マンガ好きこそ、おうち時間に「バーチャルアイドル」が最適なワケ | FRIDAYデジタル

マンガ好きこそ、おうち時間に「バーチャルアイドル」が最適なワケ

マンガ『Hop Step Sing!』を試し読み!

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新型コロナウイルス拡大の影響を受けて、日本中が自粛生活となって久しい。おうち時間、みなさんはどんなことをして過ごしているだろうか。

ゲームをしたり、好きなアーティストのミュージックビデオ(MV)を見たり、大好きな漫画を見たり、かもしれない。「バーチャルアイドル」なら、その全てがまとめて楽しめることをご存知だろうか。

★VRでトップアイドルを目指すシンデレラストーリー! 漫画『Hop Step Sing! ~VRアイドルストーリー~』1〜3話を無料公開中

VR×MV×マンガ=最強のメディアミックス? 「バーチャルアイドル」は今の時代らしいコンテンツといえる

バーチャルアイドルとは、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)を装着して楽しめるVR上の空間や、YouTubeを筆頭にした動画配信プラットフォームなどを舞台に活動する2次元アイドルの総称。

従来のアニメ・ゲームの二次元アイドルとの大きな違いは、リアルタイムモーションキャプチャー技術によって「ファンとその場でコミュニケーションが取れる」ことで、二次元のアイドルでありながら、意思を持って観客と会話をしたり、そのやりとりを活動に反映させたりと、三次元のアイドルと同じような活動ができるのが最大の特徴だ。

たとえば、バーチャルタレントの中で自ら「アイドル」と名乗っている最大規模のグループ、ホロライブ(hololive IDOL PROJECT)は、普段はそれぞれが個別にYouTubeなどで生配信を行なっているライバー(ライブ配信者)の集まりで、グループとしても2020年1月に豊洲PITでの1stライブを敢行。

この公演のチケットは即完売し、当日は有料インターネット配信もあわせて数万人規模のファンがライブを楽しんだ。他にも.LIVEのアイドル部、えのぐ、GEMS COMPANY、Palette Projectなど、様々なバーチャルアイドルたちが活動。その一組がHop Step Sing!だ。

架空のアイドルが実際に歌って踊る!?

Hop Step Sing!は、虹川仁衣菜(にじかわにいな/CV:指出毬亜)、椎柴識理(しいしばしきり/CV:鳥部万里子)、箕輪みかさ(みのわみかさ/CV:日岡なつみ)による3人組アイドルグループ。

歌を中心としたバーチャルでの活動とコミック展開との2軸で活動しており、これまでにオリジナル楽曲を5曲発表。YouTubeでの生配信番組や、VR上のソーシャルサービス「VRChat」内に設けられた空間「Mika Mika Room」での体験型コンテンツなど、様々なプラットフォームを横断するメディアミックス的な活動を続けている。

中でも、Hop Step Sing!が他のバーチャルアイドルと比べて特徴的なのは、オリジナル曲のMVがSteamで配信されていることだろう。

Steamとは、主にPC用ゲームを販売する配信ストアのこと。VRにも対応しており、高品質のVRコンテンツを配信できる。そのため、Hop Step Sing!のMVでは、目の前にアイドルたちが現れる臨場感たっぷりの映像に加えて、MV内で視聴者がボタンを押したり、メンバーとハイタッチしたりと様々なアクションを取ることができる。

特に、2019年12月に配信を開始した仁衣菜のソロ曲「アストラル・ピース」のMVは、視聴モードがオートとマニュアルの2つに分かれており、マニュアルモードを選択すると、自分自身でMV内を歩き回ることが可能だ。

従来のように視聴者が受動的にMVを観るだけでなく、自らも登場人物となって、その世界を歩き回ることができる。たとえば、普段MVを観ていて、「もっとこの角度から観てみたい」「こっちから観ると、どう見えるんだろう?」と考えたことはないだろうか?

Hop Step Sing!のMVでは、そんな「もしも」が叶えられるのだ。また、VR機器を持っていなくても、YouTubeで360°仕様のMVが公開されているため、VR、PC、スマートフォンなど各々の環境に応じて視聴方法を選択できる。

トップアイドルを目指す「シンデレラストーリー」が泣ける

そしてコミックでは、ストーリーを小玉励が、漫画を明日部結衣が担当。「コミックDAYS」を筆頭にした3つの漫画アプリ/WEBコミックサイトで連載されており、単行本は現在のところ1巻が発売中だ。

このコミックの特徴は、彼女たちの結成からのストーリーを追うことで、Hop Step Sing!の活動の裏側や、メンバーの個性が深堀りされていること。歌が大好きながら人前に出るのは苦手な虹川仁衣菜が、クラスメイトの椎柴識理と、識理のアルバイト先にいる箕輪みかさとともにバーチャルアイドルを目指して奮闘する物語は、「たとえ人前に出るのが苦手でも、多くの人と体験を共有することができる」「なりたい自分になれる」というバーチャルの魅力を、3人の少女たちの青春を通して伝えるものになっている。

主要キャラクターは、下の椎柴識理(左)、虹川仁衣菜、箕輪みかさ(右)の3人。彼女たちのライブ映像はVRで体験することができる

また、もともとバーチャルの世界に明るくない仁衣菜がメンバーにいるために、彼女が初めてHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を装着したときの興奮などを通して、VRを体験したことがない読者にその楽しさを紹介する魅力があるのも特徴だ。

コミック版は、バーチャルの予備知識がゼロの状態で読み進めても、VRコンテンツの楽しみ方や、その魅力が分かるような、初心者にも優しい内容になっている。そのうえで、仁衣菜、識理、みかさの3人に加え、作中に登場する様々な登場人物たちのかかわりあいを通して、「バーチャルとは、あくまで“人”の想いや可能性を広げてくれるもの」という大切なテーマが描かれている。

コミック×VRの最大の利点とは?

メディアミックスコンテンツであるため、MVを筆頭にしたバーチャル上のコンテンツと、様々な要素とが連動して生まれる魅力もある。

たとえば、コミック一巻の冒頭で、仁衣菜が学校の屋上で歌っている歌は、仁衣菜のソロ曲「アストラル・ピース」で、そのMVの最後にはコミック第1巻の冒頭を思わせる、仁衣菜と識理とのやりとりが登場する。

こうして様々な活動がプラットフォームを横断して繋がることで、自宅にいながらもその活動を多角的に、間近で体験できる、没入感のある楽しみ方が可能になっている。今後技術が発達すれば、三次元のアイドルとのコラボレーションもスムーズに可能になるかもしれない。

バーチャルアイドル文化のもとになったバーチャルタレント・VTuberの第一人者・キズナアイが活動をはじめたのは、2016年の年末のこと。そこから約3年の間に、VR技術はエンターテインメントの領域でも普及し、人々が気軽に触れやすい状況が生まれつつある。

今後5G回線の普及でより大量のデータを、より高速に、より低遅延で楽しめる環境が整うと、バーチャルアイドルの活躍の舞台もますます広がるだろう。今の時代ならではの“新しいアイドルの形”のひとつとして、バーチャルアイドルの文化に触れてみてはいかがだろうか。

5月17日(日)午後6:00より、NHKBS1にて放送される『COOL JAPAN〜発掘!かっこいいニッポン〜』にて「Hop Step Sing!」が紹介されます

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  • 杉山仁

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