タモリも愛した早稲田の「老舗ジャズクラブ」が閉店の悲劇

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「あのJが閉店するらしいんです。信じられないし、信じたくない…」

とあるジャズミュージシャンからこんな情報がもたらされた。東京の新宿御苑に近いマンションの地下にある「J」(正式名は「JAZZSPOT J」)は、41年前の1978年10月に開店したジャズクラブ。早稲田大学ジャズ研のバンド仲間が集まり、現社長の幸田稔氏やタモリらが中心となって出資して、開店にこぎつけた老舗中の老舗。そのJが閉店するというのだから、驚きだ。

たしかに、公式サイトを確認すると3月25日付けで下記のように社長のコメントが掲載されていた。

「2020年4月30日をもちまして閉店  “営業”を終了させていただきます。41年間のご愛顧ありがとうございました」

サイトの他のページには<2020年10月開催 42周年記念パーティー>の告知が掲載されているので、今年の秋までは営業をする予定であり、今回の閉店がいかに急な決断であったことが分かる。

「1月のコロナ騒動から、演者や客をどうするのか社長は頭を悩ましていたんです。ライブハウスは密閉空間ですからリスクが大きい。ライブを中止することもあったし、感染リスクを避けるために客足が遠のいていて、社長も体調を崩したと耳にしていましたが、まさか閉店を決断するとは思いませんでした」(前出・ミュージシャン)

経緯を確認するためJに取材をかけると、社長は不在。代わりに店長が困惑したように答えてくれた。

「取材は全て社長が対応しているので私の一存では受けられません。しかし、社長と連絡が取れない状態になっていまして、私も困っているんです」

社長にいったいなにがあったか、店長でもわからないというのだ。社長と親交があった「日本JAZZ協会21」の奥田英人会長も「私も社長の携帯に連絡を入れましたがまったく返信がありません」と明かす。

「普段は直ぐに折り返しの連絡がくるはずなのに、それがない。重篤な病気でないことを祈っていますが……。

今回のコロナ騒動でライブスポットは軒並み被害を受けています。営業自粛を求める政府の考え方は理解しますが、それなら補償のこともセットで提言すべきでしょう。早急に手を打っていれば『J』が閉店を決断することもなかったかもしれません」

コロナのせいでまたひとつ、日本の文化の灯が消えてしまった。

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