新型コロナの影響をモロに受ける市川海老蔵「襲名興行」の皮算用

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5月に十三代目市川團十郎白猿を襲名する海老蔵。勸玄くんも八代目市川新之助を同時襲名する(’19年)

新型コロナウイルスの感染が拡大のため、早々と延期が決まった東京オリンピック。そのウラで、伝統芸能である歌舞伎も大いに影響を受けている。

東京・歌舞伎座で行われる予定だった「三月大歌舞伎」は全公演が中止。「四月大歌舞伎」も14日までの中止が決まっており、今後も開催のメドは立っていない。

5月からは、市川海老蔵が歌舞伎座で3か月間連続の襲名披露公演を行う予定。海老蔵が大名跡である“團十郎”を、長男の勸玄くんが“新之助”を継ぐ、「W襲名興行」だ。

「東京オリンピックの“文化・教育委員会”委員を務める海老蔵にとって、今回の“團十郎”襲名は、オリンピックとセットで盛り上げるはずでした。開会式には海老蔵と勸玄くんが出演することは、ほぼ確定しており、歌舞伎界の最高峰である市川團十郎の名前を世界に発信するための最高の舞台になるはずでした」(スポーツ紙記者)

だが、オリンピックが1年延期になり、その目論見も外れてしまった。しかも、新型コロナの感染状況次第では、襲名披露公演そのものにも影響が出そうな状況だ。

「海老蔵もブログで《襲名披露公演は通常通りとり行って良いのか? 正直悩む》と吐露しているように、この状況下での襲名には非常に悩んでいるようですね。ただ、興行自体は松竹が行うわけですから、海老蔵ひとりで決めるわけにはいきません。何年も前から襲名披露の準備を進めてきたわけですから、このタイミングでの延期は痛いでしょうね」(女性誌記者)

襲名興行と言えば、多額のお金が動くことで知られる。「歌舞伎は襲名、宝塚は引退興行で稼ぐ」と言われるほどだ。

「襲名興行の前といえば、ご贔屓筋からの接待などで忙しくなるころ。当然、團十郎襲名のご祝儀ともなれば、それなりの額が包まれるでしょう。ですが、新型コロナの影響で、挨拶回りや会合などが自粛される傾向にある。しかも、どの企業や資産家の方々にも多大な影響が出ており、ポンとご祝儀を弾む状況ではなくなってしまいました。そんな意味でも、海老蔵さんの襲名興行は、最悪のタイミングと言っていいでしょう」(松竹関係者)

‘07年に18代目中村勘三郎さんは、襲名披露時の祝儀の一部をはじめ、3年間で7000万円の申告漏れがあったことを国税局から指摘された。歌舞伎ではないが、‘05年には落語家の林家正蔵も同様に襲名披露時の祝儀をはじめとして、3年間で1億2000万円の申告漏れを指摘されている。

なかなか表には出て来ない襲名披露のご祝儀相場。だが、2人の申告漏れの額を見ると、伝統芸能の襲名興行がいかに莫大なカネを生むかが分かる。

「海老蔵の父である團十郎さんが生前に保証人になったことで、市川家は19億円とも言われる借金を背負うことになった。それを肩代わりしたのが松竹でした。そして、海老蔵はその松竹に対して、返済しているわけです。現在も市川家の自宅の土地建物は、松竹の所有になっている。

襲名興行を成功させて、まだ数億円残っているとも言われる借金を完済するという“皮算用”だったかもしれませんが、新型コロナの影響で厳しくなったでしょうね」(梨園関係者)

一世一代の襲名興行になるはずの海老蔵にとっても、新型コロナの影響は避けられそうにない――。

  • PHOTO川上孝夫

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