コロナで隔離生活 ブルース・ウィリスとデミ・ムーアの奇妙な関係
20年前に離婚したブルース・ウィリスとデミ・ムーアが、現在、一緒に暮らしていることがわかった。元夫婦の三女タルーラ、続いてデミが、それぞれインスタグラムに家族写真を投稿している。
投稿されたのは、ブルースとデミ、その娘たち、そして娘のパートナーのうちの2人、デミのアシスタント、さらにはペットの犬までもが、おそろいのボーダーパジャマを着用した画像。
写真には写っていないものの、長女のルーマーも一緒である。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、元ファミリーたちはすでに1ヵ月近く自主隔離生活を送っているのだという。
▲三女タルーラが投稿した画像。
▲翌日、デミも同じときに撮った画像をインスタグラムに投稿。
ブルースは2009年にモデルのエマ・ヘミングと結婚し、8歳のメイベルちゃん、5歳のエヴリンちゃんを授かったが、現在、妻と幼い娘は別の場所で生活しているようだ。
といっても、妻と関係が悪化したわけではない。
現在の妻エマは、タルーラの投稿に対し「このグリーンの魅力を引き出せるなんてなかなかやるわね!めっちゃいい感じよ♥♥♥♥」、
デミの投稿に対しては「最高すぎ♥♥♥みんなが恋しいわ♥♥♥」と、好意的なコメントを残している。
ブルース&デミを中心とした元ファミリーたちは、賑やかな隔離生活を楽しんでいるもよう。おそろいのパジャマの投稿のあとには、タルーラが父ブルースにバリカンで髪を刈ってもらう動画を投稿。丸坊主になった姿を、姉のルーマーに撮影してもらい、そちらも投稿している。
▲ブルースが娘の髪をバリカンで刈り取る様子。坊主になったタルーラ本人が投稿
▲長女ルーマーが、坊主になった妹タルーラのポートレートを撮影
ブルースとデミは、1987年に結婚。13年の夫婦生活を経て、2000年10月に離婚した。
原因はブルースが仕事を優先し、育児にほとんど参加していなかったからだという。そんな後悔があったせいか、離婚後、ブルースは積極的に子育てするように。娘3人はデミが引き取り養育していたが、休日にはブルースがその輪に交ざることも珍しくなかった。
その後、それぞれにパートナーができても、元夫妻は子供たちの親として、そして親友として、一緒に子育てを続けた。
ブルースとデミは、2005年にデミがひとまわり以上も年下の俳優アシュトン・カッチャーと結婚したあとも、引き続きファミリーであり続けた。
新しい家族の団らんにも度々ブルースの姿があった。
デミが出演した『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』のプレミアには、デミと3人の娘、そしてアシュトンに加え、ブルースもレッドカーペットに同伴。
さらには、デミとアシュトンが子供を連れて遊園地へ出掛けるとなれば、そこにもブルースは同行。一緒に絶叫アトラクションを楽しむ姿をパパラッチされたこともあった。
そのうち、ブルースがエマ・ヘミングと交際&結婚すると、新妻エマをもファミリーの仲間に加えた。長女ルーマーが出演した映画『キューティ・バニー』のプレミアに、デミ&アシュトン、ブルース&エマが勢ぞろいしたことも。
一家の不思議な関係に、世間も興味津々であった。



ブルースとデミの不思議な関係はその後も続く。
アシュトンの度重なる浮気に悩まされたデミは、2011年に破局を発表。翌年、アシュトンが離婚を正式に申請すると、不安定だったデミの精神状態は急激に悪化し、摂食障害に陥ってしまった。
このとき、デミを陰で支えたのがブルースだ。そのころブルースはエマとの第一子メイベルちゃんが誕生したばかりだったが、連日かかってくるデミからの電話に応対し、ささいなメールにも逐一返信していたという。
こうしたブルースの支えもあり、デミは少しずつ正気を取り戻していったのだった。
ブルースとデミの娘たちは、長女のルーマーが31歳、次女スカウトが28歳、三女タルーラが26歳と、すでに全員成人済みだ。
偉大な両親を持つ彼女たちは、幼いころから何かと世間の注目を浴びがちで、苦労続きだったという。とくにその容姿について貶されることが多かったという。
長女ルーマーはかつて、
「父に似たあごが嫌いだったの。母は美しいのに、わたしは『じゃがいも』って呼ばれているでしょ。だから美容整形が必要だと思い詰めたのよ」
と語った。
末っ子のタルーラも、自分を醜いと思い込む醜形障害に悩み、深刻な摂食障害と戦っていた。
また、次女スカウトは未成年のころに公共の場で飲酒して逮捕され、その場でニセのIDを提出したため、拘留されてしまったことがある。
ブルースは、このように繊細で傷つきやすく、道を踏み外しがちな娘たちと、精神的に不安定になりやすい元妻を放っておけないのだろう。
なにより、ブルースと現在の妻エマとの深い信頼関係と、エマによる理解があるからこそ、このように不思議な隔離生活が成立しているもよう。
デミがブルース離れできる日は来るのだろうか……?
文:原西香(はら あきか)
海外セレブ情報誌を10年ほど編集・執筆。休刊後、フリーランスライターとして、セレブまわりなどを執筆中