パワハラ認めたTKO木下がYouTubeデビューで袋叩きのワケ
「パワハラ騒動の禊ぎとして松竹を退社しました」
「まだ光は見えないですけどTKOのネタをまた舞台でやりたい」
後輩芸人へのパワハラをきっかけに3月15日に松竹芸能を退社したTKOの木下隆行が、4月1日に新会社を設立。同時にYouTubeデビューも果たした。最初に投稿されたのはパワハラを謝罪する動画だ。
「こうなったのは全て僕が調子乗ってたんやと思います」
と反省の言葉を口にした。
そして冒頭のコメントはYouTubeデビューした翌日、関西ローカルの『朝生ワイド す・またん!』(読売テレビ)に電話出演し、木下が今後の心境を語った言葉だ。
木下と同様に不祥事を起こしてYouTubeで活躍している芸人といえば、「雨上がり決死隊」の宮迫博之が思い浮かぶが……。
「宮迫さんのYouTubeチャンネルも、最初は謝罪動画でした。半ベソをかいて“芝居じみている”と批判が殺到し、わざわざ低評価を押しにだけくる人ばかりでした。高評価が12万で低評価が19万(4月4日現在)と低評価の方が多いんです。
しかし木下さんの場合はもっとひどい。高評価がたったの2311、低評価が13万(4月4日現在)。バランスでいえば宮迫さんの比にならない。嫌われ者界の横綱といえるでしょう」(芸能ジャーナリスト)
コメント欄も目を覆いたくなるほどの辛辣な言葉が並ぶ。
《7年ぐらい前にロケでバイト先に来たことあったけど店員にも撮影スタッフにもめちゃくちゃ横柄でちょっとびっくりした》
《ラジオの公開収録でお会いしましたがめちゃめちゃ客を睨みつけてくる》
《カレー屋でバイトをしていたときに、ご注文繰り返させていただいますと言った瞬間、そんなんいいやろ 早く持ってこいや!と吐き捨てられた》
と、これまでの悪行の暴露大会のようになっている。
もちろんこれらは真偽不明だし、ネタとしてネット上で盛り上がっている部分もあるだろう。事実か作り話かを置いておいても、ここまでネガティブなコメントで袋叩き状態にあるところに、木下の嫌われぶりが窺い知れる。
しかし、宮迫の場合も低評価が多かったのは最初の謝罪動画だけだ。その後はやはり高評価の方が多く再生回数も数十万回をコンスタントに稼ぐ人気YouTuberとなった。
「宮迫さんも木下さんも、ある種の“炎上商法”でしょう。当然、スタート時にアンチなコメントが並ぶのは仕方のないことです。でも、木下さんが宮迫さんと決定的な違うところは、100万再生しているにも関わらずチャンネル登録者が5300人(4月4日現在)ほどしかいないこと。
宮迫さんは1月29日に開設し、10日間で50万人を突破しています。叩かれても話題になり、それがちゃんと登録者数獲得になっていました。ですが、木下さんの場合は、今のところ叩かれただけという状況になっていますね」(ITジャーナリスト)
4月5日に木下が出演した『ワイドナショー』(フジテレビ系)では、松本人志が相方で松竹芸能に籍を残したままコンビ継続を認めた木本武宏に関し、
「“木本は分かってくれている”と木下がなんぼ言っても伝わってこないので。本当はね、木本も一緒にとか……」
とTKOでの共演を熱望した。だが、木本は木下のYouTubeチャンネルに出る可能性は低そうだ。
「木下さんは宮迫さんのようなトークスタイルとは違いネタやコントで勝負するそうです。しかし相方の木本さんは当分YouTubeの出演はしないでしょう。そもそも松竹を退社することに賛成したのも木本さんだといわれています。後輩芸人にも煙たがられているので、松竹に居場所がなかった。木本さんは“当分フリーで活動して反省しろ”と木下さんにお灸を据えたんでしょう。
それなのに、後輩芸人のジーニー堤さんの事務所に仕事を分けてもらおうと相談して業務提携を発表した。それに木本さんが“フリーの約束や! 話が違うやないか!”と激怒したとか。ジーニーさんも“そんなつもりじゃなかった”と即刻白紙に戻したんです。だから木本さんは、木下さんがどれだけ一人で這い上がってくるのか様子を見ているんだと思います」(芸能プロ関係者)
闇営業問題でバッシングを受けた宮迫は明石家さんまが後ろ盾に。「ロンドンブーツ1号2号」田村亮は相方の田村淳が必死でフォローしていた。
だが、木下は後輩芸人だけでなく、相方からも距離を置かれてしまっている。YouTubeでの成功を果たし、再び舞台やテレビで活躍する日はくるのだろうか――。
- PHOTO:川上孝夫