テレワーク中、あなたの同僚は充実の “ラジオ”だ | FRIDAYデジタル

テレワーク中、あなたの同僚は充実の “ラジオ”だ

コロナ禍で在宅勤務をしている方も多いこの時期、ラジオの魅力を再確認してみよう!

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TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』で水曜の DJパートナーを務める小倉弘子アナ
TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』で水曜の DJパートナーを務める小倉弘子アナ

会社員の友人たちはもう世界中の誰もが知っている諸般の事情により、在宅勤務になった。今まで毎日同じリズムで働いてきた人たちにとって、習慣を変えるのは苦痛だろうと思う。そんな友人たちから

「ねえ小林さん、仕事中は何を聴いているの?」

と、聞かれることがチラホラ。はて? そうか、よく考えたら私は長年、自宅がオフィス。ずっと書きものをしている、在宅勤務のプロである。

「デスクワークのときはほとんどラジオを聴きながらなんか書いているよ」
「ラジオ?? どうやって聴いているの? え、コンポとかあるの?」

ここで知った。ラジオ文化というのは、普通の人たちにとって触れる機会が少なくなっているのかもしれない。これはもったいないし、仕事中には最適なBGMであり、情報源だと愛用してきた私(=在宅勤務のプロ)からラジオの魅力について伝えていきたい。

目よりも耳で情報を得るほうが正確性を増す(気がする)

覚えているだろうか。私たちが学生時代、ラジオはメディアの主役だったことを。生放送に合わせてラジカセの前に待機、ハガキもよく書いていた。ちなみに私は中学生の頃、SMAPのラジオ番組で大好きだった森くんに自分のハガキを読んでもらえたことをいまだに鮮明に覚えている。

ただ今は私の思春期のような熱量を持て、というわけではない。今、この文章を読んでくれているスマホでアプリ(radiko)を使えば簡単に聴くことができる。しかもオンタイム放送だけはなく、過去の放送もある程度はさかのぼって聴くことができるという機能つき。AMとFMの境目もなく楽しめる。

ラジオの良さは耳で情報が入ってくること。それもD Jの安定した速度の話し方で、耳へ流れ込んでくるというイメージだ。仕事をしている背後でテレビがついていると、どうしても“見たい欲”が動いてしまうのは仕方ない。テレビは見て、聞いて成立する情報源なのだから。でもラジオは聞くだけでいいし、テレビとは違う形で有効的に情報をインプットできる媒体なのだ。

この辺で、私のお勧め番組をいくつか紹介したい。朝、仕事を始めるときは『THE GUY PERRYMAN SHOW』(Inter FM897・月〜金・07:00〜)。DJ・Guy Perrymanのアナウンスによって流れてくる世界各国の音楽。これが“朝”を意識しているのか、心地良いものが多くていい。仕事が心地良くスタートする。

そのままランチタイム付近は『ジェーン・スー 生活は踊る』(TBSラジオ・月〜金・11:00〜)へ移動。生活情報も入ってくるけれど、リスナーから届く人生相談に対するスーさんの回答が的を得ていて、自分の悩みにも参考になるのだ。あと絶妙に中年女性視点で、リスナーと同じ立場から発信してくれているのも聴きやすい。ちなみに私は、水曜DJパートナー・小倉弘子アナウンサーとの掛け合いが好きだ。

不安が募る日々でもDJの変わらないテンション

ラジオ放送のいいところは音楽を含めて、いろいろなトレンドが一気にキャッチアップできること。それから現在のような有事でも、DJのテンションや放送内容はほぼ変わらないこと。数ヵ月前と日常と同じ明るさがそこにある。

では、お勧め番組を引き続き。どんな形態で働いていようと、どうしても集中力が欠けてくる、午後。ここは眠気と自制心の飽くなき戦いが始まる。ここは気持ちの良い、さっぱりした声を入れたいので『GOOD NEIGHBORS』(J-WAVE・月〜木・13:00〜)に切り替えて、DJのクリス智子さんによる清涼感のある声を聴いて、自分のやる気を取り戻す。ベテランの彼女、トーンも安定していてさすがの一言。番組内で本を朗読するコーナーがあるのだが、ここでいつか自分の本を読んでもらうのが密かな私の目標である。

そして夕方から仕事を終える19時までは『GROOVE LINE』(J-WAVE・月〜木・16:30〜)はDJ ピストン西沢さんの軽快かつ、くだらない話を聴きながらラストスパート。彼が曲紹介の直前、たまにぽそっとつぶやくゴシップネタが好きだ。これこそ肩の力を聴いて笑いたい、耳から得る情報。

と、なんとなくルーティーンで聴いている好きな番組を並べたけれど、一度聴いて自分の好みを探してみて欲しい。いきなりの在宅勤務で戸惑っている人も多いと思うけど、今まで縁のなかった娯楽を一日の中に取り込むのは、想像以上にいい気分転換になる。

人と会うことの温かさ、貴重さのありがたみをひしひしと感じていると思う。でも誰かと会うのは、今は控える時期。そんな今はラジオを同僚にして、仕事を頑張ることをお勧めしたい。“人の声”がダイレクトに伝わってくるのも、また今まで感じたことのない愛情だから。

※放送予定日時は変更の可能性がありますのでご注意ください。

  • 小林久乃

    エッセイスト、ライター、編集者、クリエイティブディレクター、撮影コーディネーターなど。エンタメやカルチャー分野に強く、ウエブや雑誌媒体にて連載記事を多数持つ。企画、編集、執筆を手がけた単行本は100冊を超え、中には15万部を超えるベストセラーも。静岡県浜松市出身、正々堂々の独身。女性の意識改革をライトに提案したエッセイ『結婚してもしなくてもうるわしきかな人生』(KKベストセラーズ刊)が好評発売中。

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