実食!大手コンビニ3社の「ジェネリック二郎」徹底食べ比べ
コンビニが三社三様の個性を発揮! きっと見つかるあなたの推し麺
新型コロナウィルスの影響で外出自粛が続く中、なかなか外食することもできずに、飲食店とその常連客はなかなか辛い思いをしている。ラーメン好きにもとってもしんどい時間が続き、最近では「ラーメン二郎 目黒店」をはじめ、持ち帰りを始めるラーメン店も増えるなど、自宅でラーメンを楽しむファンも多い。また、スーパーやコンビニなどで販売されているラーメンも年々進化を続けていて、家庭でも本格的な味を楽しめるようにもなった。
そんな中、コンビニで販売される“ジェネリック二郎”と呼ばれるラーメンが人気だ。これは、ラーメン二郎風のラーメンをコンビニ各社が開発したもので、レンジで温めるだけで自宅で二郎系ラーメンが味わえるというもの。外出自粛が始まってからというもの、筆者の近隣のコンビニでも品切れになっていることも多く、外で食べられないもどかしさをこの“ジェネリック二郎”で解消しているジロリアンも多いようだ。
筆者も30代前半までは二郎に通うジロリアンであり、多い時は週1~2回のペースで通っていた。今でも食べたくなるのだが、加齢とともに食べるのがきつくなり(変なプライドがいまだにあって「麺少なめ」と言えない)、最近ではめっきり足が遠のいている。そんな昨今、コンビニ各社がジェネリック二郎を販売してくれているおかげで、気軽に食べられるのはありがたいことだ。
そこで、ローソン、ファミリーマート、セブンイ-レブン大手3社のコンビニのジェネリック二郎を食べ比べ。みなさんの好みに合いそうなのはどれ?
麺とスープのバランスが取れた万人向けジェネリック二郎/《ローソン》にんにくが決め手!豚醤油ラーメン 509円<税込み550円>
- 麺:平打ちストレート麺 ※麺量記載なし
- 麺の固さ:柔らかめ ☆★☆ 固め
- スープ:甘め ☆★☆ 辛め
- トッピング:チャーシュー1枚、キャベツ、モヤシ、ニンニク
- カロリー:611kcal
- 温め(500W):5分
歯ごたえのよい平打ち麺とすっきりめのスープで、強烈なインパクトこそ無いが、全体的にバランスが取れていてレベル高めの一杯。大食漢にはややボリュームが足りないかもしれないが“ラーメン二郎な気分”を満たしてくれるには十分。
推しは300gの麺量! ガッツリいきたならこの一杯!/《ファミリーマート》満腹大盛にんにく醤油ラーメン 510円<税込み550円>
- 麺:極太麺 300g
- 麺の固さ:柔らかめ ★☆☆ 固め
- スープ:甘め ★☆☆ 辛め
- トッピング:チャーシュー1枚、キャベツ、モヤシ、ネギ、ネギラー油和え、ニンニク
- カロリー:742kcal
- 温め(500W):7分
とにかく麺の存在感がすごい。モチモチ、ムニュムニュした食感で博多うどんを思い出すような食べ応え。トッピングも豊富なので、ボリュームを重視するならおすすめ。唐辛子やコショウなどのスパイスがあるとよく合いそうなので、自宅で食べるなら試してみて。
麺の再現度に刮目! 非乳化系好きは大満足のスープ!/■《セブン-イレブン》中華蕎麦とみ田監修 豚ラーメン 550円<税込み550円>
- 麺:太ちぢれ麺 200g
- 麺の固さ:柔らかめ ☆☆★ 固め
- スープ:甘め ☆☆★ 辛め
- トッピング:チャーシュー1枚、キャベツ、モヤシ、アブラニンニク玉
- カロリー:822kcal
- 温め(500W):7分30秒
まず麺の完成度の高さに驚く。本当に店で「麺固め」コールをしたときのよう(実店舗での「麺固め」コールは、食券を出すときや小、大などの麺量を聞かれたときなど、各店舗でタイミングが違って難しい)。非乳化系スープ、トッピングなど、どれもレベルが高い一杯で、他店より値段もちょっと高め。
それぞれ食べ比べてみると、3社ともそれぞれまったく違う個性があり、こういった面でも店舗ごとに個性が出る「ラーメン二郎」の実店舗と同じだ。また、自宅で食べる場合は自分でモヤシやキャベツ、ニンニクを自由に“マシ”にできるし、「ラーメン二郎」ではできない“ライスと一緒に味わう”なんていう贅沢も可能だ。
外出自粛が続いて、なかなか実店舗に食べに行けないもどかしさは、ジェネリック二郎で埋めることができる。そんな希望を持ちつつ、実店舗で気兼ねなく食べられる日を心待ちにしたい。
- ※レビュー・感想はすべて筆者個人の感想です。
- ※ラーメンはすべて4月25日に東京・世田谷区内のコンビニ各店で購入。
- 取材・文・写真:高橋ダイスケ