リモート合コンでは「不器用な男性」がモテる?専門家が指摘 | FRIDAYデジタル

リモート合コンでは「不器用な男性」がモテる?専門家が指摘

  • Facebook シェアボタン
  • X(旧Twitter) シェアボタン
  • LINE シェアボタン
  • はてなブックマーク シェアボタン

男女の“出会いの場”にも拡がる「新しい生活様式」

新型コロナウイルスにより、私たちの日常がいたるところで様変わりした。緊急事態宣言は解除されたものの、「新しい生活様式」を求められる時代になった。ソーシャルディスタンスの必要性などは代表的な例であるが、その余波は、男女の“出会いの場”にも拡がっている

不要不急の外出自粛や他人との接触をできる限り抑える環境下では、一部で“リモート婚活”や“リモート合コン”を楽しむ人たちもいる。じかに向き合わず、ふれあわずの画面越しで意中の相手を見つけるのは、また一つの“新しい生活様式”として定着するのかもしれない。

ただ、実際の現場ではある種の逆転現象が起きていると聞いた。それは、リモートでの出会いでは“不器用な人ほどモテる”というものだ。果たして、背景には何があるのか。事情をよく知る、男女のマッチングやビジネスパーソン向けのボイストレーニングの専門家・秋竹朋子さんにお話を伺った。

リモート合コンの様子(イメージ)
リモート合コンの様子(イメージ)

寡黙で他人の話に耳を傾けるようなタイプがモテる

数年前から、男女のマッチングをサポートしている秋竹さん。コロナ禍ではやはり状況の変化があったようで、直近のマッチング事情を解説する。

「日頃から、男女のマッチングサービスを利用する方などからの相談を受けているのですが、新型コロナの影響もやはり感じています。目立つのは、出会いの場がオンラインに移りつつあること。男性・女性ともにZoomなどビデオ通話サービスを使い、一対一や複数で自宅にいるままお酒をたしなみつつ、初対面で会話を楽しむケースも少なくありません」

秋竹さんの元に寄せられているのは「どうすればモテるのか?」といった声や、そもそも「出会いのきっかけがない」といった根本的な悩み。相談者に寄り添いながら、秋竹さん自身もリモートでの出会いの場を観察しているが、そこではとりわけ“不器用な男性がモテる”という傾向があるそうだ。

「一般的にモテる男性としては、大皿の料理を取り分けるような気遣いができる方であったり、場の会話を盛り上げられるような人のイメージもあるはずです。ところが、リモートの婚活パーティーや合コンを観察していると、必ずしもそういった男性ばかりが評価されているわけではありません。

実際には、わりと寡黙で他人の話にじっくりと耳を傾けているような方が人気で、女性からも『印象がよかった』と感想を聞く機会も多いです」

視覚と聴覚が頼り リモート環境ならではのモテ方

不器用な男性がモテる……。何をもって“モテる”とするかの基準は人により千差万別であるが、ひょっとしたらリモートでの出会いは、ガツガツいけずに悩んでいた男性にとっては絶好のチャンスなのかもしれない。

一縷の望みを託したくなるような情報であるが、出会いの場をよく知る秋竹さんはさらにその理由を解説する。

「通常、じかに出会う場面では相手の雰囲気や仕草など、五感で自然に相手の印象をつかめます。一方、オンラインでは相手の声や話し方など、基本的には視覚や聴覚に頼ることしかできません。また、リモート環境では会話がバッティングしてしまったりと、思わぬトラブルが会話中に起きやすいですが、そこではむしろ日頃からプレゼンが上手かったりするような人は、敬遠されがちな傾向もあります。

対して、しゃべろうと思っても次の話題に飛んでいてなかなか会話に入れないよう人の方が、女性からしたら『じっくり話を聞いてくれている』といった印象を持ちやすい。かたや、何かを発言する場面では、自宅にいる安心感も手伝いリラックスして話せるという男性側のメリットもあり、着飾ることなく本質で勝負しやすいという声もあります」

ゆっくりと1秒間に5文字 単語や文節で息を強めに吐いてしゃべる

彼女がなかなかできかなかったと嘆く人であれば、今このタイミングで、リモートでの出会いの場を活用しない手はない。では、オンライン環境下ならではの“モテる”秘けつはあるのか。秋竹さんは、そんな人たちにアドバイスをする。

「Zoomなどを使うのであれば、まずはゆっくりした話し方を意識しましょう。早口は禁物で、1秒間に5文字ほどを話すペースが目安です。また、マイクを通した音声は相手への伝わり方がふだんと異なるので、単語や文節で息を強めに吐いてしゃべるよう心がけるのもポイントです。

そして、カメラ越しの仕草はなるべく大きめにするのも必要です。女性が男性に期待しているのは“共感”なので、例えば、相手に同意する場合には、ふだんの1.5倍ほどの動きでうなずいてみる。表情も大切で、口角を上げるよう意識すると相手にも好印象を与えられるだけではなく、マイク越しでも相手の耳元に響きやすくなる声を出せるので実践してほしいです」

初対面で相手の心をつかむのは、リアルでもリモートでも難しい。とはいえ、ワイプ越しの出会いには、そこにしかない勝ち方もある。奥手な人にとってもチャンスが拡がった「ウィズコロナの時代」、あとはとにかく行動するのみだ。

◆取材協力:秋竹朋子(ビジネスパーソン向けボイストレーニングの専門家)

超絶対音感を持つボイストレーナーとして4万人以上を指導し、250社以上の企業の声の研修を手がける。ビジネスボイストレーニングスクール「ビジヴォ」代表。TV出演多数、著書に『ビジネスの発声法』(日本実業出版)、『「話し方」に自信がもてる 1分間声トレ』(ダイヤモンド社)などがある。

「ビジヴォ」サイト

  • カネコシュウヘイ

    (編集者/ライター)1983年11月8日生まれ。埼玉県在住。成城大学出身。2008年から出版業界に従事、2010年に独立しフリーランスとなる。以降、Webや雑誌でエンターテインメント系のジャンルを中心に取材や執筆へ注力。月平均4〜5回はライブへ足を運ぶアイドル好き。著書に『BABYMETAL追っかけ日記』(鉄人社)

Photo Gallery2

FRIDAYの最新情報をGET!

Photo Selection

あなたへのおすすめ記事を写真から

関連記事