レディーガガ主導!コロナ対策支援「歴史的ライブ」の超豪華メンツ
レディー・ガガが、WHO(世界保健機関)と社会活動プラットフォーム「グローバル・シチズン」と手を組み、現地時間4月18日に大規模なチャリティイベント『ワン・ワールド:トゥギャザー・アット・ホーム』をオンライン上で開催する。
このイベントは、新型コロナウイルスのパンデミックに伴い、最前線で治療にあたる医療従事者への支援やチャリティ団体への資金援助に加え、経済的に生活が立ち行かなくなってしまった家庭への援助を目的としたもの。
ライブ鑑賞者には、WHOが設立した「COVID-19 Solidarity Response Fund」への寄付を呼びかける。
すでにガガとグローバル・シチズンは、この1週間のうちに3500万ドル(約38億円)もの寄付金を調達したという。今後も企業や慈善団体に協力を呼びかけ、さらなる寄付金を募る。
さて、主宰者側が「歴史的なライブ」と言い切るこのイベント、本当に歴史的なライブになり得るのだろうか。発表されている豪華な出演者を一気にご紹介していこう。
▼レディー・ガガ
「ボーン・ディス・ウェイ」などのヒット曲で知られる、ニューヨーク出身のシンガーソングライターで、女優としても活躍。また、LGBTQ+の活動家でもあり、LGBTQ+コミュニティの支援に力を入れている。『ワン・ワールド:トゥギャザー・アット・ホーム』では、主宰者・キュレーターとしてライブの企画や構成を務める。
以下、出演者(アルファベット順)。
▼アラニス・モリセット
カナダ出身のシンガーソングライターで、「アイロニック」や「ユー・オウタ・ノウ」などのヒット曲で90年代を代表するアーティスト。
▼アンドレア・ボチェッリ
イタリア出身のオペラ歌手で、盲目のテノールシンガー。自伝映画『アンドレア・ボチェッリ 奇跡のテノール』も製作され、昨年公開に。
▼ビリー・アイリッシュ
今年のグラミー賞で主要4部門を含む5冠を史上最年少で達成した、新鋭シンガーソングライター。兄のフィニアスと協業して曲を作っている。ヒット曲「バッド・ガイ」は日本のドラマの主題歌にも採用された。
▼ビリー・ジョー・アームストロング
バンド、グリーン・デイのフロントマン。「バスケット・ケース」や「21ガンズ」などヒット曲多数。ロックダウンによる自宅待機に伴い、精力的に作曲活動を行い、すでに6曲を書き上げた。カリフォルニア州出身。
▼バーナ・ボーイ
レゲエやダンスホールミュージックをルーツに、“アフロフュージョン”なる音楽ジャンルを構築。ナイジェリア出身の若きシンガーソングライター。代表曲は「ライク・トゥ・パーティ」や「オン・ザ・ロウ」など。
▼クリス・マーティン
コールドプレイのフロントマンで、ロンドン出身。「美しき生命(Viva La Vida)」はあまりにも有名。先日も「グローバル・シチズン」と組み、インスタグラムのライブ配信で約30分のミニライブを開催。このライブはYouTubeでも公開されている。
▲自宅から配信したミニライブでは、デヴィッド・ボウイの「火星の生活(Life on Mars?)」のカバーも披露。
▼デヴィッド・ベッカム
イングランド出身の元サッカー選手。パリ・サンジェルマンFCでの優勝を最後に、2013年に引退。2017年には映画『キング・アーサー』で俳優デビューを果たすも、評判はイマイチ。ガガとは昨年、時計ブランド「チューダー」の広告キャンペーンに起用されたことが縁で知り合う。
▼エディ・ヴェダー
オルタナバンド、パール・ジャムのボーカル。同バンドは3月中旬から北米ツアーを予定していたが、コロナ感染拡大を受けて延期を決定。イリノイ州出身、シアトルを拠点に活動。
▼エルトン・ジョン
「僕の歌は君の歌(Your Song)」など数々のヒット曲を生み出した芸歴50年のキャリアを誇るサー。シングル・アルバムの総売上は3億枚を超える。3月29日にはマライア・キャリーやサム・スミスら人気アーティストの協力を得て『リビングルーム・コンサート・フォー・アメリカ』なるライブ配信を主催し、100万ドル(約1億円)の寄付を集めたばかり。
▼フィニアス
ビリー・アイリッシュの実兄で、音楽プロデューサーでありソングライターでもあるフィニアス・オコンネル。フィニアス名義でソロ活動もしているが、昨今は妹のビリーとの協業に力を入れている。
▼イドリス・エルバ&サブリナ・エルバ
