コロナ第2波到来危機でも世界で広がる「新たなる3密現象」
アメリカ、中国、韓国などで外出する人が続出中
中国 上海ディズニーランドが3ヵ月ぶりに開園

感染者400万人、死者28万人を上回り、世界中に大打撃を与えている新型コロナウイルス。感染源となった中国では、他国よりも早く外出制限が緩和され、世界遺産の黄山や上海のディズニーランドに観光客が殺到している。
感染者数最多のアメリカでも、自粛の緩みが出始めているという。TVプロデューサーのデーブ・スペクター氏が話す。
「アメリカ人は飽き性で、自粛なんて長くは続けられないという事情もありますが、米国の感染者の多くは東海岸のニューヨーク州。大部分の州の人にとっては、どこか他人事という感覚がある」
GW中の5月上旬、イタリアやドイツが段階的に外出制限を緩和した一方で、コロナ対策の優等生と言われていた韓国のナイトクラブで新たな集団感染が発生。中国の武漢市などでも、感染が再拡大する「第2波」が確認されている。
「経済活動のことを考えると、自粛をずっと続けるのは現実的ではありません。ある程度の感染は許容しながらも経済を動かし、命をきちんと守っていくしかない。高齢者を保護しながら、重症化リスクが低い若年層の活動は通常通りに続けるスウェーデン式の対応を各国は参考にするべきです」(医療ガバナンス研究所理事長の上昌広氏)
ロシアやパキスタンなど、感染が急拡大しているにもかかわらず、経済への影響からロックダウンを一部解除する国々も出てきている。コロナ・ショックは新たなフェイズに移った――。
中国 収束ムードで世界遺産黄山に観光客殺到

アメリカ カリフォルニア州のビーチでバカンス


イタリア ロックダウン緩和で”濃厚接触”も復活

ロシア 戦勝記念パレードで見物客が密集

ドイツ 自粛で鈍ったカラダにフィットネス

韓国 「第2波」の感染源となったクラブ

インド 食料の配給を巡ってケンカ勃発

パキスタン 感染者数増加でも経済活動再開

アメリカの片田舎で「ドライブスルー・ストリップ」が繁盛している
アメリカ・オレゴン州にあるストリップ劇場「ラッキー・デビル・ラウンジ」。不要不急で閉店中かと思いきや、ドライブスルーで食事のテイクアウトとストリップを提供することで、コロナ禍に対応しているという。店舗の駐車場にテントやステージ、音響機器、柵が設けられており、ソーシャルディスタンスを保った上で開かれるショーには観客が殺到中。客の中には約280km離れたシアトルからやってきたツワモノもいるらしく、一晩に3回もショーを楽しむのだとか。今後も、ステイホームに対応した奇想天外なアイデアが生まれてくることだろう。
『FRIDAY』2020年5月29日号より
写真:アフロ Getty Images