<figure id="attachment_113799" aria-describedby="caption-attachment-113799" style="width: 4418px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="87bea8fa"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2020/05/6974efa3002ff1fefe6b68b2c7192682.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-113799" class="wp-caption-text">刺青の入った受刑者が器用にマスクを作る</figcaption></figure>
揃いの白いTシャツを着た男たちが、器用にミシンを操っている。作っているのは新型コロナウイルスの感染拡大で、需要が高まっているマスク。だが通常のマスク工場と違い、異様な緊迫感が漂っている。男たちの多くが丸坊主で、中には腕に唐草模様の刺青を入れている者もいるのだーー。
写真が撮影されたのは、台湾北部の台北刑務所。受刑者がコロナ感染予防のため、マスクを生産しているのだ。月に作られるマスクは、この刑務所だけで５万枚以上になるという。中国人ジャーナリストの周来友氏が語る。
「台湾では２月にコロナ感染者が急増して以降、国の方針で、すべての刑務所でマスクを製造しています。軽犯罪者も殺人などを犯した凶悪犯も一緒。需要が高まり、時間外まで働くケースもあります。値段は日本円で１枚90円ほどです」
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「メイドイン刑務所」のマスクが流通しているのは、台湾国内だけではない。日本でも販売されているのだ。周氏が続ける。
「台湾ではマスクが輸出禁止です。目をつけたのが、台湾のマフィアなど反社会的な組織。マスクを買い占め、日本など海外へ転売するようになったんです。日本では一時マスクが枯渇していたため、商品価値が上昇。販売価格は最も高い時で、10倍以上になったと言われます」
ルートは不明だが、台湾製マスクの日本での販売拠点となっているのが、一部のタピオカ店だ。
「台湾発祥のタピオカティーを飲む『タピる』という言葉は、昨年の流行語になるほど流行りましたが、ブームが去るとまったく売れなくなりました。代わりに台湾の代理店が運営する一部のタピオカ店では、マスクが売られるようになったんです。原価がほとんどかからないので、店としては利幅は大きい。現在では東京・新大久保などの多くのタピオカ店で、マスクを箱売りしていますよ」（周氏）
日本の一部の刑務所でも生産が始まっているマスク。コロナ騒動を利用して悪用されないよう監視が必要だろう。
<figure id="attachment_113804" aria-describedby="caption-attachment-113804" style="width: 5024px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="accec4bd"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2020/05/46950a9f120c501f385d864713c7f164.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-113804" class="wp-caption-text">会話もなく淡々と仕事をする受刑者たち。右前の男の腕にも刺青が見える</figcaption></figure>
<figure id="attachment_113801" aria-describedby="caption-attachment-113801" style="width: 4981px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="dcec05a6"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2020/05/f66821885df1937bac27f3d4a4befc74.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-113801" class="wp-caption-text">出来あがったカラフルなマスクを自慢気に見せる50代の受刑者</figcaption></figure>
<figure id="attachment_113807" aria-describedby="caption-attachment-113807" style="width: 5439px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="d09c027a"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2020/05/ed3c51f1ff90f0c6f56d08b80e614cf5.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-113807" class="wp-caption-text">撮影された台北刑務所だけで１ヵ月に作られるマスクは５万枚以上になるという</figcaption></figure>

AFP／アフロ

台湾ではすべての刑務所でマスクが製造されている。刺青を入れた受刑者たちが作っているのだ。その数月に５万枚。流通しているのは台湾国内だけではない。日本のタピオカ店でも販売されている。その舞台裏を追った。

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