月から稲妻まで 巣ごもり生活でも簡単に撮れる「空の絶景」写真
政府の緊急事態宣言が延長され、正直うんざりした人も多いはず。そんな巣ごもり生活にアクセントを与えてくれるのが、空を見上げることだ。5月7日には見事な満月が日本各地で見られた。ただ、月や天空は、綺麗だな、と思っても写真に撮るとイマイチ迫力がなくなってしまうことも多い。どうすれば絶景を捉えることができるのだろう?
そこで、ロサンゼルス・カウンティ美術館に作品が収蔵され、国内外で「月の写真家」として名高い遠藤湖舟(こしゅう)氏に撮影のコツを聞いてみた。氏は、都内で巣ごもり生活を送りながら作品を撮り続けている。
「まず、当たり前に思えるかもしれませんが、空を見上げる習慣をつける。空の変化は思っている以上に早く、素晴らしい光景が広がる時間はとても短いのです。
特に日の出と日没前後には、感動的な場面が多く現れます。これらの時刻を事前にチェックしておき、時間になったらベランダや庭、玄関先に出て空を見上げてみましょう。テレワークで時間の組み立てが比較的自由な今がチャンスです」
機材はスマホでも、ちょっとした調整で写真が良くなる。コツはカメラ機能でホワイトバランス設定を「太陽光(=暖かい色)」に、露出補正を「アンダー(=明るい部分に合わせる)」にすることだ。
「初心者にありがちな失敗は”なんとなく撮ってしまう”こと。『今、自分は何を美しいと思っているのか』を考え、それに絞って撮影すると、すぐ上手になります」
さあ、思い出の一枚を残してみよう。



『FRIDAY』2020年5月29日号より
撮影:遠藤湖舟