共感の嵐!『あざとくて何が悪いの?』に新エンタメ誕生の予感 | FRIDAYデジタル

共感の嵐!『あざとくて何が悪いの?』に新エンタメ誕生の予感

「あざとい女」のツートップが凄すぎる!

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ニベアの新商品発表会で、商品に見立てたチョコにキスをする田中みな実。うーむ、あざとい?
ニベアの新商品発表会で、商品に見立てたチョコにキスをする田中みな実。うーむ、あざとい?

田中みな実と、テレビ朝日アナウンサーの弘中綾香が共演する番組があると聞いて、思わず予約録画をした。その番組のタイトルは『あざとくて何が悪いの?』(テレビ朝日系・地上波放送終了、5月1日(金)までオンデマンド無料配信中)。企画で番組が成立したのではなくて、この二人ありきで作られたようなタイトルである。

今、女性の理想の生き方をひた走りする女性二人の共演というだけで心躍るのに、司会は山里亮太、そして男性のあざとい代表ゲストは千葉雄大。結果、本当に面白くて2回も見て笑ってしまった。もうじき無料配信が終わってしまうそうなので、少しでも多くの人(特に中二病の治らない男性たち)に見て欲しいと、私が感じた魅力を伝えることにした。

女の敵の習性を笑って何がいけないの?

まずはどんな番組なのかを簡単に説明しよう。

ここ数年、女性の最大級の敵と言われる“あざと女”の特徴や習性を再現ドラマ化して、そのポイントをスタジオの司会やゲストが評価をする。例えば特徴はこんな感じ。

・飲み会で『三四郎のオールナイトニッポン』を聴いている、サウナが好きと言う。
・『全裸監督』が面白いと言う。
・出社してくるなり「すっぴんだから」と言う。

読むだけでは男性からするとどこにハニートラップがあるのか、狐につままれてしまうかもしれない。ただこの行動の裏に潜む“あざと女”の企みを、勘のいい女性は即座に気付くはず。

田中と弘中は女性の代弁者として、めちゃくちゃにキレのある突っ込みを繰り返す。上記のあざとい振る舞いも、この二人にかかれば下記のような解釈になる。

「(ラジオを聴くのは)地味アピールね!」(田中)
「女子で『全裸監督』好きはないわ……(笑)」(弘中)
「(すっぴんアピールは周囲からの)『カワイイ』待ちだった〜。カワイイのカツアゲですね!」(弘中)

再現ドラマに対する二人のジャッジは的確そのもの。演技に埋もれている小さな言動を見逃さずに、容赦なく言葉の弾丸を撃ち放ってくる。出演者はあざといと感じると、テーブルにあるボタンを押すのだが、二人のボタンは放送中休むことなく押されっぱなし。ただその様子を見ていると、この番組のリサーチがいかに緻密にされているのかがわかる。

あざと女のプロ二人が手厳しいご意見番に

『あざとくて何が悪いの?』の雰囲気に近い番組に『女が女に怒る夜』(日本テレビ系・不定期放送)がある。女のいやしい行動に対して、女芸人やタレントが言いたい放題に評価して、面白コメントを繰り返している。

これも面白いのだけど、今回紹介している番組はまた旨味が違う。そもそも日本の“あざと女”の代表であり、歩く取説の二人からすると再現ドラマの女の行動はお見通し。放送中もワイプであざといポイントが出てくる前に、行動を予想するシーンもある。つまり“あざと女”の雑魚どもの行動は、この二人に見透かされているという縮図なのだ。

何をおまえが! と言われそうだけど私は10代から女子アナが好きではなかった。世間やプロ野球選手に媚びている雰囲気と、男性目線しか意識していないようなビジュアルは見ていて気持ちがいいものではない。単に、自分が持っていないものを持っていることに対するやっかみかもしれないが、生きる道が違う種族だと判断してきた。

そんな考えを持ちながらも、この二人のことはキー局入社当時から

「……すごいのが登場した……」

と、目が離せずにいた。あざといこと、強いこと、美しくいるために努力を欠かさないことを一切隠さず、むしろブランディングに取り入れている。そして最終的に女性は彼女たちを支持するようになった。これこそが令和の勝ち組である。他人や男の甘い汁を吸って、名誉を手にする時代は終焉を迎えたのだ。

女性たちにとって、賢く生きるテクニックがこの番組では披露されている。自著でも女性には強く生きようと書く私が、全力で見たほうがいいとお勧めする。視聴中、独り言がハンパなくなるほど面白いから。

実はこの番組、昨年の9月に第一弾が放送済み。深夜放送で、うっかり見逃してしまった。ただ第二弾はSNSなどでたくさんの告知が流れていて、私も情報をキャッチできた。それは田中みな実と弘中綾香の高まった人気が大きく影響していると思う。結果、第二弾は大好評を博した。自粛が終了したら、パワーアップした第三弾の放送もありますように。

•配信予定は変更の可能性がありますのでご注意ください。

  • 小林久乃

    エッセイスト、ライター、編集者、クリエイティブディレクター、撮影コーディネーターなど。エンタメやカルチャー分野に強く、ウエブや雑誌媒体にて連載記事を多数持つ。企画、編集、執筆を手がけた単行本は100冊を超え、中には15万部を超えるベストセラーも。静岡県浜松市出身、正々堂々の独身。女性の意識改革をライトに提案したエッセイ『結婚してもしなくてもうるわしきかな人生』(KKベストセラーズ刊)が好評発売中。

  • 写真時事通信社

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