野菜ジュース会社の秘蔵レシピ公開! レンチン健康UPカレー | FRIDAYデジタル

野菜ジュース会社の秘蔵レシピ公開! レンチン健康UPカレー

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渾身の新開発メニューが世に出ない……その理由は《ソーシャル・ディスタンス》!?

自粛解除された〜やったぁ! と思ったら、これからはコロナとともに生きろとか言われてウゲーって感じですよね。しかし常にそばにいるコロナに付け入るスキを与えないよう、我々は自分の体を守る術を持たなくてはなりません。そのために普段の食事で免疫力をつけることが重要です。

そんな中、「カレー」のスパイスや辛味成分の効能に注目が集まっています。でもカレーって、材料を揃えたり煮込んだりするのが結構めんどくさいですよねえ。

というわけで、今回は、野菜ジュースを使った、カレー史上最高に簡単(?)で、免疫アップが期待できる万能カレーレシピをご紹介します。教えてくれるのは、トマト&野菜ジュースで有名な某大手メーカーの管理栄養士・金野たかねさんです。

今回のメニューを紹介していただいた金野さん。彼女は普段、新製品発売におけるメニューや、トマトや野菜を使ったおいしく楽しいレシピの開発を家庭・企業・小売店に向けて行っています。

野菜ジュースを使った時短レシピはこれまでも考案してきましたが、今回のレシピは、特に自粛中で家にいるお父さんや子供でもできるよう、材料も手間も極力簡略化できるよう工夫。特に抗酸化作用がある緑黄色野菜の摂取は難しくないことを知ってもらおうと、このレシピを考えたそうです。

「コロナ禍で困っている家庭やお子様に自分にも何かできることがあればと思うのですが、このご時世なのでスーパー向けのメニュー提案ができずもどかしい。なので、こうした形で少しでも発信できて嬉しいです」

と話しています。いい人!

せっかく開発したレシピが、お蔵入りに。そのワケは…(写真:アフロ)
せっかく開発したレシピが、お蔵入りに。そのワケは…(写真:アフロ)

カレー史上最高に簡単!? 混ぜてレンチンするだけの野菜ジュースカレー 

■このレシピの神ポイント!

  • ・切って、混ぜて、チンするだけ。鍋も火も不要
  • ・免疫力アップ、抗酸化作用で健康に!
  • ・野菜ジュースで驚くほど旨くなる

金野さんのプロフィールにあるオムライス検定1級が気になりますが、本筋ではないのでそれはまた今度…。

「野菜入りのカレーは、抗酸化力に優れた免疫力アップの理想的なメニューです。ポイントはターメリック・クミン・チリペッパーなどの香辛料が入ること、肉や魚介などタンパク質も同時に摂れることです。

ターメリックはカレー特有の黄色色素ですが、主成分はポリフェノールの一種であるクルクミンで、食事で摂ると抗酸化力を発揮すると言われます。また、香辛料の辛味や香りの成分は、新陳代謝を活発にし、体を温めることで免疫細胞も元気になります。良質なタンパク質は免疫抗体の主成分となる栄養素です」(金野たかねさん 以下同)

なるほど〜!体温の低い人は免疫力も弱いとされますから、野菜・タンパク質・香辛料で免疫力を上げ、さらに体温を上昇させることで元気な体を作れるんですね!

「また野菜には『ファイトケミカル』という天然の機能性成分が含まれます。中でも色の濃い緑黄色野菜には抗酸化作用の高いファイトケミカルが多く、人参やかぼちゃに含まれるβ-カロテンはその代表格。ウィルスの侵入などで過剰に発生した活性酸素を中和・除去してくれる抗酸化力を野菜からしっかり取り入れましょう」

おお、よく聞きますねβ-カロテン。活性酸素っていいものなのかと勘違いしそうですが、実は悪者で、正常細胞を攻撃して傷つけてしまうそうです。

怖えぇ〜。そのため、活性酸素に対抗する抗酸化物質は免疫機能の維持にとても重要らしいです。

キノコもオススメです。免疫細胞の70%は腸内に存在すると言われ、免疫力と腸内環境とは深い関係があります。腸内環境を整え、便の排出をスムーズにしてくれる食物繊維を豊富に含むキノコ・野菜・海藻などを摂りましょう」

 ほほー。ノンカロリーのキノコには大したパワーはないかと思いきや、腸を免疫が住みやすい環境にハウスメイキングしてくれるんですね。いい奴!

では早速野菜ジュースカレーを作ります

人参はよく洗い、皮ごと使う。手抜きではなく、野菜の皮など土に近い部位は密度が高い分、栄養価も豊富だからですよ!

「レンジで5分!まぜまぜキーマカレー」

  • <材料>2人分
  • 豚ひき肉———————– 100g
  • 玉ねぎ——————–50ℊ(1/4個)
  • 人参———————-50ℊ(1/3本)
  • エリンギ——————50ℊ(1~2本)
  • 野菜100%ジュース食塩無添加 –200ml
  • カレールウ——————–2皿分
  • ご飯————————–2皿分
  • ゆで卵————————–1個(余力があれば)

①野菜、エリンギは大きめのみじん切り(5㎜角)に切る

②耐熱容器に、ひき肉と野菜を入れ、スプーンで混ぜ、ふんわりラップをかけ、電子レンジ(600w)で3分加熱する。

③野菜ジュース・カレールゥを加えてよく混ぜ、再び電子レンジで2分加熱する。

④皿にご飯とカレーを盛り、ゆで卵を添えて完成。好みでパセリを添える。

本当に簡単! あっちゅう間にできました。しかも、水は入れず野菜ジュースで煮るので、野菜を煮込んだようなまろやかさ。「レンジを使うことで、短時間で仕上がるので、ビタミンCなど熱に弱い栄養素の損失が少ない。また、油を使わずに加熱するので、カロリーオフにもつながります」とのこと。ほー、自粛太りが気になる人にもオススメですねえ。

ということで、コロナに関するさまざまな都市伝説の中で「カレーを食べている人は発症しにくい」という噂もありましたが、あながち嘘ではないんですね。スパイスが何種類も入っていて、体温も上がる。確かに、コロナ云々の前から、カレーで風邪予防とか免疫アップとか言われていたじゃないですか!

さらに野菜ジュースの力でコクと旨みと栄養素が加えられ、まさに万能カレーに。あ、ちなみに野菜ジュースはどのメーカーのものでもOKです(笑)。

にくったらしいコロナ野郎ですが、しっかり免疫武装をして、これからうまくお付き合いしていきましょう!

■【レシピおさらい】動画(風)バージョンはコチラ

金野たかねさん 管理栄養士・オムライス検定1級。カゴメ株式会社・東京支社営業推進部にて1都9県のメニュープロモーション統括を担当。今後は、休校で余っている牛乳を消費できるレシピなども考えていきたいそうです。毎回会うたびに、「嫁にしたい人ナンバーワン!」と心底思います。旦那さんいーなー

参考文献:「医者が教える免疫力を上げる食事術」(宝島社)/「ウィルスにもガンにも野菜スープの力」(幻冬舎)

  • 取材・文・写真猫田しげる

    1979年北海道函館市生まれ。京都のタウン誌、北海道の新聞地域面、東京の街歩き雑誌、旅行本などの編集・ライター業に従事。2019年4月から拠点を札幌に移動し、ウェブライターとしてデカ盛りから伝統工芸まで幅広い分野で執筆。弱いのに酒好きで、「酒は歩きながら飲むのが一番旨い」が人生訓。

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