原作者・池井戸潤氏のお墨付きギャグ漫画『半沢ニャオ樹』が話題

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池井戸潤氏原作の人気小説『半沢直樹』がドラマ化され、「倍返しだ!」の決めゼリフとともに社会現象となったのは2013年のこと。堺雅人が主人公を演じ、最終回の視聴率が42.2%と、平成30年間に放送されたドラマの中で第1位という数字を叩き出した。

そんな人気ドラマの続編が2020年4月中旬からスタートする予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大によりやむなく放送延期に。このほど、7月19日に放送スタートとのニュースが流れ、喜びの声で迎えられた。

『半沢ニャオ樹 1』原作・企画:池井戸潤 漫画:篠丸のどか

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続編の放送開始にあたり、ざっくりと、しかも面白おかしくこれまでの出来事をおさらいしたいという向きにオススメなのが、篠丸のどか氏がコミック配信アプリ「マガポケ」で連載し、このほど単行本が発売された『半沢ニャオ樹』だ。タイトルからも想像がつくように、登場人物は皆、猫。舞台は東京中央銀行…の裏にあるニャンニャン中央銀行である。

「もちろん、前作ドラマは毎週夢中になって観ていました」という著者の篠丸のどか氏。では、この仕事のオファーがあった時には、即OKを出したのかと思いきやーー。

「『半沢直樹を猫にする』と聞いた時には正直、信じられない気持ちでした(笑)。『猫? 本当に? ちょっと考えさせてください』って」(篠丸氏 以下同)

とはいえもともと猫を飼っていたという篠丸氏。猫好きが思わずクスッと笑ってしまう「あるある」エピソードを交えつつ軽妙に物語が進み、当初の狙い通り「脳みそをつかわなくても、あらすじがわかる」上質なギャグ漫画に仕上がっている。

単行本2冊分のストーリーを12P×10話でどう展開させるか、というこの企画最大の壁を破ったのは、支店の事務職員「キヨさん」の存在だ。

「『裁量臨店』で半沢の窮地を救ったキヨさんは、原作ではほんのワンシーンにしか出てこないのですが、なんだか引っかかる存在だったんです。全てのストーリーを真面目に追うわけにはいかない中、オチを回収する猫がほしいね、となったときに真っ先に白羽の矢が立ったのが、キヨさんでした

全編で、キヨさんが大活躍。粉飾決算の末、5億円の不正融資を受けて倒産、雲隠れした東田。その隠し財産のありかをなぜか知っているキヨさん。オネエ言葉の憎っくき金融庁検査官・黒崎がなぜか恋に落ちてしまうキヨさん。

「キヨさんというスーパースターを思いついてから、加速度的に物語が回り出しましたね。でも、ひとつ心配だったのが、ここまでふざけて池井戸先生に怒られないか、ということでした。

なので、まずキヨさんの登場シーンまでネームが上がった時点で、池井戸先生に監修をお願いしました。返事が戻ってくるまでの1週間ほど、ビクビクしながら待っていたら、『面白いから、もっとやってください。もっと派手に』と(笑)。『いいんですね?』ということで、びっくりするくらい自由にやらせていただきました」

担当編集2名を交えた、終始笑いの絶えないインタビュー。打ち合わせも毎回こんな感じだったと篠丸氏は笑う。これまで「別冊少女フレンド」で少女コミックを、「ヤングマガジン」で青年向けコミックを発表してきたというがーー。

「もともとネームがめちゃくちゃ遅いはずなのに、今回はすごく早かった。3人でわちゃわちゃ話していて、2日で1話分のネームが出来上がる。話してる中でほぼほぼ出来上がった感じですね」

原作での描かれ方からは想像もつかないほどデフォルメされ、ある意味「壊れた」キャラ達が、『半沢直樹』1・2巻のスーパーダイジェストを展開する上でいい仕事をしている。

「最終話の打ち合わせが終わった時には、なんだか寂しかった…」というほどぶっ飛んだストーリー展開。ハチャメチャな割りには、前作までの登場人物と事件がいつの間にかおさらいできてしまうという不思議な読後感を、ぜひ体験してほしい。

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