休業中の風俗嬢が苦境を告白「収入は激減、それでも…」

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緊急事態下、あらゆる産業に危機が迫ってきている。そんななか、水商売に携わる人たちはどうしているのか。都内の派遣型風俗店で働く20代の女性が、現状と苦境を教えてくれた。

「女の子達はショーパブだったり、プライベートのパーティーだったり、別のコンパニオン業を掛け持ちしている子が結構います。最近だと『パパ活』をしている子もいますね。普通なら店側も容認してくれるのですが、私が働いている店では3月に入った段階でそういった掛け持ちを禁止にしていました。

実際、SMショーに出演していることがバレてクビになった女の子がいました。店側は、別の場所で感染してしまうリスクを恐れていたようです。別の店のことまでは管理のしようがないですからね。

3月に入ったらテレワークで出社しないサラリーマンが増えたので、だんだんと会社帰りに遊んでいたお客さんが来なくなって…。そういう人って割と遊び方もちゃんとしてるので、いわゆる“良いお客さん”なんですよ。それからは、不潔だったり、要求が激しかったり、普段では敬遠されるタイプのお客さんの比率が間違いなく増えました。

ただ、私が在籍している店では、4月に入ったらそういうちょっとヤバイお客さんからさえもあまり指名が入らなくなりました。やっぱり非常事態宣言が出たことが大きいんだと思います。

いま営業している店舗でも、お客さんの質はかなり落ちていると思いますよ。私だって感染は怖いし、一応は補償が出るようなので、とりあえず今は出勤を止めています」

当初、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための休校に伴い厚生労働省が新設した助成金では、風俗業などで働く人たちが対象外とされていた。しかし「職業差別である」と批判の声を受け、加藤勝信厚生労働相は風俗業や客の接待を伴う飲食業で働く人たちも支援対象とする方針を表明している。

それでも、先述の女性は「どこまで効果があるかはわからない」と話す。

「大手の風俗店では、緊急事態宣言の翌日には休業に踏み切っているところもあるみたいですけど、それもいつまでもつかわかりません。補助金だって、もらえるとしても先の話なので、見切り発車で営業を再開する店や、感染が怖くても営業を続けている店に移って出勤する子がこれから増えていくでしょうね。

これを機に、この世界から足を洗う子がいてもおかしくない。すき好んでこの仕事を始めた子ばかりではないですからね。ただ、私はこれまで通り続けます。つらいはつらいけど、月に数十万円稼げる仕事なんてそんなに無いですから」

困っているのは現場で動いている人間だけではない。都内で派遣型店舗を経営する男性のもとには、休業直前にこんな電話がかかってきたそうだ。

「スカウトマンから『新しい女の子、紹介しましょうか?』と電話が来ましたよ。こっちはもう休業の準備をしているわけなので、当然断りましたけど、彼らも大変です。雇ってくれるお店がなければ、彼らスカウトの収入はゼロですからね。

実は表向き営業している店舗型の風俗店も、裏では売りに出され始めている店もあるんですよ。価格は都内のソープランドの場合、内装もそのまま丸ごと買い取って1000万円強と聞いています。大手グループでは風俗店以外にキャバクラや通常の飲食店を経営しているところもありますが、きっとそういうところも整理を始めているでしょうね。

今のところアテも無いですが、落ち着いたら僕も別の仕事を探すと思います。夜の街が元通りになると思わない方がいいかもしれません」

コロナによって、夜の街の風景も一変することは間違いない。

  • 取材・文カルロス矢吹

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