実家の片付け・生前整理で「捨てていいモノ・悪いモノ」

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ある日突然、親から実家を受け継ぐことになったらーーあなたはきっと、長年の間に溜まった 「モノ」の整理に頭を抱えるはず。

中年世代なら誰もがいつかは向き合わなくてはならない、実家の片付け。そんなときに頼りになるのが、プロであるリサイクル業者のアドバイス。実家に眠る「お宝」は、いったいどんなモノ? 気の早いあなたの生前整理(?)にも役立つアドバイスをお届けしよう。

プロ直伝! 「売れるモノ」はこれだ

実家にしまい込まれた、モノ、モノ、モノ……。一刻も早く断捨離したい! と気持ちははやるが、まずは売れるモノ・売れないモノの見極めが大事。

実際の「生前整理サービス」で高額買い取りされた、1964年東京オリンピックの非売品ポスター4枚フルセット 写真提供:株式会社トレジャー・ファクトリー

「当社の生前整理買取バイヤーは家財評価アドバイザーの資格を取得しており、専門の知識を持ったスタッフが不用品の買い取りや、買い取りできないものの処分方法などを必要に応じてアドバイスしております。

が、お客さまにも、買い取り金額をなるべく多くお支払いできる“お宝”を発見する嗅覚を身につけていただけるとよいと思います」

こう語るのは、創業25年、全国180以上の店舗で買取り、販売などのリユース事業を行いう株式会社トレジャー・ファクトリーのバイヤー・小野倫敬氏。

捨てないでおいたほうがいいものの代表として挙げたのは、以下の3ジャンルだ。

●アクセサリー類

これは、言わずと知れた貴金属。世界経済の情勢が不安定な今、とくに金は頼れる資産として再注目されている。片方だけのイヤリングや壊れたネックレス、眼鏡のフレームなども、貴金属であれば買い取り対象になる。

「表彰などでもらった金杯・銀杯なんかも忘れられがちな貴金属。また、以前、化粧クリームの空き容器の中から10点ほどの貴金属が発見されたことがありました。捨てようとする前に一度、確認してみてください」(トレジャー・ファクトリーのバイヤー・小野倫敬氏 以下同)

●置物・陶器・絵画など

美術品や骨董品の類。高級食器セットも高く売れる。自身では価値がわからなくても、市場で思わぬ高値がつくことも多い。

「高齢の方はものを大事にとっておかれる世代。箱などの付属品は天袋や押入れに保管してある場合が多いです。状態がいいほど評価は高く、とくに茶道具や焼き物などは箱の有無で評価額が変わることもありますので、なるべく付属品は発掘しておくとよいでしょう」

●コレクション品

貴重品からおもちゃなどの身近な品まで範囲は広いが、開封していないウイスキーやブランデーなどの洋酒、酒造メーカーが過去に頒布したノベルティ、ソフビ製などのレトロ系のおもちゃは意外にいい値段がつきやすい。

また、昭和の香り漂う黒電話、古いミシンやレトロな家電製品なども、実用品ではなくインテリアとしての需要が高まっているという。

「これは古くて売れないだろう、と思うものでも、逆にヴィンテージの価値が生まれている場合があるので、迷ったものは取っておいて、プロに査定してもらうのがいいと思います」

また、意外なモノが〝お宝〟になったエピソードも。

「1964年の東京オリンピックの非売品ポスターが4枚フルセットで発見され、高額買い取りされたことがありました。また、同オリンピックの記念メダルなど、関連のグッズも買い取り対象です」

延期となった東京2020オリンピックのグッズも、置いておけばそのうち価値が出る……こともあるか? ないか?

売れにくいのは「書籍・紙類」「衣類」「中古家電」

さて、逆に、案外買い取りが難しいのは、以下の3ジャンル。

●書籍・紙類

よほど貴重なものでなければ、買い取りできないか、できても価格が低いことが多い。

●衣類

こちらも、ハイブランド品でない場合は値段に期待はできないため、家族や友人間でのリサイクル、あるいは思い切って処分を。

「いずれ手放すつもりのブランド品のバッグなどは、カビが生えたりベタついたりしないよう、湿気の少ない場所で、ときどき風を通しておくとよいでしょう」

●製造から10年以上経った家電製品

先出の昭和レトロ品などのようなヴィンテージでない中古家電も、なかなか値段がつきにくい。トレジャー・ファクトリーの場合は、製造から10年以内が買い取り対象だが、それ以上の古い品は、使い切って適切に処分しよう。

逆転高額査定のために押さえておきたいポイント

さらに、買い取りを依頼する際、少しでも査定金額をアップさせるために、あるいはプロに見積もりを依頼する前に心がけるといいポイントを、小野氏に尋ねた。

●家の中のモノの量や内容を把握する

「箱入りの未使用品や高価な品、そのほかのものも要るモノ・要らないモノをざっくり仕分けておいていただくと、査定がスムーズに行えます。

また、これは無理だと思っても、プロの目からすると意外と買い取れるものもあるので、先に処分を進めずにご依頼ください」

●閑散期に査定を依頼する

「量にもよりますが、引き取りの際にはトラックが必要になります。トラックの需要が高い引越しシーズンの2〜5月は、トラック料金が高くなる関係で、ほかの時期に比べて費用がアップする可能性があるため、時間に余裕がある場合はその時期を外すのも裏技です」

●「入れ物」も売れる

「整理ダンスや本棚などは買い取りできる可能性あり。中身を出してカラにしておいていただけると、評価がしやすくなります」

●余裕があれば相見積もりを

「査定を依頼する際、業者によっては、数万円〜5万円程度、料金に差が出ることもあります。やはり、お時間に余裕がある場合は数社見積もりを取るとよいと思います」

どうですか、もりもり湧いてきませんか、整理欲。「ステイホーム」週間を終えてもまだまだ続く自粛の日々、買い取りへの準備期間にするのも一興。そして最後に、すべてのものを処分した後に残る「思い出」の保管にも気を配れば、完璧だ。

「プリント写真やネガはひとまとめに。パソコン内の画像のデジタルデータはハードディスク等にコピーするなどの準備をしておきましょう」

  • 取材・文大谷道子

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