コロナ第2波到来危機でも世界で広がる「新たなる3密現象」 | FRIDAYデジタル

コロナ第2波到来危機でも世界で広がる「新たなる3密現象」

アメリカ、中国、韓国などで外出する人が続出中

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中国 上海ディズニーランドが3ヵ月ぶりに開園

自粛緩和に伴って、5月11日に営業を再開。来場は事前予約制で、入場可能なのは従来の3割までという制限付きだったが、たちまち上限の2万4000人に達した
自粛緩和に伴って、5月11日に営業を再開。来場は事前予約制で、入場可能なのは従来の3割までという制限付きだったが、たちまち上限の2万4000人に達した

感染者400万人、死者28万人を上回り、世界中に大打撃を与えている新型コロナウイルス。感染源となった中国では、他国よりも早く外出制限が緩和され、世界遺産の黄山や上海のディズニーランドに観光客が殺到している。

感染者数最多のアメリカでも、自粛の緩みが出始めているという。TVプロデューサーのデーブ・スペクター氏が話す。

「アメリカ人は飽き性で、自粛なんて長くは続けられないという事情もありますが、米国の感染者の多くは東海岸のニューヨーク州。大部分の州の人にとっては、どこか他人事という感覚がある」

GW中の5月上旬、イタリアやドイツが段階的に外出制限を緩和した一方で、コロナ対策の優等生と言われていた韓国のナイトクラブで新たな集団感染が発生。中国の武漢市などでも、感染が再拡大する「第2波」が確認されている。

「経済活動のことを考えると、自粛をずっと続けるのは現実的ではありません。ある程度の感染は許容しながらも経済を動かし、命をきちんと守っていくしかない。高齢者を保護しながら、重症化リスクが低い若年層の活動は通常通りに続けるスウェーデン式の対応を各国は参考にするべきです」(医療ガバナンス研究所理事長の上昌広氏)

ロシアやパキスタンなど、感染が急拡大しているにもかかわらず、経済への影響からロックダウンを一部解除する国々も出てきている。コロナ・ショックは新たなフェイズに移った――。

中国 収束ムードで世界遺産黄山に観光客殺到

4月上旬、世界遺産の黄山(安徽省)を地元の観光局が無料開放したところ、一日の上限である2万人以上の観光客が押し寄せたため、急きょ入場を中止した
4月上旬、世界遺産の黄山(安徽省)を地元の観光局が無料開放したところ、一日の上限である2万人以上の観光客が押し寄せたため、急きょ入場を中止した

アメリカ カリフォルニア州のビーチでバカンス

4月下旬、カリフォルニア州にあるサーファーの聖地・ハンティントンビーチに観光客が集結。監視員が巡回し、人々が適切な距離を保っているか確認している
4月下旬、カリフォルニア州にあるサーファーの聖地・ハンティントンビーチに観光客が集結。監視員が巡回し、人々が適切な距離を保っているか確認している
5月2日、ニューヨーク市のセントラルパークでは、園内の芝生でくつろぐグループや、ジョギングを楽しむ人々の姿が見られた
5月2日、ニューヨーク市のセントラルパークでは、園内の芝生でくつろぐグループや、ジョギングを楽しむ人々の姿が見られた

イタリア ロックダウン緩和で”濃厚接触”も復活

欧州諸国で最初に全国的なロックダウンを行ったイタリアは、5月4日に外出制限を緩和。ナポリの街中に多くの人々がくりだし、イチャイチャするカップルも
欧州諸国で最初に全国的なロックダウンを行ったイタリアは、5月4日に外出制限を緩和。ナポリの街中に多くの人々がくりだし、イチャイチャするカップルも

ロシア 戦勝記念パレードで見物客が密集

依然として感染拡大が続くロシアでは、5月9日に第2次世界大戦でドイツに勝利したことを祝う戦勝記念パレードが実施され、見物客が密集する事態となった
依然として感染拡大が続くロシアでは、5月9日に第2次世界大戦でドイツに勝利したことを祝う戦勝記念パレードが実施され、見物客が密集する事態となった

ドイツ 自粛で鈍ったカラダにフィットネス

感染者数が減少しつつあるドイツのケルンでは、5月上旬にフィットネススタジオが通常営業を再開。自粛疲れで鈍(なま)ったカラダを久々に動かす人々でにぎわった
感染者数が減少しつつあるドイツのケルンでは、5月上旬にフィットネススタジオが通常営業を再開。自粛疲れで鈍(なま)ったカラダを久々に動かす人々でにぎわった

韓国 「第2波」の感染源となったクラブ

感染拡大が沈静化したとして、行動自粛制限を大幅に緩和した韓国だったが、大型連休中の5月2日にソウルのナイトクラブで100人を超える集団感染が発生した
感染拡大が沈静化したとして、行動自粛制限を大幅に緩和した韓国だったが、大型連休中の5月2日にソウルのナイトクラブで100人を超える集団感染が発生した

インド 食料の配給を巡ってケンカ勃発

死者が2000人を超えるなど、感染者増加に歯止めがかからずロックダウンを継続中のインドでは、食料の配給を巡って住民同士の大乱闘が繰り広げられることも
死者が2000人を超えるなど、感染者増加に歯止めがかからずロックダウンを継続中のインドでは、食料の配給を巡って住民同士の大乱闘が繰り広げられることも

パキスタン 感染者数増加でも経済活動再開

経済活動への深刻な影響から、ロックダウンを緩和せざるを得なくなったパキスタン。5月9日から商店や事業所が営業を再開しており、街中は人で溢れている
経済活動への深刻な影響から、ロックダウンを緩和せざるを得なくなったパキスタン。5月9日から商店や事業所が営業を再開しており、街中は人で溢れている

アメリカの片田舎で「ドライブスルー・ストリップ」が繁盛している

アメリカ・オレゴン州にあるストリップ劇場「ラッキー・デビル・ラウンジ」。不要不急で閉店中かと思いきや、ドライブスルーで食事のテイクアウトとストリップを提供することで、コロナ禍に対応しているという。店舗の駐車場にテントやステージ、音響機器、柵が設けられており、ソーシャルディスタンスを保った上で開かれるショーには観客が殺到中。客の中には約280km離れたシアトルからやってきたツワモノもいるらしく、一晩に3回もショーを楽しむのだとか。今後も、ステイホームに対応した奇想天外なアイデアが生まれてくることだろう。

『FRIDAY』2020年5月29日号より

  • 写真アフロ Getty Images

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