後は、大阪地検による聴取が行われる予定だという

都内で行われたイベント後、前川氏を直撃。文科省による調査を「異例のこと」と繰り返した

 

撮影:鬼怒川 毅(太田氏) 結束武郎(佐川氏、前川氏)

 

Photo Gallary3

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