ジャニーズも出演を懸念?コロナ禍で『24時間テレビ』が放送危機 | FRIDAYデジタル

ジャニーズも出演を懸念?コロナ禍で『24時間テレビ』が放送危機

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昨年の『24時間テレビ』でパーソナリティを務めた嵐。例年ジャニーズ事務所が関わっているが……
昨年の『24時間テレビ』でパーソナリティを務めた嵐。例年ジャニーズ事務所が関わっているが……

「やらないといけないという、我々も使命感を持っておりますので。どういう形になろうが必ずやるという風に考えております」

3月23日、日本テレビのチャリティー番組である『24時間テレビ』の本年度の放送について聞かれた同局の小杉善信社長はそう明言した。

3月23日は20~22日の三連休を終えた直後の月曜日。今でこそ「緊急事態宣言」が全国で出され医療崩壊の瀬戸際に立たされているが、当時は新規感染者の増加カーブが緩やかで、国民にも油断があった。

若者は束の間の自粛解除を楽しみ、大勢が街に繰り出した。結果、感染ルート不明の新規患者が急増。現在の危機的状況を招いてしまった感は否めない。

小杉社長の発言はそんな“浮かれモード”のさなかに行われた定例会見でのものだが、現時点で訂正・撤回はなされていない。

『24時間テレビ』は「愛は地球を救う」のスローガンの下、毎夏様々なチャリティーイベントやマラソン企画でお茶の間を盛り上げてきた。常に20%前後の高視聴率を記録する優良番組で、クライアントも広告を出しやすい。

「視聴率がいいだけでなく、“チャリティー”を謳っているので、番組イメージが良いですからね。ナショナルクライアントがずらりと並び、正直言って“ボロ儲け”。毎年、大きな黒字を出すので、局は是が非でもやりたいんです。コロナは国民全員が共有する危機。それでも、社長は鼻息が荒くなっていたのだと思いますよ」(日テレ関係者)

だが、事態は定例会見当時とは全く次元が異なるレベルになっている。国内感染者は1万人の大台に達することは確実で、死者の数もどんどん増えている。

当初、インフルエンザ級と言われた致死率は、インフルのゆうに10倍はあることが判明。政府は「密閉」「密集」「密接」の“3密”の回避を訴え、全国民に不要不急の外出を控えるよう要請している。

また、メディア業界でも感染者が続出。

テレビ朝日では『報道ステーション』のメーンキャスター・富川悠太アナウンサーが罹患し、スタッフにも体調不良者が続出している。同局はついに4月17日から3日間、東京・港区の本社を“ロックダウン”し、フロアの一斉消毒を行った。

「日テレにとっても対岸の火事ではない。特に報道部員は取材活動があるので、他の業種に比べて感染リスクは高い。公表されないだけで、テレビ業界には“隠れコロナ社員”は相当数いるんじゃないかとウワサされていますよ」(テレビ局関係者)

頼みの綱は特効薬かワクチンがスピード製造されることだが、医療関係者によれば「臨床実験を何度も行わなければならないため、ワクチンの製造は最短でも12~18カ月はかかる」という。『24時間テレビ』が放送される8月下旬の時点で、感染者の数が大幅に減っていたとしても、ゼロにならない限り、オーバーシュート(感染爆発)の危険は付きまとう。

「『24時間テレビ』は、番組の性質上、どうしても身体障がい者や難病を患う方に密着しなければならない。新型コロナが恐ろしいのは、無症状者からも感染するところ。万が一、番組スタッフなどから彼らに感染すれば、持病があったり、免疫力が健常者よりも劣っている分、重症化の可能性が高まる」(同・テレビ局関係者)

そして、出演タレントからもNGが続出することが予想される。

「『24時間テレビ』のメーンパーソナリティーは、例年ジャニーズ事務所のタレントが務めてきた。昨年は嵐、今年はジャニーズいち押し『King & Prince』の抜擢も一部でウワサされていた。それも感染リスクのあるうちはジャニーズ側もOKは出さないだろう。タレントを預かる身としては、リスクにさらすことはできない」(スポーツ紙記者)

こうした状況下であっても、日テレは放送を強行するつもりなのだろうか。

  • PHOTO蓮尾真司

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