ロンドン出身の俳優イドリスと、その妻で元モデルのサブリナ・エルバもイベントに出演予定。夫妻は3月中旬にコロナに感染したことを公表、陽性反応が出た際に滞在していたニューメキシコ州で隔離生活を送り、先日隔離期間を終えたばかり。
▼J-バルヴィン
コロンビアのシンガーソングライターで、代表曲は「ミ・ヘンテ(Mi Gente)」。今年のNFLスーパーボウルのハーフタイムショーでは、ジェニファー・ロペスのステージに登場し、同曲を披露して話題に。
▼ジョン・レジェンド
映画『ラ・ラ・ランド』の出演や、アリアナ・グランデとデュエットしたディズニー映画『美女と野獣』のテーマソングでおなじみのR&Bシンガー。妻でテレビ司会者のクリッシー・テイゲンとのほのぼのとした家庭エピソードも人気。
▼ケイシー・マスグレイヴス
オーディション番組「ナッシュヴィル・スター」出身のカントリーシンガー。テイラー・スウィフトに次ぐ新たなスターとの呼び声も高い。昨年のグラミー賞ではアルバム『ゴールデン・アワー』が年間最優秀アルバム賞を獲得。
▼キース・アーバン
オーストラリアを拠点に、アメリカのショービズ界で活動するカントリー歌手。『ザ・ヴォイス』や『アメリカン・アイドル』などオーディション番組の審査員やメンターとしても活躍。妻は女優のニコール・キッドマン。
▼ケリー・ワシントン
テレビドラマ『スキャンダル 託された秘密』の主役オリヴィア・ホープ役で知られるニューヨーク出身の女優。かねてよりチャリティ活動に熱心で、ハリケーン被害者やガン研究団体への支援を行っている。
▼ラン・ラン
中国・遼寧省出身のピアニストで、クラシックだけでなく現代音楽とのコラボにも精力的。北京五輪の開会式で演奏を披露するなど、世界的に有名な奏者である。日本では映画『のだめカンタービレ最終楽章』で、主役の“のだめ”による演奏の吹き替えを担当した。
▼リゾ
ラッパーでシンガーソングライターで、フルート奏者でもある。「トゥルース・ハーツ(Truth Hurts)」が7週連続トップという異例のヒットを記録するなど、2019年に大ブレイクを果たす。ボディポジティブなパフォーマンスが好意的に受け止められ、世界中で人気を獲得する。
▼マルーマ
コロンビア出身のラテンポップシンガー。シャキーラやマドンナ、リッキー・マーティンとのコラボで話題に。2019年にはビルボード・ミュージック・アワードでマドンナとパフォーマンスを披露。
▼ポール・マッカートニー
御年77歳のシンガーソングライター。ビートルズ解散後もソロ活動を続けると同時に、環境保護活動家として動物愛護やチャリティ活動などを積極的に行う。
▼プリヤンカー・チョープラー・ジョナス
インド出身の女優で、2000年のミス・ワールドコンテストの優勝者。ドラマ『クワンティコ/FBIアカデミーの真実』で主役に抜擢され、大ブレイクした。ユニセフのインド大使であり、自身が設立した基金に収入の10%を寄付し続けている。
▼シャー・ルク・カーン
ニューデリー出身の俳優。ボリウッド映画の大スターで、アメリカでも大人気。また、経済誌『フォーブス』誌が発表した2017年の「最も稼いだ俳優」では、クリス・ヘムズワースやトム・ハンクスを抑えて8位にランクインした。
▼スティーヴィー・ワンダー
60年代から活躍する、言わずと知れた盲目のシンガーソングライター。かねてより“実は見えている”説が語られており、「時間を聞くと腕時計を確認していた」などの都市伝説がネタ化され、度々報じられる。昨年9月に腎臓移植手術を受けたばかり。
現状では以上の25名がライブに参加する予定だが、今後さらに追加される可能性も。
そして、司会を務める面々も超豪華で、人気トーク番組『ザ・トゥナイト・ショー・スターリング・ジミー・ファロン』のジミー・ファロン、同じく人気トーク番組の『ジミー・キンメル・ライブ!』のジミー・キンメル、そして、『ザ・デイリー・ショー』『ザ・コルベア・レポー』のスティーヴン・コルベアと、夜の人気番組のホストによる三つ巴だ。
『ワン・ワールド:トゥギャザー・アット・ホーム』は、アメリカのテレビ局NBC、ABC、CBSが同時に放送。オンラインでは、YouTube、ツイッター、インスタグラム、フェイスブックなどでストリーミング配信される。
日本時間では、2020年4月19日(日)、午前9時からスタート予定だ。
- 文:原西香
(はら あきか)海外セレブ情報誌を10年ほど編集・執筆。休刊後、フリーランスライターとして、セレブまわりなどを執筆中