主演ドラマが延期の石原さとみ「視聴率の浮き沈みが激しい」ワケ

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’03年のデビューから数々のドラマや映画に出演してきた石原さとみ。写真は2年前の東京・荒川区でのドラマロケ風景

4月9日から放送予定だった主演ドラマ『アンサング・シンデレラ』(フジテレビ系)が延期となった石原さとみ(33)。かつては視聴率の女王と呼ばれた石原だが、最近は結果を残せていないだけに焦りも大きいだろう。

そこでこれまでの彼女の主演ドラマ、またはヒロインを務めたドラマを時系列で振り返ってみたところ、共演者によってムラがあることが判明した。共演者が演技派であるとき、また絶大な人気を持つイケメン俳優であるときは高視聴率を獲得しているのだが、その逆であるときは結果がふるっていないのである。

まずは石原にとって民放初主演ドラマとなったNs’あおい』(2006年/フジテレビ系)。真っすぐで一生懸命な若手ナースのあおいと、当時19歳だった石原の初々しさがマッチし、平均視聴率14.1%と大ヒット。石原の出世作となった。しかしこのときは柳葉敏郎や杉田かおる、八嶋智人といったベテラン俳優に囲まれていたうえ、毎回ゲスト出演で演技派俳優たちが登場するなど、とにかく共演陣に恵まれていた。

次の主演作となった『花嫁とパパ』(2007年/フジテレビ系)も、平均視聴率11.8%とまずまずの結果を残した。このときの共演は父親役の時任三郎。時任は昨年も、父娘の絆を描いた『監察医 朝顔』(2019年/フジテレビ系)で上野樹里の父親役を務め、これが大好評を博した。この夏に続編の放送が決定していることからも、『花嫁とパパ』のヒットも時任の支えによるものが大きかったと推測される。

その後主演を務めたのは、永山絢斗、山本祐典などと共演した学園ものミステリー『パズル』(2008年/テレビ朝日系)。谷原章介とバディを組んだ『霊能力者 小田切響子の嘘』(2010年/テレビ朝日系)。どちらも視聴率10.0%、8.0%とあまりふるわなかった。それまでの2主演作と違い、共演者はあくまで補佐的な存在。自身がメインとなるドラマでは、力不足を露呈した形だった。

しかし石原は再び息を吹き返す。小栗旬とのほぼW主演といっていい『リッチマン、プアウーマン』(2012年/フジテレビ系)は平均視聴率12.4%。このドラマはいくつかの賞も受賞するなど視聴率以上の評価を受け、その後スペシャルドラマも放送された。

また嵐の松本潤の相手役を務めた『失恋ショコラティエ』(2014年/フジテレビ系)も12.2%とヒット。彼女が演じたヒロイン・紗栄子の天然系小悪魔女子ぶりは見事で、当時の女性たちの“モテテク”の見本として社会現象になったほどだった。

これにより、再び主演に返り咲いた石原。しかし、松下奈緒と姉妹役を務めた『ディア・シスター』(2014年/フジテレビ系)は、「姉妹愛」というテーマが視聴者にピンとこなかったのか評価はイマイチだった。それでも平均視聴率は11.3%。合格ラインに達したのは、相手役が熱狂的な固定ファンを持つ三代目J Soul Brothersの岩田剛典だったことが大きかったのではないだろうか。

続く『5→9~私に恋したお坊さん~』(2015年/フジテレビ系)も11.7%とまずまずの視聴率を獲得している。これもやはり、その甘いマスクで絶大な人気を誇る山下智久とのW主演であったことが大きく作用しているだろう。

このように“かろうじて合格”という感じの視聴率を続けていた石原だが、『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』(2016年/日本テレビ系)で再び視聴率女王に躍り出る。平均視聴率は12.4%。石原にとって、『Ns’あおい』に次ぐ第二位のヒットとなった。もちろんこれは、真っすぐで破天荒な主人公と石原のキャラクターがピタリとハマッたこと、衣装のかわいさが話題になったことなどが要因だろう。

しかし忘れてはいけないのは、相手役を務めたのが当時、au三太郎シリーズのCMで人気上昇ぶりが凄まじかった菅田将暉であったことだ。当時の菅田はまだまだ民放ゴールデンタイムでの露出が少なかったため、彼への関心もドラマの視聴率をかなり押し上げたものと思われる。

次の主演作となったのが『アンナチュラル』(2018年/TBS系)。この作品は石原の単独主演で、ストーリーじたいの面白さ、また米津玄師の主題歌が大ヒットしたこともあって大きな話題となった。視聴率女王の名を保った格好となったが、実は平均視聴率は11.1%と思ったほどはふるっていないことに注目したい。

半年後に、すぐさま主演ドラマ『高嶺の花』(2018年/日本テレビ系)がスタートする。が、これは平均視聴率9.5%とまさかの惨敗。翌年放送された主演ドラマHeaven?~ご苦楽レストラン~』(2019年/TBS系)も8.7%とさらなる敗北を喫してしまった。『高嶺の花』の相手役は知名度の低いミュージシャンの峯田和伸(銀杏BOYZ)、『Heaven』は「意外と視聴率を持っていない」と言われるイケメン俳優・福士蒼汰であったため、共演者の力を借りられなかったことは明らかだろう。

こうしてみると、石原さとみは「まだまだ自身の演技力だけで魅せるには力不足」ということが見えてくる。となると次作の主演ドラマ『アンサング・シンデレラ』も、共演者に左右される部分が大きいだろう。

では恋愛に発展する可能性がある相手役は誰かというと、『おっさんずラブ』シリーズ(テレビ朝日系)で絶大な人気を誇る田中圭だ。が、田中は同クールで主演ドラマ『らせんの迷宮~DNA科学捜査官~』(テレビ東京系)も持っていたため、多忙でどの程度露出があるのか怪しい (『らせんの迷宮』も延期が決定している)。

よってその成否は田中次第…というところか。彼の露出が増えれば、石原が再び視聴率女王に返り咲く可能性も大いにあるだろう。

  • 取材・文奈々子

    '72年生まれ。愛媛県出身。放送局勤務を経てフリーライターに。タレントのインタビュー、流行事象の分析記事を専門としており、連ドラ、話題の邦画のチェックは欠かさない。雑誌業界では有名な美人ライター

  • 撮影香川貴宏

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